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私と彼の物語 #5話
ここで少しだけ私の恋愛観を語らせてもらってもいいだろうか。
私は、この当時、結婚したくてしたくて仕方がなかった。
もともと一人っ子と言うのもあって、誰かに甘えたり頼ったりしてしまう性格だったので、人でできることが数少なく、誰かに頼らないと生きていけない。そんな性格だった。
家具の組み立てだってできないし、水道とかガスとか何かがあったとき、自分1人じゃ何もできないから心もとない。だからこそ、ある程
私と彼の物語 #3話
いよいよ、抜歯当日。
終わった後に、彼の家に行ける。一人にならなくていい。これだけでよかった。
一人で歯医者に向かった。
「抜きますよー」
「ひゃい…」
閻魔大王が持っていそうな銀色の大きなペンチ。
そんなこと言わなくていいから!抜くペンチなんて見せなくていいから!
右の2本を抜いて、左はまた来週となった。痛すぎる。
顔を変形でもさせられたんじゃないか。もう顔面が歪みそうで、口の付け根が痛くて、