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すこし歩けばすこし道ができる

最近、友達にわたしのデザインのレベルを聞いた
自分が今どこにいるのか客観的に知りたかったからだ。

何か物足りなさというかこうじゃない感をかんじながらも、何が足りないかがハッキリせず、毎日のルーティンでしているチラシデザインの分析で「ここがいいな、こうしたらいいんだな」とは思うけれど、なんか使えない。役立ってる感じがしない。
でも役立たないかもと言って次の策がないまま辞めるより今できること(この分析)をやっていくうちにこうした方がいいんじゃないかという案が出てから軌道修正すればいいとおもい、まだやめる気はない、けど何か学びたい!ちゃんといま必要なものを


その友達は、
「あしらい(装飾。フチや線、オシャレに見せるための飾り付け)を勉強したらもっとよくなりそう!」
と言ってくれ、本まで紹介してくれた
(あたらしい、あしらい。
〜あしらいに着目したデザインレイアウトの本〜)

あしらい、その言葉を聞いた瞬間びびっとなった、それだ!!!と一瞬でかんじた
自分のデザインはシンプルすぎる、
広告代理店で「情報整理が一番大事、できるだけ絞って」と言われていたこともあり、とにかくシンプルに、それをすごく意識していた

そして私自身が好きなデザインも、
結構シンプルなものが多い。
ナチュラルで、ラフで、多くを語らないようなものが好き 自然体で、圧がない
服は無地しか持ってないくらい大半が無地だ。

でもびっくりするくらい面白みがないんだ、
なんかそのままというか
たしかに読みやすい、たしかにまとまっている、でもデザイン性があんまりない。
わたしの中でのデザイン性といえば色くらいしか選択肢がないし、目立たせたい文字があった時の引き出しがものすごくすくない。
でも、イラストなどでの賑やかさを演出する感じに最近慣れ始めていたし、「あしらい」という言葉をあまり意識していなかった。

紹介してくれたその本は、広告代理店のデザイナーの人がいつも棚に立てていて、
「どうやって勉強しましたか」と聞くと
「これとかいいよ、困った時にめっちゃ見る」
と言っていた
そのときは、あしらいなんてまだそんなレベルでもない!!!そんな飾り付け頑張るよりももっと基礎的なのがヤバいんだって!!とおもい聞き流していた
(そのときになるほどデザインも勧められ、最後の出勤日にプレゼントしてもらった、一日で読み終わってしまうくらい本当によかった)

同じ著者のフォント関連の本はデザインをはじめてすぐくらいに買っていて、なんかあんまり勉強にならなかった(最近も読んだけどまだ、使い切れないなとおもう)

ああ、つい1ヶ月半前までは全く自分事じゃなかった「あしらい」が今じゃ必要だと思っているのかとすっごくうれしくなった。
(人と比べると上が多くて凹むしデザイナーの友達がほとんどいないから、できる限り大袈裟に自分の成長を意識するようにしている)

絶対この本買おう!!とおもいその日のうちに本屋さんに行って買った
ほんとうに必要なものにきちんと対処できている、歩けているかんじがしてモチベーションがあがった
もっと良くなる!自分のデザイン!!

本の中には「シンプルと工夫がないのは全然違う」と書いてあり、ぐさっだったし
NGの吹き出しに書いてあった
「イベント内容が目立つようにシンプルにまとめてみたけど地味だったかな?」
に全く同じこと思ってたよと思った
NGのデザインは自分のデザインを見ているようだった この物足りなさ、けどシンプルだしわかりやすいしいいんじゃない?これ以上どうしようもなくない?というきもち
自分事になるってこんな感覚なんだな

こんな感じにすると良くなる!の例にはわたしが知りたかったことが濃縮されているようにぴったりな内容で、今すぐ使えそうだなと妄想した うれしいなあ

もっともっとうまくなりたい、ちゃんと使いこなしたい!

最初は道筋が見えなくても、
少しでもできることをはじめたら次が見え、新たなアイデアが思いつく。
それを繰り返していくだけでいい、
今のうちから全部見えなくていいなとおもう