ゆうこ

ガチスピリチュアル人。 世に言う「イタコ」のような能力が芽生えてから、我が家で起こる日…

ゆうこ

ガチスピリチュアル人。 世に言う「イタコ」のような能力が芽生えてから、我が家で起こる日常(実話)を元に、フィクションを書いています。 見えない世界を沢山の人に身近に感じてもらえるよう、リアルで活動中。

最近の記事

奪われるモノ⑤

 あれから何日経っただろうか。  私は1人、車を運転して移動しながら  そういえば  と、大夫の事を思い出していた。  あの、レイさんが見せてくれた石の煌めきを脳裏に浮かべたり、  大夫はどうしているかな、などと、1人考えていた。  すると。  急に口の辺りに力が入り、モゴモゴとする。  これは…何者かが、私の口を使おうとしている感覚だ。  私は大夫の事を考えるのを止め、その何者かに口を動かす許可を出す。  途端に、 『オレはすごく良いよ』  と動いた。  すごく良

    • 奪われるモノ④

       誰かに危害を加えるのには  それなりの理由がある事が多い。  そしてその理由が  “寂しさ”だったり“哀しみ”だったり“怒り”だったりする。  それを人は、“負の感情”と呼んだり  “マイナスエネルギー”と呼んだりするのだが  しかし結局は  そういう想いを抱えるだけの、何らかの出来事が過去にあったのだ。  そこを見ずして、ただ相手を非難する事など、誰でも出来る容易いこと。  しかし、裏側の成り立ち(理由)があることを識ってしまったからには  そこから目を背ける事

      • 奪われるモノ③

         会話を重ねているうちに、大夫(たゆう)は少しずつ心を開いてきているようだった。 「俺がね、その石の持ち主に何かを言ったりすることは出来ないんだけど  レイさんには、君のお願いを伝えることは出来るよ」  と、話すアキの言葉を静かに聞いて、 『本当…?』  と、小さい声で言った。  アキは、うん、と返事をして、 「君が、安心してあそこに居られるように、レイさんが何か出来ることはあるかな?」  と言うと、大夫の中に、少しばかりの喜びの感情が芽生えたようだった。  …し

        • 奪われるモノ②

          「大夫(たゆう)が、安心してそこに居られるようになる為には、どうしたら良いのかな?」  アキのその言葉を聞いて…  ぽかん、と開けた私の口がしばらくして、ようやく  あ、あ、あう、あう、  と何かを言いたそうに動いた。  私の胸の中には、寂しさと哀しみがいっぱいに溢れ出して  目から涙が溢れてきた。  これは、私の感情ではないし  泣いているのも、私ではない。  分かっているからこそ、私はあえてそのままにして、大夫に口を貸し続ける。 『と…とっても、小さい…頃には…

        奪われるモノ⑤

          奪われるモノ①

          「ねぇ、十花(とうか)を呼んでも良い?」  横開きの扉がガラガラと開いたかと思うと、アキが私の方を見てそう言った。 「別に良いけど…どうしたの?」  私が尋ねると、 「聞きたい事があるんだよ」  と、言いながら部屋に入ってきて、私の向かいに胡座をかいて座った。  “十花(とうか)”は、エネルギー体で存在しているモノ…いわゆる私たち人間の“目には見えない存在”である。  私のこの、特殊能力である“口貸し”が発現してから後に、私たちのところに来て、私たちと一緒にいたい

          奪われるモノ①

           私はYouTubeを愛用している。  あれには、無償で様々な情報がギッシリ詰まっている。  内容は、ピンキリ。  数多の動画の中から、“本物”を見つけるのはとても楽しい。  動画の中に込められている“モノ(エネルギー)”を、感じ取るのも楽しい。  だからといって、私が発見したものや、私が受け取ったモノを公に発信することに、私はあまり興味がない。  いや、昔はあった。  私の受け取ったものや、私が感じたもの、そして発見したもの。  数年前までの長い間、そういったものをSNSに

          早朝にて

           不意に  目が覚める。  そして私の口が動き出し、  …まただ。  と私は思う。  その口の動きはとても滑らかで、ハッキリと話すけれども、何を言っていたのか、私はすぐに忘れてしまう。  ここ最近、この存在はこうやって、毎朝のようにやって来ては何かを少しだけ話して、居なくなる。  それで私は、目が覚めてしまう。  部屋の中は薄っすらと明るい。  外はもう、太陽が登り始めているのだろう。  隣ではアキが、寝息を立てているので、まだ時間が早いのだと分かる。  この存在はとても

          早朝にて

          頬を叩く龍

           目の前にある小さい滝が、音を立てて水飛沫を激しくあげている。  前日まで雨が降り続いたため、ずいぶんと勢いよく水が流れ落ちてくるせいだ。  何日ぶりの晴天。  木々が風で揺れるたび、漏れてくる陽の光が滝の水に反射して、綺麗な小さい虹を作り出していた。 「気持ち良いねぇ」  それを見ながら、私は無意識にそんな言葉を口にしていた。  空気が、寒くもなく、暑くもない。  こんな気温がずっと続けば良いのに…。  もう1ヶ月も経てばくるであろう、真夏の暑さを予想して、つい、そんな

          頬を叩く龍

          自己紹介

           2016年11月。私はスピリチュアル活動をされている、とある方のセッションを受けました。  その際に「アメノミナカヌシ」様(日本の神様)が、◯◯神社へ行って、祝詞をあげて欲しいって」と言われました。  私はスピリチュアルが好きですし、性格も単純なので、ハイハイ良いですよ、と、面白半分に言われた神社へ行き、言われた祝詞をあげました。  するとその夜から、急に奇妙な能力が、発現したんです。  その能力とは、まるでイタコのように口が勝手に動いて喋る、というもの。(口を、見えない

          自己紹介

          生き霊③

           そしてその夜  私は夢を見た。  小さな光る人型の者たちが、横に幾人か並んでいる。  それらは両腕を、前にいっぱいに伸ばしていて、その手の先からは光が溢れ出ていた。  まるでみんなでそうやって、光の壁を作っているようだ。  それを見て  私は思っていた。  ああ、これは、我が家に来るあの子たち(エネルギー体たち)が  アキのお腹の穴を塞いでくれているのだ  と。  これで塞がったー。  これで、大丈夫ー。  夢の中で、そんな言葉が響いていた。 * 「生き霊、どうやらあの

          生き霊③

          生き霊②

           その日。  私はアキと2人で、パソコンの前に並んで座っていた。  目の前の画面には、映像が3カットに分かれていて、上下にバランス良く、きちんと並んで映し出されている。  そのうちの1つは、私とアキだ。 「それで?お腹具合は治ったの?」  画面の向こうの女性が話しかけた。 「一応…あの後、すぐ治ったんだけど…」  アキはその女性に、そう答えた。  先日の、アキに憑いていた“生き霊”の話だ。 「それ、誰だろうねぇ?  話からすると、  私たちの知ってる人みたいだけど…

          生き霊②

          生き霊①

           今日もとにかく賑やかである。  アキと一緒にいる時間になると、アイツらは次から次へと話しかけてくる。  もちろん、アイツらは私の口を使って喋るし、その相手をするのは私のパートナーのアキだ。  まともに話があるヤツはほとんどいない。  ただ、私たちと“関わりたい”とやって来るヤツばかりだから  私たちにとってはどうでもよい情報ばかり話しては、『じゃあねー』と言って、さっさといなくなってしまう。  だが、そんな中 『知らない人がいるー』  急に、そう言い出した者がいた。  

          生き霊①

          沖縄からの訪問者

          ふ と、うたた寝から目覚める。 威圧されるほどの、大きな気配を感じた。 何か、来た。 私がそう思った途端に みしり と、部屋の東西の壁が軋み、音を立てた。 気圧が変わって、耳鳴りが始まる。 『なんとまあ、狭い所に住んでるな』 その耳鳴りが次第に治ってくると、今度は私の口が動き、声を発する。 …これは私の意思では、無い。 5年前ほど前 ある神社で祝詞を挙げた後に、急に身についた能力だ。 まるで“イタコ”のようなこの能力で 目に見えない存在…意思を持ったエネルギー体、というの

          沖縄からの訪問者