マガジンのカバー画像

映画

176
運営しているクリエイター

#黒澤明

映画「素晴らしき日曜日」をU-NEXTで見ました。ある日曜日、一日だけの話。

映画「素晴らしき日曜日」を見ました。戦争が終わって直後の時代、雄造と昌子、恋人同士のある日曜日、一日だけの話です。デートの待ち合わせから始まるのですが、雄造は最初から鬱屈としています。お金がないからです。あと戦争に行く前に持っていた夢をなくして、現実的になっています。デート中最初こそは鬱々とした態度を示していますが、子供たちの野球に混ざったりして少しは機嫌が良くなりますが、演奏会の安い券をダフ屋に

もっとみる

映画「七人の侍」をU-NEXTで見ました。予想以上に面白かった。

映画「七人の侍」を見ました。19歳か20歳頃以来の二回目の視聴です。さすが、オールタイムベスト一位にも選ばれることがある映画ですね、面白い。こんなに面白かったのか、と思うくらい面白い。百姓による侍集め、侍たちと百姓の村での日々、野伏との合戦、という3パートに、大雑把ですが分けられます。どのパートも面白い。侍集めのパートは百姓の頼みなんて聞かない侍をどう集めるのかという緊張感、侍集めはどんな侍が来る

もっとみる

映画「どん底」をU-NEXTで見ました。ほぼ一つの場面で展開します。

映画「どん底」を見ました。寂れた長屋とその庭みたいなところのみで物語が展開します。基本的に、長屋に住む登場人物たちの語りで映画は進みます。舞台の劇を見ているような感じですね。場面転換によるダイナミックさや、壮大な物語はないです。声が聞き取りにくいので、いまいち登場人物がどういう人間かわからない点は残念です。ダイナミックな動きがない分、台詞でしか人物理解ができないですからね。よく動く捨吉とかはわかり

もっとみる

映画「野良犬」をU-NEXTで見ました。緊迫した場面で流れる、優しい音楽。

映画「野良犬」を見ました。拳銃を盗まれてしまった、新人刑事村上。盗まれた拳銃を探すも、見つからず。盗まれた拳銃で犯罪が行われる。そのことに罪の意識を感じながら、ベテラン刑事の佐藤とともに犯人を追っていく。

物語の解説のナレーションから始まった。なんで、ナレーションなんて入れたのだろうか? 映像で説明できていると思うけれど。村上が銃を盗まれたことを知って、盗んだ人を追っていく場面は迫力があるね。特

もっとみる

映画「悪い奴ほどよく眠る」をU-NEXTで見ました。今の時代と変わらないですね。

映画「悪い奴ほどよく眠る」を見ました。「汚職」を題材とした作品です。「土地開発公団」は90億でできる仕事を、大竜建設に受注させ、キックバックとして30億(実際には15億)得ていた。その事の関連で古谷という男が自殺している。「岩渕(公団副総裁)」「守山(公団部長)」「白井(公団課長)」という汚職に関わる3人を復讐者が追い詰めていく話です。

結婚式(披露宴)から始まるオープニングは斬新ですね(ただの

もっとみる

映画「赤ひげ」をU-NEXTで見ました。連作短編作品のような物語だね。

映画「赤ひげ」を見ました。江戸時代後期享保の頃、小石川養生所に長崎への留学を終えた保本登がやってくるところから始まる。幕府からの辞令とはいえ、幕府の御番医になることを願っていた登にとっては納得いってなく真面目に働こうとしない。しかし、次第に小石川養生所長の赤ひげと呼ばれる新出去定の医療に対する実直さに触れ、次第に小石川養生所で真面目に働くようになる。登は最後は別のところで働くことを勧められるものの

もっとみる

映画「酔いどれ天使」をU-NEXTで見ました。画から伝わる予感。

映画「酔いどれ天使」を見ました。1/3くらい、音が聞きづらくて何を言っているかわからなかった……。それでも面白かったです。画面の作りでしょうか。

物語は、感情的だが真摯に患者を見る医師、真田の元に松永というやくざがやってくる。診察すると真田には結核の疑いがあった。結核に病みながらも酒をやめない松永、それを止めようとする真田。出獄してきたやくざの兄貴分の岡田との確執でますますその命を縮めていく。松

もっとみる

映画「天国と地獄」をU-NEXTで見ました。モノクロかと思いきや。

映画「天国と地獄」を見ました。面白かったですね。身代金を渡す場面は知識として知っていたのですが、物語の前半なんですね。権藤という製靴会社の常務の息子が誘拐されたと連絡が権藤にきます。しかし、誘拐されたのは権藤の運転手の息子でした。ちょうど誘拐事件の直前に、会社の株の大部分を取得し、会社の支配権を握ろうとしていた権藤。お金は手元にあるが、それを使えば会社の株を取得できないどころか、抵当に入れた家も奪

もっとみる