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【働き方】過去の成功体験が認知を歪める

<おじさんDX Vol 483>

働いていると色々なコトがあります。

私が経験したのは、とある店舗の責任者に赴任した時のコトです。

それまでは販売員として部門の新記録を作り、評価が上がって今度は店舗そのものを任されるようになりました。

その理由は、社員の大量離職。

いわゆるスライド人事なのですが、初っ端から洗礼を受けたのです。

✅季節商品の大量発注

当時勤務していた会社では、季節商品を1シーズン分発注するというシステムでした。部門の担当者は、その時期なると本部データーから発注数を確定し取引先へ発注します。

こうするコトで商品の確保だけでなく、バックマージンというリベートが支給されるので、最終原価を下げるコトが出来るのです。


取引先も数量がまとまった取引なのと、納品量が多くても受注の手間が省けますので、双方にメリットがあるシステムだったのです。



繁忙期前のシーズンに事件は起きます。


兼ねてから不満のあった社員の退職。


そこには、その大量発注をした部門担当者と店舗責任者も含まれていたのです。



✅5倍の大量発注

引継ぎなどもなかったコトから、当日を迎えるまでノーチェックだった私。


とある日に、その大量発注の季節商品が納品されてきます。

✅「いつもの季節よりも多いな…」

と、呑気に思っていたら、まだ20フィートのコンテナが5台来ると言うではありませんか。えっ?と思って、発注データーを見ると…😨


発注単位を間違ったであろう、数量が…。

その数、昨年の5倍

品物によっては、10倍…。


実は、本年度から…より発注簡素化の為に「発注単位が変わっていた」のです。それを前任の管理者と担当者は、見逃していた様子。


具体的には、数量ではなくケース単位、ダース単位…。

発注者達に悪意はなかった...と思いたいところですが、メーカー手配商品ですので、今更キャンセルも出来ませんし、荷物はそこまで来ています。



✅成功体験が…。

自分でも言うのもなんですが、過去部門担当者としてそれなりの実績を残してきた自負が当時はあったのです。

今から思えばそんな大した実績ではないのですが、その頃の私は油断していたのです。

✅「まさか部門担当者が、そんな発注単位を間違えるなんてないだろう」
✅「退職したとは言え、管理者がチェックしてOKをしているのだから」


と、赴任後にロクに発注データーをチェックしていなかったのです。


年間で一番売上の大きい繁忙期が迫っているタイミング。


そして、大量発注商品が入ってきても、例年通りバックヤードに収まるだろうという安堵。


✅当然、5倍もの数量は、収まるはずもありません。
✅当然、5倍もの数量は、売れるはずもありません。



✅成功体験が認知を歪めた

相当に叱られましたよ😓

社長からも直接「お前は、何を管理しているのか!」とね。


言い訳ですが、赴任後バタバタしていて、そこまで余裕がなかったのが本音です。管理者ですから店舗で起きたコトは、善いも悪いも、すべて引き継いだ私の職責なのです。


「発注済み」というだけで詳細な引継ぎが無かったとは言え、金額にして数千万円の仕入れですから、ノーチェックはまずいのです。


いつもなら、発注データーをチェックしているのですが、経験から来る「大丈夫だろう」という安易な考えが招いた失敗でしたね。


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