![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120879758/rectangle_large_type_2_c399980029106e31a39d6d6056177d2f.jpeg?width=1200)
コーエン兄弟監督『バートン・フィンク』ホテルで起こる奇妙な出来事
<作品情報>
コーエン兄弟が個性派俳優ジョン・タトゥーロを主演に迎え、カンヌ国際映画祭でグランプリ、監督賞、主演男優賞の3冠に輝いた異色のサスペンス作品。1941年、ニューヨークで活躍する新進気鋭の社会派劇作家バートン・フィンクは、その実力を認められ、ハリウッドに招かれることに。不気味なホテルにチェックインした彼は、薄暗い部屋で早速脚本の執筆に取りかかる。ところが、彼の周囲で次々と奇怪な出来事が起こりはじめ……。
1991年製作/116分/アメリカ
原題:Barton Fink
配給:KUZUIエンタープライズ
劇場公開日:1992年3月14日
<作品評価>
70点(100点満点)
オススメ度 ★★★☆☆
<短評>
上村
蚊の音、禿れ落ちる壁紙、海の絵…全てが回収されるわけでもないですが、それぞれの撮り方が独特で不穏でした。ラストの炎のシーンのインパクトたるや…
チャーリー自身があのホテルであり、バートンがあのホテルに足を踏み入れた時点で運命は決まっていたのではないでしょうか。
いくらでも深読み可能で芸術的なシーンもたくさんあります。コーエン兄弟十八番の早口で喋るキャラに笑わせられたし、人種や戦争を背景にしたブラックなユーモアも好みでした。
吉原
難解な作品と言われているが、理屈がわからなくてもある程度は楽しめると思います。最後にどういう事かもっと知りたいと思わせてくれればこの手の映画は成功なのではないでしょうか。
コーエン兄弟の映画は理屈っぽい様でそうでもないものが多いので、理屈っぽい本作は意外性がある作品かもしれません。
展開が読めなかったり、考察が必要だったりする点は非常に興味深いですが、テンポがあまりいいわけではなく、退屈さも感じる作品でした。
<おわりに>
コーエン兄弟ならではの不条理さとユーモアが炸裂した作品ですね。いくらでも深読みできる作品だと思います。
<私たちについて>
映画好き4人による「全部みる」プロジェクトは、映画の可能性を信じ、何かを達成したいという思いで集まったものです。詳しくは↓
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?