隠れ陰キャが炙り出されるから、アウトドアには行きたくない

前略、僕は陽キャの皮を被った陰キャである。

元々、人と関わるのがそこまで得意ではない。
しかしながら学生時代に部活の幹部をやらされたり、仕事で人前に立たざるを得なかったため見せかけのコミュ力は身につけた。

就職活動時のグループディスカッションや、会議での発言は今でもまあまあ得意だという自負がある。

社会人になってからは街コンやマッチングアプリで初対面の女性と話すことも多かったから、人見知りもそれなりに改善したと思う。

しかしながら、そんな僕の隠れた陰キャっぷりが滲み出してしまうのがアウトドアという場だ。

とにかく僕はアウトドアが苦手なのである。
個人的に、アウトドアが苦手というのは陰キャ全員の共通点だと思っている。
一度、僕の考えているこの説に耳を傾けてほしい。

まず、陰キャでもソロキャンプに行ったりしている人はいると思う。
そういう人は、アウトドア自体は得意なんだろう。
しかしそれは、あくまで知識や技術といった部分においてだと思う。

僕だって、説明書があればテントなんかは建てられると思う。そもそも興味がないので触れたこともないけど。

そういうことではなくて、僕はアウトドアでの人との絡み方が分からないのだ。
例えば、みんなでBBQの準備をしたり、普通に肉を焼いたりすることができない。

何から準備すれば良いか分からないし、どこを手伝えば良いかわからない。
“普通に”焼いてくれれば良いと言われても、その”普通”が分からない。

海なんかもそうだ。
僕は海での遊び方がわからない。
先ほどと同じく立ち振る舞いの問題もあるんだけど、こっちに関しては何が楽しいか理解できないと言った方が正しいかもしれない。
暑いし日焼けするし砂とか気になるし、屋内で良くない？っていう。笑

しかしながら、陽キャの皆さんはアウトドアの楽しみ方をよく知ってらっしゃる。
どこに行っても、何をしてても普通に楽しめていそうだ。

この気持ちが分からない人は「何をたかがアウトドアぐらいで」と思うかもしれないが、陰キャ当人からすると結構が重いものである。

というわけで、僕は今後もアウトドアに行くことはないだろう。