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【今でしょ!note#145】ランチタイムの再定義

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

樺沢紫苑さんの「行動最適化大全」を読んでいて、少し気になった章がありましたので、今日はそれをネタに話します。

この本は、1日の時間の使い方をハックして、脳科学などの科学的観点から高いパフォーマンスを出し続けるための時間の使い方について解説されています。

以前ご紹介したこちらの記事では、脳のメモリがクリアされて「机の上に何も置かれていない状態」のような、起きてから2〜3時間の「脳のゴールデンタイム」にいかに集中仕事を持ってくるかが大事という話をしました。
(午前中に情報番組などを見るのは、せっかくクリアされた机に大量の資料を広げてしまうようなもの。せっかくの集中時間を打ち合わせなどで潰してしまうのも勿体無い)

そこから、午後にかけて脳が疲れてくるわけなので、午後はコミュニケーション(打ち合わせが必要であればこの時間に)やメールの返信など、必ずしも高い集中力がなくてもできる仕事を持ってきます。
このあたりは割と意識していましたが、盲点だったのがランチタイムの使い方です。
短いようで、毎日ほぼ必ず発生するランチタイムの使い方について、少し見方を変えると面白いのでは?と着想しました。

樺沢先生の解説

まず、簡単にランチタイムに関する解説のポイントをご紹介します。

上述の通り、パフォーマンスが下がりがちな午後仕事のパフォーマンスを上げるためには、「昼休みの最適化」は避けて通れません。ただ漠然と休むのか、集中力や脳の疲労を徹底的に回復させるのか。
午前に打ち合わせを極力入れないのと同様、午後のパフォーマンスを大きく変える時間であると捉え直すのが良さそうです。

最もオススメされているのは、「外食ランチ」です。
最高の気分転換で、脳がリフレッシュするためです。
同じ場所にずっといると脳は疲労してくるため、場所を変えるだけで海馬の「場所細胞」は活性化します。

そう考えると「買ってきた、あるいは持ってきた弁当を自分の席で食べる」と言うのは、最適なランチタイムの過ごし方とは言えなくなってきます。

外食ランチに行くことで、片道5分くらいは歩くことになります。
記憶力・集中力を高めるドーパミンは、10分のウォーキングでも分泌されます。誰かとランチして楽しいコミュニケーションが取れれば、リラックス物質であるオキシトシンも分泌されます。

近くの公園で弁当を食べるのもいいですね。緑や青空などの自然と接するだけで、短時間で大きなリラックス効果とストレス発散効果が見込めます。とにかくお昼休みは、会社の外に出ることが推奨されています。

午後、眠気に襲われる人は、30分を超えない昼寝も効果的だと紹介されています。アメリカのNASAの研究によると「26分の仮眠で仕事効率34%、注意力54%アップ」することが分かっているようです。

早速実験してみた

忙しい日中時間の合間に、とりあえず何かお腹に入れる、くらいの感覚にもなりがちなランチタイム。
早速昨日、「お昼時間に緑を見よう!」をテーマに、オフィスの外に飛び出してみました。

まず目に付いたのは「桜」です。
普段の出社時は基本的に昼はオフィスの中にいることが多く、朝は早歩きでオフィスに向かっていますし、夜も暗くなってきた時間に家に帰るだけなので、オフィスの近くの桜が結構咲き始めていることに気付いていませんでした。

次に気が付いたのは、人の多さです。
普段は同じビルに食堂もあるので、「食堂混んでるな」くらいしか思っていませんでしたが、ビジネス街ということもあり、外にも多くの人がいました。
外に出るためのエレベータから混み合っていたため、同じビルに食堂があるけれども、食堂を選択しない人も結構いるんだなと。

多くの店がランチメニューを提供しているので、どこに入ろうかとブラブラ歩いていたら、何となく目に止まったのが「すき家」です。
というのも、ランチのテイクアウトメニュー用の特設会場?が設置されていて、注文端末と支払端末(キャッシュレス)が用意されています。

現金支払は、店員さんに払う必要がありますが、オーダーするのに店員さんの手が空くのを待つ必要がありません。キャッシュレス端末をもう少し増やして、現金払いをなくしてしまった方が良いとは思いますが、このあたりに適切に投資されているのは良いですね。

中央のオーダー用端末4台とキャッシュレス支払端末1台(右)
現金払いは、店員さんに直接払う仕組み

そして、すき家のタイムリーなニュースと言えば、3日から導入された業界初の深夜料金ですね。午後10時〜午前5時までの間の注文に対して、通常料金の7%を上乗せする話ですが、とてもいい傾向です。

これまでの全国画一で24時間営業できていたということが特異だったと思います。
昼と夜で働きたい人の人数が違う=供給能力が違うのに、昼も夜も同じ価格で提供できていたのも、人口増加傾向の中、働き手の確保が深刻でない状況で成し得ていたことですね。

同記事で以下の記載がありますが、深夜料金を価格に反映させる動きは、必ず吉野家や松屋のような店でも広がっていくでしょう。というかそれをやらないと、供給できなくなって店が潰れていくと思います。構造的に供給できないですから。

両チェーン運営会社の広報担当者は深夜料金について「(追随するかは)これから社内で意見が出るかどうか分からない」「予定していないが、全くないとは言い切れない」と明確な回答は避けた

このあたりは、先日オーストラリアから帰国直後に日本でも導入すべきと考えていた「土日料金の導入」の話とタイムリーに繋がったので、いい流れがきていると感じています。

話がずれてきましたが、お昼休みの時間を使って、こんなことを考えたりしてました。7%の追加料金の話、オーダーの受付票にもバッチリ反映されてました!

タイムリーで何だかラッキーな気分になりました笑

テイクアウトして購入したすき家のオクラ牛丼を、桜が見える広場のイスに座って食べて、いい気分転換と人間観察の時間になりました。
そのまま午後も駆け抜けて、夕方ごろには仕事を終えて早めに帰宅しました。

ランチタイムを再定義する

このように、1時間のお昼休みを、いつものように会社の食堂で過ごすのか、ちょっと外に出てみるか、というちょっとした選択の違いで、結果は結構変わってくるというのが実験結果です。

先日、職場の1年目社員と「サステナビリティについて語ろう!」というテーマで1時間いつもと違う場所でランチしたこともありますが、これもいい気分転換になりましたし、業務以外の話をするきっかけになり、私にとっても凄く学びになりました。

大体週3回出社していますが、この3日のランチタイムの過ごし方について、もう少し色々なバリエーションを作っていくだけで、結構面白くなってくるなというのが感じた点です。

もちろん、冒頭に述べたように午後の仕事のパフォーマンスを上げるという目的もありますが、「職場の人との雑談によるリラックスやコミュニケーションの時間」、本日紹介したすき家の話のような「社会観察の時間」、サステナビリティなどの「テーマトークの時間」と掛け合わせると面白そうです。

このランチタイム再定義の取り組みも、色々実験してみようと思います!

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
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