生誕100年! 植田正治のつくりかた@東京ステーションギャラリー(2013.10.12ー2014.1.5)
幾度となく新しさを再発見され続ける芸術家に共通する特徴のひとつは、あるときは全くの時代遅れとされるほどに独特な表現のスタイルを持っていること、でしょう。そのような時勢に乗らない創作手法は、ある時代には鈍重で、才のきらめきに欠けるように見えるものです。
写真という技術は社会の近代化のなかで芸術として認知されたものですから、飛び抜けて時代の息づかいに敏感な表現手法と言えるかもしれません。長い伝統に支配されたスタンダードというものがありませんから、今も常に新鮮な感覚を受容できる器で