虚无缥缈ーー「有限」である者達の役割と使命
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【虚无缥缈】
ピンイン:xū wú piāo miǎo
意味:あるようでないようで、ぼんやりとしていて実態が掴めない様。
『「有限」である者達の役割と使命』
この世は有限だ。
いつか消えて無くなる。
そんな世の中に生きている我々も、当然ながら限りある存在であり、皆生まれた時から「死」に向かって少しずつ進んでいる。
多分、誰もが「死」を迎えること、「無」になることを怖がっているのだろう。
だから少しでも寿命を延ばせないかという切なる願いを持ち、人々は医療を始めとする様々な技術を発展させてきたのかもしれない。
中には不老不死の薬を作れないかと試みた者もいたぐらいだ。
けれどどんなに「有限の期間」を延ばしたって、結局有限は有限でしかなく、決して無限にはなれない。
一つの世代が無くなり、もう一つの世代に替えられる。
その繰り返し、そういう定めなのだ。
でも「有限」というのはひょっとしたら、この世に産み落とされた全てのモノが全うすべき役割なのではないだろうか。
無限ではない、いつかは消えてなくなる。
そんな存在だからこその、やるべきことがあるのではないか。
「有限」であるものは皆、いつかは死にゆくが、
次の「有限」が無事生き、死にゆく為の流れを作り出す。
それぞれがそれぞれの限界をしっかり輝かし、
そうやって「有限」が生み出した一つ一つが広く大きく繋がり、限りなく「無限」に近い流れが生み出される。
それこそが、有限であるモノ達が負うべき使命であるのではないかと、私は思うのだ。
制限された時間と空間の中で、出来ることがある。
儚さを精いっぱい生き通すことによって、残せるものがある。
終わりを怯えなくても良い。
私達は皆、心の奥に秘める「無限」への形を夢見つつその瞬間を迎えるのだから。
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