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思想

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#多様性

名無しの条件 ー 名前のない関係について

名無しの条件 ー 名前のない関係について

最近友達から親密な人との話を聞いた。僕はその人と友達の関係が「名前のない関係」という名前の関係のように思った。それは結局友達や恋人と同じで、一つの名前が付けられた関係なのではないだろうかと。

そもそも名前がないということはどういうことだろう?名前とは人間が事物に対してつけるものであり、世界には名前の付けられていない事物もある。しかしそれらの事物は名前がなくても存在している。ただ存在している。

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パートナーってなんだろう?ー23年冬の現状

パートナーってなんだろう?ー23年冬の現状

僕は友情と恋愛感情の区別が曖昧で、区別する必要はないと感じている(セクシュアリティでいえば、クワロマンティックが腑に落ちる)。友情でも恋愛感情でもない情もあると思っている。
僕は独占欲がない。むしろ相手に対する支配性をなるべくなくしたい。相手に自由でいて欲しい。
好意を向ける相手から唯一の特別な人と思われたいとも思わない。
僕はお互いにとっていい関係であれるのであれば、友達でも恋人でも、もしくは名

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恋愛や性愛という症状

恋愛や性愛という症状

例えばペドフィリアは病だという。
しかし、そもそも病ではない恋愛や性愛なんてあるのだろうか。
人は病んでいるからこそ恋愛や性愛を求めるのではないだろうか。
ヘテロ、ホモ、バイなどの恋愛指向や性的指向。接尾辞としてのフィリアやフェチなどの性的嗜好(便宜上この言葉を使いますが、僕は性的指向と性的嗜好の区別には懐疑的です。政治的理由などからの区別だと思っています)。また、関係性の指向として、モノガミーや

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親密は愛に先立つ

親密は愛に先立つ

僕は以前、人の関係や情(好意)が、友達/恋人、友情/恋愛感情の二元論で語られることへの問題提起をした。*1

最近では、映画『CLOSE』を観て、監督のルーカス・ドンのインタビューを読み、僕が考えていることと重なるところがあると思い、そのことについて『CLOSE』の感想記事に書いた。*2

この記事では、友達/恋人、友情/恋愛感情の二元論について、最近考えていることを、「親密」という言葉も加えて書

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