【ゆのたび。】26: 長野県 茅野市 蓼科温泉 音無の湯 ~登りし山を仰ぎ見て、湯に音も無く浸かりては~
夏は登山にうってつけのシーズンである。
雪は無くなって危険度は残雪期よりも下がり、高山植物の可憐な花々が咲き乱れて景観は格別となる。天上界を求めて人は、夏になればやたら山へと登りだす。
そしてやはり、山の上は涼しいのも山を登る一つの理由でもあるだろう。
昨今はずいぶんと夏が暑い。酷暑の下界にしばし別れを告げて、涼を求めて山へ行くのもさもありなんである。
だが正直、夏山は涼しいとは言っても結局は暑いのだ。あくまでも下界よりも、という話で、降り注ぐ日光は熱いし、登っている