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日本型の雇用体系の変化についての話

<おじさんDX Vol201>

変化の時代と言われていますので、雇用体系も変化しつつあると言われていますが、少々考えてみました。

✅一社でキャリアを積む

現実的に私は、一社でキャリアを積めていないので、こうした経験はありませんが、運が良かったのか入社1年目で当時の会社を辞め、その後就職した会社は、1年6カ月で会社が倒産と...💥華々しい社会人デビューでした🙄

その後もなかなかの状況が続きましたけど...🙄


45歳定年制が反響を呼んでいますが、学生アルバイト時代も含めると30年前以上に倒産からの職探しは、経験済みです。23歳から定年60歳まで働くとして37年間と考えると、その前に会社が無くなっている可能性が高い。

45歳定年制としても22年間ですからね...。1回くらいは転職する必要が出てくるのも事実なのです。

ですから、1社でキャリアを積むのは、余程その会社が長続きしないと厳しいと思うのです。


2020年に倒産した企業の平均寿命は23.3年(前年23.7年)で、2年連続で前年を下回った。  産業別では、最長が製造業の33.4年(前年34.9年)、最短は情報通信産業の14.9年(同16.7年)で、その差は18.5年(同18.2年)に広がった。
 全倒産のうち、業歴30年以上の“老舗”企業の構成比は32.5%(同32.4%)で、前年から0.1ポイント上昇した。一方、同10年未満の“新興”企業の構成比は27.4%(同26.7%)で、前年を0.7ポイント上回り、4年連続で過去最高を更新した。

誤解無きようにお願いしますが、起業は簡単、継続は困難です。まして雇用は、もっと困難なのです。何度もここでも記事で触れていますが、社員と心中する会社はありません。しかし経営者は、社員が食い扶持を失わないよう、中には自分の命と引き換えにする経営者もいるのです。

✅覚悟を知った上で働いた方が良いと思います。

極端な話、ボランティアで雇用を生んでいるのではありませんから、何らかのメリットがないと、誰も経営者になろうとはしないのです。



✅赤字社員は❌

こう書いてしまうと語弊がありますが、働く上で自身が赤字社員かどうかは、意識した方が良いです。会社で働くということは、何らかの形で会社に利益を残し貢献する事ですので、自分が何で利益を出し貢献しているのかを自覚するようにしたいところです。

✅赤字社員だらけになると、会社は存続できません。

こうした話をすると「では、黒字を生んだ際」は、その分を支給してくれるのか?と聞かれる事がありますが...それはないでしょう。

仮に私が、全ての経費を除いた上で5000万円相当の利益を残したとして、会社と折半で2500万円を支給される事は、確実にありません。(実際ありませんでした😅)

✅会社の資源を使用しての結果なのでね😅

もしくは、赤字社員分を稼ぐ位の気概がないと、会社員はなかなか難しいと思います。


✅青色LED訴訟

日亜化学工業は1993年に世界で初めて青色LEDの製品化を発表、業績を伸ばすこととなったが、当時中村氏が受け取った報奨金はわずか2万円だった。1999年に日亜を退社し、2年後の2001年に職務発明の対価をめぐって訴訟を起こした。1審では日亜側に200億円の支払いが命じられたが、2005年に高裁判決で和解し、中村氏には約8億円が支払われた。この裁判は発明対価訴訟の象徴的なものとなった。

当時は、センセーショナルな話題となりました。1200億円の利益見込みがあって、当初は2万円...。気持ちは痛いほど分かりますが...😅

✅会社員のメリットは、会社の資源を使って仕事が出来る点。
✅1人で出来ないことを、複数人数で行うと化学反応が起きる。
✅個人では難しい大きな仕事や契約が出来る事。

確かに開発者の能力によるところも大きいでしょうが、会社というバックボーンがあっての事と思います。(卵が先か鶏が先かの議論ですね😁)

個人的な本音は、1200億もの効果があるなら「200億くらいポンッ!」と支払って研究者の達の夢となるのもロマンがあると思うのです😁


✅年齢雇用制限は必要なのか❓

先の45歳定年制にも物議がありましたが、個人的に年齢で判断するのは、時期尚早と思うのです。

よく話題に出る「働かないおじさん」を例えると、おじさんはという概念は、43歳から69歳位までなのですが、なんでも縦割りで区切ってしまうと社会が不安定になる可能性があるのです。


🌈社会のセーフティーネットは必要🌈

✅おじさんが悪いのではなく「働かない人」が課題❗
(※病気等や事情により働けない人は除きます)

それなら、例外なく「能力や経験で判断したら?」となりますが、そうすると一番不利になるのは新卒の方かも知れません。

企業経営方針にもよりますが、高校卒にせよ大学卒にせよ、社会経験のない新卒を採用をせず、ある程度社会を経験してからでないと採用をしない会社も知っています。

✅他所の企業で社会教育されて経験してから採用対象。
✅その時の能力や経験のみで採用対象が決まる。
✅新卒採用が無くなり、中途採用がメイン。

若い人を中心に失業率が上がり、とても不利になるような気がするのです。


✅労使のバランス次第

一部だけならまだしも、社会全体が、同じような方向でしか働けないとなると、必ず誰かが弊害を受けるのは、資本主義の弊害とも言えるのです。

✅経営サイドしかメリットがない。
✅労働者の使い捨て。
✅階層意識。
✅株主第一主義。時価総額にしか興味がない。
✅資本力で小さい会社を買い漁る。焦土化、独占化。
✅会社を大きくして大企業に売却する事しか考えない。
✅持続的な地域雇用を生まない。
✅節税しか考えていない。

✅行き過ぎた資本主義の最大の敵は、利己主義


私は経済評論家でも資産家でもありません。ただの末端のサラリーマンですから甘い考えなのは、重々承知しております。

かつて日本が、世界を席巻したのは、バブルの影響もありますが、日本人のあまりの凄まじい働き方による一面もあるのです。終身雇用という人参をぶら下げられ、理不尽にも耐えて来たのだと思いますが、日本型の雇用は、幸せかどうか問われると、あまり幸せではないと思います。

日本人は、休日になっても、休み方がわからない...なんて笑えない話もあったくらいなのです。


欧米型の雇用体系に幻想を抱きすぎている面も...。

どの道、原資を稼がないと始まらないです。

景気が悪くなると気持ちに余裕が無くなり、世の中ギスギスしてしまうのですが、こうした時代こそ寛容さが必要ではないでしょうか。


そんな、末端のおじさんの話でした。


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