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現役教師が仕事の悩みや問題提起について徒然なるままに書きます
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コミュニティと組織

コミュニティと組織

クラスは「コミュニティ」ですか?それとも「組織」でしょうか?

この問い

あなたならどう答えますか?

ちなみに小学校学習指導要領解説特別活動編には

「共に生活や学習に取り組む同年齢の児童で構成される集団である『学級』」

とあり、

集団という言葉で表現していることがわかります。

今回は最近生まれたこの問いについて

言語化をしていこうと思います。

1 ふと生まれた「コミュニティ」か「組

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担任としてのゴール

担任としてのゴール

年度末

クラスは解体され

子どもたちは

新しい学校

新しいクラスへと歩んでいく時期

1年間

思いと戦略をもって子どもたちと過ごしてきた僕ら

ある意味

今の子ども達の姿がこの1年間の成果と課題そのものですよね。

旅立つ子ども達の姿から考えたことを言語化していこうと思います。

1 自分の担任としての思い

最初に僕の担任としての思いを言語化していこうと思います。

一言で言うと

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ニーズの指導とウォンツの指導

ニーズの指導とウォンツの指導

「ニーズ」と「ウォンツ」という言葉を聞いたことがありますか?

ニーズ(needs)

ウォンツ(wants)

マーケティングの中で使われる言葉だそうです。

Bingに聞いてみると

と言うように説明してくれました。

ここから僕はふと思ったんです。僕は学級経営をどちらでやっているんだろうって

今回はニーズとウォンツという視点から考えた学級経営について言語化していこうと思います

1 ニーズ

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板書の効果

板書の効果

「ゆーしさんの強みは板書だね」
先日、尊敬する先輩から言っていただいた言葉です。

そこからの先輩の話と板書の効果について言語化していこうと思います。

1 板書がうまいとは

皆さんは「いい板書」とはどんな板書だと思いますか?

X(旧Twitter)で聞いてみると
・「私は子どもの思考の流れが板書と一致するもの」
・「導入とめあてからまとめまでの流れが見るだけでわかる板書」
・「子どもの問題意

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協働の場づくり

協働の場づくり

職場やx(旧Twitter)をはじめ、時々起こる軋轢について考えてみた時に見えたことについて言語化していこうと思います。

1 伝わるかか、伝え方か

僕はよく

「もっと優しい言い方出来ないの?」
と職場の先輩方にたしなめられることがあります。

どうやら同僚に対する言葉に棘があるようなのです。

それは僕が

「内容が伝わる」という結果にこだわっているから

逆に相手がそれを冷たく感じる可能性

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文章書くのが好きなる!ぐんぐん書く方法

文章書くのが好きなる!ぐんぐん書く方法

「ええーーーーー!!!嫌だーーーーーーーー!!!!!」
子ども達にこう言われてしまう、子どもが嫌いな課題ランキング上位に来るものの1つ

そう

「作文」です。

「作文やだーーーー!!」
「何を書けばいいかわかんないんだもん!!!」

作文

と、聞いただけでこんなふうにアレルギー反応のように難色を示す子は多いですよね。

そんな作文嫌いな子の苦手意識が少しだけ緩和される方法について今回は書いて

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「先をつく」学級経営

「先をつく」学級経営

「先(せん)をつく」
という言葉をあなたは知っていますか。

剣道で使われる言葉で

相手が竹刀で打ち込もうとする動きを捉え、先に打突を繰り出すことを指します。

今回は、この「先をつく」と「学級経営」が結びつくなと感じたことについて言語化していこうと思います。

1 学級経営とは人間関係の調整

小学校では、子ども達は多くの時間を学級で過ごします。

1日に45分の授業を4〜6コマを受け、給食や

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いい授業とは何か

いい授業とは何か

あなたが考えるいい授業とはなんですか?
今回は、研究授業を行う中で感じた、「いい授業」についての自分のイメージを言語化してみようと思います。

1 研究授業のための研究授業

巷でよく言われるものが「研究授業のための研究授業」だと思います。普段はそんなことしないのに、その時だけ教室には色とりどりの掲示物が貼られ、黒板にも張り物、テンションの高い授業者、、その見る先は子ども?それとも、、、??

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正しい努力

正しい努力

最近ふと、見返したものがある。

自分が昔つけていたクラスの振り返りだ。

そこには

手立てが子ども変容に結びつかないことに悩んでいる昔の自分がいた。

今回は、初任の自分に教えてあげたい、今だからこそ見えてきた「正しい努力」について言語化していきたい。

1 一生懸命さと成果はイコールではない

初任の頃は四苦八苦する毎日だった

クラスでは毎日のようにトラブルが起き、次第に統制は効かなくなっ

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内容知と方法知

内容知と方法知

僕が最近考えていること、、、

それは、「子ども達に学びの方法を投げる」ということ

「学習知」と「方法知」という言葉から

そのことについて言語化していきたいと思います。

1 「学習知」と「方法知」

あなたは「学習知」と「方法知」という言葉を知っていますか?

僕は最近これらの言葉に出会いました。

「学習知」は、その授業で学び得たこと、例えば知らない漢字を知ることや、九九ができるようになる

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自立した学習者のキーワードは「問い」

自立した学習者のキーワードは「問い」

自立した学習者

そんな言葉をよく耳にします。

あなたが思う自立した学習者とはどのような姿でしょうか?

今回は自立した学習者について自分なりの思いを言語化していきたいと思います

1 受動的、選択、創造

以前「学びをつくり出す」と題して、子どもの学びについて考えてみました

まとめると

教師から学習の内容、方法を教え込まれる「受動的」な段階

学習のめあてを達成するために方法を子ども達が選

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クリエイティブな在り方

クリエイティブな在り方

あなたは教師という仕事はクリエイティブだと思いますか?

Twitterで皆さんに聞くと次のような回答がありました

また、

アンケート機能を使って皆さんに呼びかけると

以下のような回答が得られました

どうやら、教師の仕事はクリエイティブであると考えている人は多いようです。(僕の周りでは、ですが、、、)

今回はクリエイティブに働くということついて言語化していきたいと思います。

1 クリエ

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年度初め 授業開き③〜評価について〜

年度初め 授業開き③〜評価について〜

今回は授業開きシリーズの第三弾として

評価について考えていきたいと思います

ちなみに評価については以下の記事で一度言語化しました

今回はその記事での実践をもとに、年度初めの子どもたちへの評価の伝え方について考えてみたいと思います

つくる、書く、話す、、、

子どもたちは様々な学習活動を行なっています

教師も子どもの成長を願って様々な活動を設定します

しかし、

やりっぱなしになっていな

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年度初め 授業開き②〜書くということ〜

年度初め 授業開き②〜書くということ〜

前回は授業開きを考える①〜聞こう話そう〜と題して、年度初めに子ども達に伝える視点について言語化してきました。

今回は「授業開きシリーズ」第2段として

「書く」ということについて言語化していきます。

1 年度初めに伝えたい2つの書く

① 「確認」学習の基本を確認する

年度初めはまず、

「丁寧に速く書く」ということを授業はじめに意識するように伝えます

なぜかとという

学習の基本を確認す

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