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11月拝観法話「取り返せないもの」
今年もはやいもので、年内最後の拝観日となりました。
泰勝寺へお参り下さり、有難うございます。
禅の修行道場には写真のような板木(はんぎ)が掛けてあります。
年末になると、板木に記された言葉を実感します。
生死(しょうじ)事大(じだい) 光陰可惜(こういんおしむべし) 無常(むじょう)迅速(じんそく) 時(とき)不待人(ひとをまたず)
板木は時間を知らせたり、何かの動作に入るための準
10月拝観法話「真の自信や心の強さについて」
実りの秋、いかがお過ごしでしょうか。
本日は泰勝寺へお参り下さり、有難うございます。
臨床心理士の河合隼雄氏が「自信や心の強さ」について以下のように述べていらっしゃいます。
人間、自分に本当の自信がなければ、謙虚になれない。
人間、本当の強さを身につけていないと、感謝ができない。
以上を踏まえ、表現をかえれば、このような考え方ができるのではないでしょうか。
他人
9月拝観法話「善悪、損得にとらわれない自由な心」
心なしか凌ぎやすい季節となってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は泰勝寺へお参り下さり、有難うございます。
コロナウイルスは五月に5類感染症へ移行したこともあり、話題になることが少なってきたと感じています。
ウイルス自体は大きく変化をしていないと思いますが、私達の受け止め方は、大きく変化してきているのではないでしょうか。
「迷生寂乱 悟無好悪」(迷えば寂(じゃく)乱(らん)を
5月拝観法話『かけがえのない存在』
木々の若葉が目に鮮やかな季節になりました。
泰勝寺へお参り下さり、有難うございます。
世界を代表する企業グーグルが「心理的安全性が高まると組織やチームのパフォーマンスが向上する」と発表して以降、組織の在り方において「心理的安全性」が注目されています。
日本中を熱中させたWBC日本代表チームはまさに心理的安全性の高いチームだったと思います。
心理的安全性とは、他人の反応に怖がったり、恥ずかし
3月拝観法話『鮭(サケ)と鱒(マス)の成長の違いは、厳しい環境なり』
3月となり少しずつ春の訪れを感じる時が多くなってきました。
泰勝寺へお参り下さり、有難うございます。
私には辛い時や苦しい時に励みにしている禅語があります。
「刻苦(こっく)光明(こうみょう)必ず盛大(せいだい)なり」という禅語です。
「刻」には、骨身を削るような苦しみという意味があり、骨身を削るような苦労をしてこそ、光り輝くものが得られるという意味がある禅語です。
「辛」という字に「一」を
2月拝観法話『鬼も福も心次第』
節分が過ぎ、少しずつ春が近づいてきています。
本日は寒い中、泰勝寺へお参り下さり、有難うございます。
節分では「福は内、鬼は外」と掛け声がありますが、福や鬼はどこにいるのでしょうか。
福も鬼も自己の心の中にあると考えます。
地獄と天国を例えた話で、この様な話があります。
地獄での食事の内容は豪華らしいです。
しかし使える箸が一メートル以上あり、ご馳走を自分の口へ入れようとしても、箸が長くて口に
『毎晩ひっそりとお月様が教えてくれている心』
月に1回、拝観日に法話をお伝えしています。
その際にお伝えした法話をシェアさせて頂きます。
【12月の拝観法話】
『毎晩ひっそりとお月様が教えてくれている心』
寒冷の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
寒い中、泰勝寺へお参り下さり有難うございます。
コロナ禍の中、本年の拝観を無事に行うことができました。
皆様のご協力に感謝申し上げます。
冬のお月様は空気が澄んでいるのか、非常に綺麗に見えます。