私が本を読む理由。言葉探しの旅に出よう。
みんなが本を読む理由は?
皆さんが本を読む理由は何だろうか。面白いから?知識になるから?キャリアアップのため?自己啓発?純粋に読んで楽しむ?「本を読む」と一口に言っても、理由は人それぞれで、いろいろあると思う。その中で、私が本を読む理由を今日は紹介したい。
是非コメント欄に皆さんが本を読む理由を教えてほしい。
私は自分が分からない
私は、自分の感情や感覚を何と表現すればいいのかが分からない。それは今に始まったことではなく、ずっと昔からそうだったのかもしれないが、昔のことなど当然のように覚えていない。例えば「頭が痛い」状態になったとする。そして、そのために病院にかかろうとする。そうすると、いつから痛いのか、どのような痛みなのか、などその「頭痛」について質問される。診断をする上で、大切なことだし「当たり前じゃん」と思う人も少なくないと思う。しかし、私は、この受け答えができない。
いつからと言われても…どんな痛みってどういうこと…
このようなことを繰り返すうちに、私は病院に行かなくなった。質問されても答え方が分からずお互いに困るだけだったからだ。そして私は「病気知らずの元気な女の子」として育っていった。本当は、頭が痛いことだって、風邪っぽいことだって、なんだか体がだるいことだってたくさんあった。でも、面倒だから言わなかった。
これは、自分の体についてだけではなく、精神面、いわゆる「感情」にも当てはまった。自分が今、何を感じているのか。どう思っているのか。自分でも自分が分からなかった。授業のコメントなどで感想を書かなければいけないときは、友達に見せてもらって、それを写して書いていた。私にとって、誰かの気持ちを書くことは、とても難しいことで、そしてさらに、嫌いなことになっていった。「いや」か「いやでない」のどちらかしかわからなかった。精神的にストレスのかかることがあった時も、自分で処理ができなかった。処理をしようとすらしなかった。精神的にストレスがかかっていることを認知することもできなかった。
さらには、自分がどうしてその行動をとるのかわからない場面もたくさんあった。何が怖いのかわからない。どうしてやめられないのかわからない。何でしているのかわからない。そんなことが増えてきたが、それをやめられるわけもなく、自分でもやめたいのにやめられないこと、一般的に言う「問題行動」になっていった。
言葉がないと困る世界
私たちは、言葉でコミュニケーションをとっている。だから、言葉は生活していく上で必須だ。しかし、言葉でコミュニケーションが取れない私は、なんとかして言葉を集める必要があった。
もともと本を読むことは嫌いではなかったが、小学校に入って読める本が増えてくると、たくさん本を読むようになった。一番多い時には1年間で300冊読んだこともあった。1週間に2回は図書館に行って、本を読み漁った。そのおかげで、私は文章を書くことが苦ではなくなったが、自分のことになると何も書けなくなることが続いた。だから、知っている言葉で文章が書けるように、思ってもいないことを書いたりしていた。その行為は、自分にウソをついているようで、なんだか寂しかった。
私は言葉を探している
言葉を持っていない私は、本の中で、自分が伝えたいことにぴったり合う言葉を探している。もちろん、「こんな言葉を見つけたい」と思って本を読むわけではない。本を読んでいる中の「この言葉、あのとき自分が思ってたことかも」を繰り返して、私は、自分を表現している。この文章も、そうやって集めた言葉を使ってできている。
もともと本を読むことは嫌いではなかったが、今は、もっぱら言葉探しのために本を読んでいる。体調が悪く集中力が続かないときは、たくさん映画を見て言葉を集めている。私がいろんな人から話を聞くのが好きな理由も、言葉を集めることができるからだ。人によって表現の仕方が違うし、使いやすい言葉もある。その違いをたくさん集めると、また、自分の引き出しがひとつ増える。私はそうやって、言葉を探す旅に出ているのだ。
次はどんな言葉に出会うかな
次は、どんなことを表現する言葉に出会うだろうか。私はいつか、自分の感情を言葉で表現できるようになるのだろうか。ならなくてもいいや。感覚と結びつく言葉が増えるのなら。
私の旅はずっと続いていく。
最後に
最後に…是非スキやシェアをお願いします!今後の私の活動の励みになります^^
また、みなさんが本を読む理由、映画を見る理由、人と話す理由…などなど、コメント欄で是非教えてください!
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