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さがさないでください。

言葉が好きだと言いながら言葉を紡ぐことなく月日が流れてまたわたしは前とは違うわたしになりました。いつまでも同じ場所でぷかぷかと浮かんでいることが苦手なわたしはこうやってどこにいるかも分からないような日々を繰り返してたまにこうしてわたしになるような日々を楽しんでいる。誰かに思い出してもらえることは幸福の一部だと思っているけれどわたしはその反対をどれぐらいできているのでしょうか。本屋さんが好きなのはいろんなものに囲まれるからかもしれません。わたしの存在が間違いに思える日、本屋さんはだれのことも否定しない、わたしのことも否定しない、肯定だってしない、そのままでいられる空間。この文章はウケが悪いかな、なんて考えることは本当になくなってしまった。知らない間に増える読者に伝えたいのはわがままでごめんねって言葉だけでした。大切にしていたあいつはもっと大切にしているあの子とあの子とあの子から嫌われていたよ。あいつの孤独をだれも理解してやれない。わたしだけは肯定できたのに、離れてったあいつのことなんてもう知らない。わたしの大切な人たちと交わらない世界で勝手に幸せになっててください。身を置くべき環境って思ったよりはっきりしている。嫌い、深い、息苦しいと思う環境に身を置く必要はないんだよって義務教育にするべき、人は変えられないけど環境は変えられる。人に期待せず、自分のことばかり考える毎日はとてつもなく楽しく、毎日がとても早い。ひとりになった自分の方が愛せてしまうのはどうしてでしょうか。わたしにとっての幸福論、誰かと共有する幸せはわたしにはまだ早い。たったひとりのわたしのことすらまともに愛せないわたしに誰かを想うことは至難の業でした。好き勝手な毎日にいやなことはつきものです。人間は案外ちゃんとしていなくても生きていけるけれど、ちゃんとしている人間に比べて無駄な失敗が多い。これを経験にするか、後悔にするかは自分次第なんだけど。通る必要のない痛みは避けたかった。素直に全ての傷を負ったのがわたしだった。味方なんて作らなくていいよ、自分で自分を肯定し続けられれば。でもだれかを傷つけるのはダメだよ、自分のことも、あいつのことも。新しいものに手を出してみたけれど自分の体には合いませんでした。ほんの少し悪いことをしてみたかったけれど、今ではほんの少しのお酒すら受け付けない体になりました。耳が片耳聞こえなくなり、集団の中で呼吸をすることが困難になり、夜に眠ることができなくなっても、わたしはまだ、わたしでいたいだけでした。

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