加納裕三/Yuzo Kano
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銀行のリスクを考える
シリコンバレー銀行は救済シリコンバレー銀行の破綻のニュースが世界中で話題となりました。本日(月曜日)までに預金者を保護しないと、連鎖倒産(システミック・リスク)の可能性があると考えられていました。ステーブルコインであるUSDCを運営するCircle社の信用問題にも広がりUSDC価格は下がりました。
またシリコンバレーのスタートアップの給料支払が滞る可能性も指摘されていました。
預金者については、
誰でも分かるWeb3の原点(後編)
Web3とは何かを理解するために、ギャビンの「ĐApps: What Web 3.0 Looks Like」を翻訳して、私がなるべく優しく(とは言っても最低限のIT知識は必要かも)解説しました。
前編はこちら
ここから後編③Web 3.0の3つ目の部分は、コンセンサスエンジンである。ビットコインは、私たちの多くにコンセンサスベースのアプリケーションのアイデアを紹介しました。しかし、これは最初の
誰でも分かるWeb3の原点(前編)
Web3が昨今バズワードとなっていますが、定義はいまいち分からない状況で、これがWeb3、あれがWeb3と「ぼくのかんがえたさいきょうのWeb3」が乱立するという状況は、2014年に私がビットフライヤーを創業した時の「ブロックチェーン」に通じるものがあります。
やはり定義を考えるのは原点に返って見るということが良いと思い元イーサリアムのGavin Woodが書いた以下の「ĐApps: What
bitFlyer8周年とブランドロゴのお話
2022年最初のnote更新です。
1月9日でbitFlyerは創業から8周年を迎えることができました。これもひとえにbitFlyerグループのサービスをご利用くださっているお客様や、当社グループを支えてくださる関係者の皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。
2014年1月9日に小宮山さんとbitFlyerを創業しました。当時は、ビットコインを知っている人が殆どいない世の中でしたが、ビッ
働き方のビジョンと制度設計
定年45歳の話だが、定年だけ弄っても絶対に上手くいかない。
まずは令和の日本において働き方はどうあるべきかを見つめ直し、政府はビジョンを掲げるべき。
幸せな人生とは人によって違うが、その多様性を尊重して、あるべきビジョンに基づいてなるべく公平で一貫した法改正をすべき。役所の縦割りの論理でビジョンに沿わない一貫性のない制度設計は全体最適が図れない。
民間企業はその新しい法律の範疇で、また自由に
ブロックチェーンSNS
Twitterに始まった一連のトランプ大統領のアカウント停止を契機に、幾度となく繰り返される表現の自由を巡る議論が白熱している。その上で表現の自由を制限する強大な権限が潜在的にプラットフォーマーに与えられていることが露呈した。今後は管理者を必要としない非中央集権的なSNSが求められていると思う。
表現の自由の侵害表現の自由というのは憲法で保障された非常に重要な人権の一つで、それが民間プラットフォ
ブロックチェーンを国家戦略に。
『ブロックチェーンを国家戦略に。』をスローガンに日本がブロックチェーンを国家戦略とするように各所にお願いをしております。このままだと世界に遅れてしまうのではないかとの危機感があり、そもそもブロックチェーンは何が良くて何ができるの?といういわゆる「Whyブロックチェーン?」にも答えて行きたいと思います。
日本は2016年に仮想通貨(現在は法的には暗号資産が正確な名称)の法律を国として最初に成立させ
ブロックチェーンの優位性②改ざん耐性
Immutability
ブロックチェーンは改ざん(改竄)不可能であると言われています。これはImmutabilityとも呼ばれています。mutable(変わり安い)の否定形です。
どうして、通常のシステムであっても書き換え不可能にすることができるのに、なぜブロックチェーンではわざわざ改ざん耐性(改ざん不可能性)があると言われているのでしょうか?
改ざんとは、第三者が他者のコンピュータにアクセ
ブロックチェーンの優位性①疎結合
ブロックチェーンの優位性
ブロックチェーンの議論が盛り上がってきましたが、まだまだ理解されてないと思うのでNoteにしました。
ここで言うブロックチェーンとはプライベート・ブロックチェーンを想定していますが、疎結合に関してはパブリックでも同じことかと。いきなり疎結合から話すと、BCの優位性はそれだけかと反論が予想できますが、ビザンチン耐性やImmutabilityはあとで説明するのでお待ちくだ