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生きてさえいれば。


余命10年の作者である

小坂流加さんのもうひとつの著書。



小坂流加さんは2017年に39歳という若さで

病気でこの世を去っているとのこと。



「余命10年」を読んでそのことを知りました。

※ちなみに私は映画は観ていません。



小坂さんの表現がとにかく好きで、

他の作品もないかと見たところ

この「生きてさえいれば」に出会いました。



後半はもうページをめくる手が止められなくて。

流れるように一気に読んでしまいました。



「生きてさえいれば」



生きてさえいれば、明日を紡ぐことが出来る。

生きてさえいれば、悲しみや絶望は克服できる。

生きてさえいれば、感動や喜びや恋に出会える。



すごく素敵な作品だと思いました。



私は今、人生の暗闇に立っていて

抜け出せないこの状況に

途方に暮れていましたが、

この作品を読んで光が差しました。



生きてさえいれば。

なんとかなるかな、って。



死ぬことが惜しく思えるようになりました。



もちろん生きていると

辛いことも

苦しいことも

悲しいこともあるけど


それを克服するには生きるしかない。



死んでしまったらそこで終わり。



当たり前のことなんだけど、

この小説を読むと

そんな当たり前のことが

身に染みていくように感じられ、

人生を前向きに捉えられる……

そんな気がしています。



興奮冷めやらぬうちにと思い、

読んですぐにこの記事を書きました。



「生きてさえいれば」

ぜひ、気になった方は読んでみてください。



ちなみに、作中の鍵になる物語として

「銀河鉄道の夜」が出てきます。



恥ずかしながら、私、生まれてこの方

銀河鉄道の夜を読んだことがないので、

それを読むために、生きようと思います。



「生きてさえいれば」



生きてさえいれば、

きっといいことがあるはず。




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