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超長回しワンカットで魅せるアクションが見所!Netflix「タイラー・レイク-命の奪還-」シリーズ

GW中に2作目まで一気見。

STORY:
ムンバイで誘拐された麻薬王の息子を救うため、バングラデシュ・ダッカの市街地に向かった傭兵。裏社会で活躍する彼は、金のためにこの任務に請けるが、実行中にいつしか過去と向き合う自分との戦いへと変わっていく。

一作目も二作目も、ストーリーは同じ(褒めてる)

ルッソ兄弟制作、クリス・ヘムズワース主演というほぼほぼマイティ・ソーな製作陣がお届けする本作は、良い意味で昔のアメリカ映画を彷彿とさせる大味なアクション映画。
例えるなら、令和版「ランボー」みたいな感じですかね。

一作目も二作目も、ストーリーは一緒です。
…そう言うと、流石にちょっと大袈裟すぎるか。
もちろん厳密に言うと違うんですけど、大枠が同じなんですよ。
伝説的な傭兵が依頼に従って人を助け、一緒に逃げるという。マジで一作目も二作目もこれです。
この超単純なストーリーを、魅せ方を変えてうまくシリーズ展開しているんですね。


一作目は個人戦、二作目はチーム戦

どこが具体的に違うかというと一作目はタイラーの個人戦、二作目はチームで戦うっていうところですね。

タイラーのキャラクターや戦闘力をまだ観客が理解していない一作目では、たっぷりと個人での戦いを見せてくれます。

クリス・ヘムズワースのリアリティ溢れる肉弾戦や鮮やかな銃火器の扱い、ナイフ捌きはさすが雷神様って感じで。2時間たっぷり見せられても飽きません。

とはいえ、いくら雷神様の肉体がお見事でもこれが二作目まで続くと飽きてくる。

だからこそ、二作目はチーム戦。
時にチームプレイをさせたり、時にそれぞれのキャラを分断させたりでカメラアングルに奥行を作りながら飽きさせないアクションシーンを作っています。


シリーズ共通の超絶ワンカットバトルは垂涎もの

この作品の一番の見どころと言うと、やはり一作目・二作目共通で中盤に仕込まれている長回しワンカットのアクションシーンでしょう。

一作目は約10分、二作目に至ってはなんと20分間ワンカットのアクションシーンが登場。
まず、これどうやって撮ったんだ!?という疑問と衝撃。
そして、長時間でも飽きさせないアクションの構成の見事さ。
そして、それを演じ切ったクリヘムのフィジカルと撮り切った撮影チームの凄さ。
観てるだけで色んな感情が押し寄せてくる血肉湧き踊るアクションシーンは本作でしか観れません。


ストーリーとかテーマ性とか、そんなもん気にすんな!

本作は、アクションが強過ぎてストーリーの厚さやテーマ性みたいなものが欠如しているように見えます。

ただ、よくよく観ると実はそんなことはなくて。
病気で子供を失ったタイラーの苦悩や、問題を抱えた家族との血縁問題。そこそこのテーマ性が仕込まれています。

ただ、もうアクション要素が強過ぎてそんなテーマ性もはやどうでもよくなってくるという現象が発生しています。

まあ、考えてみりゃTHE・アメリカなアクションムービーに小難しいテーマとか理屈をこねくり回したようなストーリーなんて不要なんですよ。
我々はぶっとい二の腕で四の五の言わず悪をぶっ飛ばす、そんなテンプレヒーローを求めている訳ですから。笑

キャスティング的にも多様にポリコレ対策が入っている気がしますが、映画自体が力強過ぎてそんなもんどうでも良くなってくる。これぞ力技。

大傑作とまでは言わないですけど、大味なアクション作品が観たい人にはぴったりな本シリーズ。
普段仕事でストレスが溜まっている人とかにはオススメです。

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