【ゆのたび。】22: 新潟県 妙高温泉 関川共同浴場 大湯 ~地元民御用達の湯にかつての姿を偲ぶ~
「妙高は、昔はそれはそれは賑わっていたんだよ」
父がそう言っていたのを思い出す。今となっては白髪ばかりの父が若き日々を過ごしたのは、温泉やスキーが娯楽の中心にいた時代だった。
高度経済成長期やバブル期など、昭和の中頃から後期にかけては日本が大いに活気づいていた時期に思う。
24時間働けますか、とは言ったもので、企業戦士たちが昼夜を問わず働くことで日本の経済は勢いよく回っていた。
国鉄が国内に線路を網の目のように張り巡らし、数多くの地方都市にまで特急を走らせ、東京や大阪