マガジンのカバー画像

評論

629
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

「新型コロナ関連の要請」が示す適切な対応策の立案と実施の必要性

先日来、日本政府による新型コロナウイルスの感染の防止に関し、国民向けた安倍晋三首相の要請が出されています。

全国的なスポーツや文化関連の催事の中止や延期、規模縮小[1]や全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の臨時休業[2]などは、あらゆるウイルスは対象となるヒトを選ばずに感染すること、さらに早期に対策を立案し、実施することがさらなる感染の拡大の抑止に有効であると考えられることから、こ

もっとみる

当局に求められる「イベントの中止や延期」問題における「損失補填」への対応

昨日、新型コロナウイルスの感染の防止を目的として、安倍晋三首相が今後2週間の全国的なスポーツや文化関連の催事の中止や延期、規模縮小を要請したこと[1]で、全国各地で催事の中止や延期、企業における出社の禁止などが相次いでいます[2]。

確かに、感染の経路が特定されず、治療薬も開発されていない現状では、さらなる感染の拡大を抑止するために万全を期すことは当然です。

その一方で、安倍首相の要請の前日に

もっとみる

Jリーグの公式戦延期の決定における村井満チェアマンの「国難発言」の意味を考える

昨日、サッカーのJリーグは日本国内における新型コロナウイルスの感染の拡大を受け、3月15日(日)までに予定していた全ての公式戦94シアノ開催を延期することを決定しました[1]。

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が今後1週間から2週間が感染の拡大と収束の瀬戸際になるとの見解を公表したこと[2]からも、不特定多数の観客が集まるスポーツの試合が延期されることは、予防的な措置として適切と言え

もっとみる

「宮沢蔵相や細川首相の事例」から考える「桜問題」における安倍首相の答弁の重要さ

昨日行われた衆議院予算員会において、安倍晋三首相と立憲民主党など野党共同会派が首相が主催する桜を見る会を巡り議論しました。

席上、立憲民主党の辻元清美幹事長代行は、桜を見る会前夜の夕食会会場となったANAインターコンチネンタルホテル東京との間で交わした電子メールの内容を明らかにし、ホテル側から2013年以降のパーティーや宴会に関し「主催者に見積書や明細書を発行しないことはない」との回答があったと

もっとみる

安倍晋三首相の「ヤジ発言の謝罪」が持つ意味は何か

本日、衆議院予算委員会の集中審議において、2月12日(水)に行われた立憲民主党の辻元清美幹事長代行の質問後に「意味のない質問だよ」と不規則発言を行ったことについて、安倍晋三首相が謝罪し、「辻元委員に対し、質疑終了後、不規則な発言をしたことをおわびする。今後、閣僚席からの不規則発言は厳に慎むよう、首相として身を処していく」と述べました[1]。

安倍首相の不規則発言については野党が反発し、2月13日

もっとみる

東京五輪大会組織委員会に求められる「新型コロナウイルス問題」への予断を排した取り組み

昨日から、今年7月に行われる予定の東京オリンピックの準備状況を確認するため、国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会による事務折衝が始まりました。

会の冒頭でIOCのジョン・コーツ調整委員長が「予想外の課題が出てきた。選手や観客が影響を受けないよう準備がなされているか話を聞きたい」と日本国内での新型コロナウイルスの感染の拡大に懸念を表明する一方、組織委員会の森喜朗会長は「大会の中止や延期

もっとみる

「ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染問題」が示す「基本的な防疫措置の励行」

2月3日(月)から、新型コロナウイルスの感染者が乗船していたことが確認されたため横浜沖で停泊中の大型客船ダイヤモンド・プリンセス号[1]は、現在も乗客が下船できないままです。

ダイヤモンド・プリンセス号の運航会社が乗客への代金の全額払い戻しなどを表明するなど[2]、事態は長期化の様相を呈しています。

新型コロナウイルスについては、すでに本欄も指摘する通り、潜伏期間が長く、感染力も強い一方で致死

もっとみる

大リーグに重くのしかかるメキシコの麻薬問題

2019年11月11日(月)発売された日刊ゲンダイの2019年11月12日号に私が隔週で担当させていただいている連載「メジャーリーグ通信」の第57回「大リーグに重くのしかかるメキシコの麻薬問題」が掲載されました[1]。

今回は、メキシコで激しさを増している麻薬問題について、大リーグに与える影響を検討しています。。

本文を一部加筆、修正した内容をご案内しますので、ぜひご覧ください。

*****

もっとみる