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萍水相逢ーー悲しみでさえもありがとう。出会えて本当に良かった

(893字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)

【萍水相逢】

ピンイン:píng shuǐ xiāng féng
意味:お互いを知らなかった人達が、偶然出会うこと。

『悲しみでさえもありがとう。出会えて本当に良かった』

 会社の同僚に、「あなたに出会えて本当に良かった」と言われた。
 
 
 正直、意外だった。
 
 プライベートでの付き合いはゼロ。
 会社でも、この方とは基本仕事の話だけしかしてこなかったはずが、彼女にとっての私は「出会えて本当に良かった」と思える部類の人間に入っていたのだ。
 
 
 (まぁ、ひょっとしたらただのお世辞かもしれない)
 
 
 ひねくれた私の心にこのような考えが一瞬よぎるも、悪い気はしなかった。
 
 誰かにとって、「良かった」と思われるような存在になれたというのは、やはりそれなりに心地よいものだ。
 
 
 思えば私の人生においても、良くも悪くも「出会えて本当に良かった」人はたくさんいる。
 
 そう、良くも悪くも、だ。
 
 
 中には酷く悲しい思い出を残したまま疎遠となってしまった相手もいる。
 
 だが、そういう人でさえも、今となっては非常に愛おしいと感じられたりする。
 
 
 関わり方がやや残念だっただけのことだ。
 
 本人に罪は全く無い。
 
 
 そして面白いことに、まさにこの相手と、そういった関わり方でぶつかり合ったからこそ、私が大事なことに気付くきっかけとなり「出会えて本当に良かった」と思えたのだ。
 
 
 「この人」でなければならなかった。
 
 だからある意味、唯一無二の存在そのもの。
 
 
 親密な関係になれなくても、私にとっての大切な人に変わりは無いのだ。
 
 幸せでいて欲しいし、いつまでも笑顔でいてくれたら、なんて時々思ったりでさえする。
 
 
 人生を豊かにする人間関係は何かと考えた際に、愛情をたっぷりもらったとか、親切にしてくれたとか、こういった温かさある仲を真っ先に思い浮かぶのがほとんどかと思う。
 
 ただ、私にとってはそれよりも、
 
「出会えて本当に良かった」
 
 そう思える人間関係が多ければ多いほど豊さを感じる。
 
 
 そして、その一人一人が全員大切で愛おしい。
 
 
 同僚はなぜこんな私を「出会えて本当に良かった」と思えたのか。
 
 その理由は恐らくこの先も分からないと思うが、何がともあれ、ほんのちょっとだとしても、私との出会いが彼女の人生を豊かにさせたのだ。
 
 
 とても嬉しい。

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