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映画「悪い奴ほどよく眠る」をU-NEXTで見ました。今の時代と変わらないですね。

映画「悪い奴ほどよく眠る」を見ました。「汚職」を題材とした作品です。「土地開発公団」は90億でできる仕事を、大竜建設に受注させ、キックバックとして30億(実際には15億)得ていた。その事の関連で古谷という男が自殺している。「岩渕(公団副総裁)」「守山(公団部長)」「白井(公団課長)」という汚職に関わる3人を復讐者が追い詰めていく話です。

結婚式(披露宴)から始まるオープニングは斬新ですね(ただの印象ですが)。汚職なんて暗い雰囲気になるだろう話のオープニングとしては、随分と幸せな始まりです。しかし、その幸せの中で不穏な空気があります。その不穏な空気は、披露宴を見ている新聞記者がしてくれます。公団副総裁の岩渕の娘「佳子」の結婚式です。国の機関の人間の結婚式だからといって、新聞記者が入っていいんですかね? この結婚式の相手「西」が、古谷の息子(私生児)で復讐していく話です。戸籍交換をしていたので、素性がバレませんでした。戸籍交換なんて、当時はできたんですかね? 犯罪らしいから今でも、やろうとすればできるのかな(できないことは罪にならないだろうし)? 和田(課長補佐)は結婚式の後、捕まりますが、黙秘を続け釈放されます。しかし、岩渕たちに仄めかされ自殺を思い立ちます。西が自殺を止め、その後西の復讐を手伝っていきます。「公務員は上司を裏切らない」という台詞からわかるように、真面目な男です。その対比のように、岩渕、守山、白井の酷さが強調されます。特に、守山は途中で捕まるのですが、彼は自分が助かるために簡単に仲間を裏切ります。比較されるのは西も同じで、彼は復讐者でありながら非情とまでは徹しきれません。結局、3人を殺すことはないですし、白井の心は壊してしまいましたが、守山はどうなったかまでは語られませんが、岩渕には何もできず逆に殺されてしまいます。なんと言っても、佳子に本気に恋しいしまったことで計画が崩れたようにも思えます。

映画自体は面白かったのですが、「戸籍交換なんてできたの?」「復讐がまどろこっしい(巨悪として捕まって欲しかった気持ちはわかります)」「深夜役所に入れるのか」「脇が甘い(佳子にあった後、すぐ逃げていれば良かったのに)」「西たちの殺し方は可能なのか」「当時は殺し屋なんていたのか」など、突っ込みどころがあります。結局、岩渕は捕まらなかったので、爽快感はありません。娘の息子の心は離れ、その後幸せに生きられたとは思いませんが。疑問に思ってしまうところもありました。脚本作るの大変だったのだろうな、と思いました。2時間半にまとめているのはすごいです。正体がバレるところをじっくり描いているので、「バレたらどうなる」という緊張感は強くて良かったです。

西と佳子が初めてキスする場面は、真ん中に低い柵? を入れることでその後絶対に実らないことそれが象徴していて上手い場面だなと思いました。顔のアップが多かったですね。頭頂が切れている画面も多かったです。

汚職犯に劇中で罰を与えず、考えさせるようにしたのでしょう。いまも昔も変わらずこういうことがありますね。

劇中で西が、よく口笛を吹くのですが、「きっと何が意味があるんだろうな。父との思い出とか」なんて思ってましたが、なんの意味もなくただのBGMがわりでした……。


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