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心无旁骛ーー過去と未来への執着を無くせば、人生はもっと豊かになれる

(1336字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)


【心无旁骛】

ピンイン:xīn wú páng wù
意味:よそ見せず、一心不乱でいること。

『過去と未来への執着を無くせば、人生はもっと豊かになれる』

 皆さん。
 時間、ちゃんと所有出来ていますか?
 
 
 ええもちろん、生きていますから。
 生きている間は誰しもが平等に時間を享受していますよ、当たり前のことですよ、藪から棒に何ですか。
 
 読者の皆様は、きっと頭の中でこのように思考を巡らしたに違いない。
 まあ。それはごもっともである。
 
 ではでは、このような場合はどうだろうかーー
 
 
 早く退勤したくて、まだかまだかとイライラしながら時計を何度も確かめる時間;
 嫌な人と食事をすることになって、一刻も早くその場から離れたいと思っている時間;
 あの頃は良かったなぁ、昔に戻れたらなぁとセンチメンタルな気分でクヨクヨしている時間;
 かつてやらかしたことを繰り返し思い出しながら、もう一度やり直せたらと自責の念に駆られて悶える時間。
 
 これらのような時も、ちゃんと時間を所有出来ていると、そう言い切れるのだろうか。
 
 
 うーむ……
 
 言われてみれば……?
 
 
 面白い現象だが、時間を意識すればするほど、時間と私達の間には解離現象が起こるのだ。
 つまり、「時間」そのものをひたすら考えている時、私達はかえって時間から遠ざかってしまう。
 
 
 似たようなもので「健康」もそうだ。
 健康体の人は、普段特に健康について考えたりなんかしない。
 
 ところが病気にかかればどうだろう。
 健康に対する意識度合いがたちまち上がるのではないか。
 座っている時も寝ている時も、歩いている時も誰かと話している時も、四六時中健康についてばかり考えているのではないか。
 
 考え込むのは、まさに健康をもう所有していない証拠である。
 一度失って取り戻したとて、一回は「所有していない」を経験している。
 なのでやはり、ずっと健康体でいる人と比べて意識の回数が多いのである。
 
 
 何事もそうだ。
 時間も健康も、空気も水も食べ物も、お日様の光も。
 
 執着し出した途端、人はそれを失う。
 或いは、もう失っている。

 
 逆に言えば、自分は何も持っていない、恵まれていないと嘆く余裕があるのは、
 その分無意識で享受出来ているものがまだたくさんあるということだ。
 
 
 ところで皆さんは「今、ここ」に集中するマインドフルネスというものを試したことがあるだろうか?
 
 生活の質を向上される効果があると言われているマインドフルネス。
 それにはストレス解消や、不安を減らす効果があると言われており、更に【時間を忘れる程】何かに没頭出来る『フロー状態』 に入れることもある。
 
 一度経験したことがある人なら分かるが、この超集中の状態では自我が時間と一体化し、パフォーマンスがアップしてこの上ない充実さを感じられる。
 まさに時間を100%我が物としている状態だ。
 
 
 人が時間を忘れることでしっかりと時間を所有出来るのは、過去と未来へのこだわりを無くした状態の時だけ。
 結局私達が生きられるのは「今」しかないからだ。
 
 嫌な人や物事と関わる瞬間から離れたい時、私達は未来や過去に期待し、「今」から逃れようとしている。
 だから、時間を所有出来ないのだ
 
 
 時間だけではない。
 この瞬間の人生にある全てがそう。
 
 手に掴められるのは「今、ここ」に存在するモノだけだ。
 
 
 過去と未来への執着を無くせば、人生はもっと豊かになれる。

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