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バリ・ヒンドゥー教の伝統的なお供え物 "Canang"とそこに広がる優しい世界

こんにちは。
夫と旅をしながら、水彩アート・絵本を創作しているyuucoです。

今回は、バリ島でよく見かけるカラフルなお供え物、Canang「チャナン」についてご紹介します♪

バリ島をお散歩していると、道端やお店の入り口など色々な所に、カラフルで可愛いものが置いてあります。

きっと神聖なものだと思って、踏まないように気をつけながら歩きました。
色とりどりのお花や、ビスケット・お米などの食べ物。お香が添えてあります。
なんかかわいい♡

きれいな伝統的な服装の女性がその飾りを置いて、お水をかけたりお祈りをしたりしている姿も何度も見ました。


どんな意味があるのかな?どうやって作るのかな?気になったわたしは、ワークショップに参加してみることに!Airbnbで、Balinese offering class in Ubud(バリの手工芸教室 in ウブド)で出てくると思います♪
  https://abnb.me/1HZtz0NGSGb

ワークショップ当日、ウブドにある小さな村にお邪魔しました。ちなみに、バリの伝統的な村では、ひとつの入り口を入るといくつかの家族が一緒に暮らしていて、小さな子供がおばあちゃんと遊んでいたり、フルーツやハーブが色々育っていたり、癒されます😍

今回の先生は、笑顔が素敵で明るいTriaさん。縁側のようなスペースに温かく迎えてくれて、バリの伝統的な布を腰に巻いてくれました。

このお供え物の名前は、Canang(チャナン)といい、バリ・ヒンドゥー教の大切な文化の一つだそうです。

色々な種類があるようで、今回作ったCanang Sari(チャナンサリ)では、まず若いヤシの葉と爪楊枝のような串を使って、四角いボックスを作ります。そして、何枚ものヤシの葉を重ね合わせて切り込みを入れ、円状に広げた大きな飾りをつくって、そのボックスの中に入れます。その上に、心を表す特別な葉っぱと、カラフルなお花を詰めていき、最後に、薄くスライスされた葉っぱでできた緑のもじゃもじゃを真ん中に置いて、できあがりです。

飾りが大きくて、華やか〜!!✨

赤、オレンジ、白、紫、緑、ピンク・・・それぞれの色が、別々の神様(太陽の神様、水の神様など)へのお祈りを表しているそうです。

このように毎日Canangを手作りして、お家のお寺や入り口などに運んでいったら、聖水をかけお香をつけます。そうして、今日を無事に生きていることに対して、神様へ感謝するのです。バランスを大切にする文化なので、良い神様だけじゃなく、悪い神様にもお米を捧げて、悪さをしないでね、とお祈りすることもあるそうです。

Canang作りは主に女性の担当で、学校やお母さんから教えてもらうといいます。ただ、最近は自分で作らずにマーケットでも購入できてしまうようで、文化が廃れてしまわないか心配だとお話ししていました。

そして、特別なセレモニーの前の夜には何人かで集まって、何千個ものお供え物を作ることもあるそうです!ご紹介したように、フレッシュなお花や植物で作るので、時間が経つとお花がしぼんだりヤシの葉が茶色く変色してしまったりするため、短時間でたくさん用意しなくてはいけないようです。

皆さんは、バリ・ヒンドゥー教のこの文化をどう思いましたか?

私はその信仰心の篤さに驚くとともに、毎日こうして手間をかけることで、今日を生きていることにさらに価値を感じることができたり、自分にも周りにも優しくなれたり、幸せな人生を送るヒントが隠されているように思いました。もちろん心の中で今日に感謝することもできるけど、時間をとって、エネルギーを使って目に見える形で表すことで、さらに感謝の気持ちを強くしてくれるような・・・そして、みんながそうであれば、きっとそこには優しい世界が広がりそうですよね "♡"


余談ですが、色々と伺う中で素敵だなと思ったのは、バリには特別な記念日がいくつもあるということ✨ 例えば、1年のうちに2回、「バリの人々の誕生日」「動物へ感謝する日」「自然へ感謝する日」があるそうです。(だから、わたしは1年に誕生日が3回あるんだよね!と笑っていました😊)

バリにいると、人間(私)は自然の一部に過ぎないということを、肌で実感することができます。本当に自然が豊かで、朝は鳥たちの奏でる歌声で目が覚め、夜は田んぼからカエルの歌が聞こえてきたり、うろちょろしているヤモリをよく見かけます。そして、犬、リス、猿、アリなど色々な生き物が一緒に暮らしています。ヤシの木やガジュマルなど様々な植物にも生命力がみなぎっていて青々としていて、栄養たっぷりのフルーツが実っているのです✨

自然と共に暮らし、生かされていること。バリでは、それを当たり前とせずに、決まった日にみんなで儀式をして感謝するというのが、私にとってはとても新鮮で素敵だな〜と思いました。

Canangにも自然を慈しむ心が表れていて、一緒に入っているお菓子やお米は、小鳥やアリたちと分け合うためのものでもあるそうなんです!(アリがお菓子に集まっているのをみて、うっ!なんで道端にお菓子を置くのかな?と思ってしまった私の心はちっぽけでした。。笑)

「あなたもCanangのお菓子を取ってもいいんだよ〜!シェアするためだからね!」とTriaさんは笑いながら教えてくれました。

ワークショップでは、お祈りに使う物やデコレーションなどの作り方も教えてもらいました。どれも自然の素材を折り紙みたいにして、複雑な形を作り出すのに感動しました!手先が器用なんですね〜✨

最後にトロピカルフルーツやおかしも山盛り用意してくれました。
私のお気に入りはマンゴスチンでした😍

興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね✨ https://abnb.me/1HZtz0NGSGb

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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