Yurikaの地球生活ピーポー

ベルリンに住む地球人的思考イラストエッセイ集 自然、絵、刺繍 Website http…

Yurikaの地球生活ピーポー

ベルリンに住む地球人的思考イラストエッセイ集 自然、絵、刺繍 Website http://yurikasaito.de 音声 https://open.spotify.com/show/6mHOniHl1DCTNjaoyUy77f?si=53ea8654010d4ab3

マガジン

  • ベルリンの自然 探訪録

    ドイツの首都にしてドイツ1カオスな街と言われるベルリン。街の中に広大で質素な公園が広がったり、少し郊外に出ると森と湖が広がる。 夏は力強く、冬は静かに佇む、どこか質素で無骨な自然たちはベルリンの人々の性格と似ているのか、はたまた人々の性格が自然に似るのか。 歩いたり走ったりチャリを漕いだりカヤックを漕いだり、ベルリンの自然との戯れ探訪録。

  • 一人旅体験エッセイ ドイツ ドクメンタ15

  • ベルリンで出会った26歳年下のマブダチ先生

    2019年ベルリンのX'masパーティで出会った3歳の子供は、話かけても物陰に隠れ言葉少なく1人でレゴで遊んでいた。次第に背が伸び、いくつもの国の言葉を喋り、最近では私の心配までしてくれる立派な人間になっていた。 雪の上を転がりクリームパンで乾杯しドイツ語を教えてもらう、名言連発摩訶不思議な子供の目線を新鮮に切り取ったエピソードたち。 世界中の子を持つ親に全力でリスペクトを込めて。

  • ぶらりウィーン旅行 アートと自然に浸る3日

    ドイツ ベルリンからバスに飛び乗り9時間、訪れたオーストリア ウィーン。同じドイツ語圏でも感じる街や地形の違い。煌びやかでいて壮大、美しいウィーンの街と広がる美しく雄大な自然。 自然と芸術に関心を持つ著者が尊敬して止まない"緑爺さん"こと「ロイスワインバーガー」の生前最期に進めていた個展を見に行き、田舎の山をハイキングする話。 Yurikaの地球生活ピーポー...東京都青梅市出身、農道と裏山で育ち19歳で日本の地方を放浪する。その後カナダ、オーストラリアの滞在を経てドイツベルリンに流れ着いた著者がお届けする冷静と情熱溢れるウィーン旅行記録。

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ベルリン湖漂流記特大パック 自然に酔う編

ベルリンの夏といえば湖。 中心地から電車で1時間ほどの場所に様々な湖がある。 6月上旬の気温が30℃をさまよう時期、友達が安いカヤックレンタルを見つけたので、東側にあるGroßer Müggelsee(グローサー ミューゲルゼー/ 大きい ミューゲル湖)に行ってきた。 ここミューゲルゼーは去年の30歳の誕生日(7月16日)に自転車で20km漕いで向かおうとした場所だ、 到着まで半分の地点で雷雨に襲われ、諦めて近くの森に逃げ込んだ際にシュプレーパークという有名な廃遊園地を見つ

    • ドイツの森で狐に遭遇

      先日お気に入りの森、グルーネヴァルドに散歩に行った。 冬の静寂はどこへやら、緑も人も大繁盛だった。 ベルリンの中心地から電車で20分くらいだろうか、広大な森と湖があり、丘もある。 丘からの眺めは平らな地形のベルリン周辺を眺めるにはもってこいの場所で、 第二次世界大戦で出た瓦礫を集め埋め立ててできた丘というのも、なんともドイツらしい。 森を進むと湖があり、年中この湖に通っては水と木々と空をぼーっと眺めるのが習慣だ。 冬の寒い頃は大量の鳥と、近所に住むおばさんくらいしか出会わ

      • 言葉を残すということ

        最近、ナンダカンダ:藤井隆 を狂ったように聞いています、Yurikaの地球生活ピーポーです。 なんだかんだ叫んだって やりたいことやるべきです あんたなんだ次の番は みんなに愛呼びかけて 先月4月末に人生3度目となる個展を行った。 作品制作のために3月4月と借りたアトリエに通う50分の道のりは楽しかった。 大きな刺繍作品がメインだったので、一針一針縫う工程は無限のようで短い時間だった、 制作に集中すると時間というものはいとも容易く形を変える。 これからも時空を歪めながら

        • 感覚と言葉の不思議、作品制作にあたってのネタ帳からの抜粋短編集

          椅子に腰掛けるとギシギシと音がなった。 右から光が入る、外は曇り、青白い光だ。 古い家のすりガラス、木の枠、外に突き出した部分には雨除けが延びていた。 黄緑とターコイズブルーのストライプ、色褪せている。 室内に目線を移す、梁の剥き出しの天井が目に入った。 ここの屋根は本当にかっこいい。 赤茶色の木の所々に、「二等」「三寸」「長六尺」など書かれている、スタンプか? オレンジの剥き出しの蛍光灯に照らされて優しく光る木。 カフェオレは飲んでも飲んでも、表面の葉っぱの絵はそのまま残っ

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        • ベルリンの自然 探訪録
          11本
        • 一人旅体験エッセイ ドイツ ドクメンタ15
          3本
        • ベルリンで出会った26歳年下のマブダチ先生
          6本
        • ぶらりウィーン旅行 アートと自然に浸る3日
          5本

        記事

          年越しドイツベルリンからドレスデン 岩山の森ザクセンスイスへ1人旅 地獄の年明け

          こんにちは、2024年そうそう、落ち葉と土にまみれた斜面にて泥まみれになってきました、ドイツベルリン在住アーティストYurikaの地球生活ピーポーです。 ドイツの年越しの瞬間はみんな路上や家のベランダから花火を上げまくり爆発音と火の粉が街が覆う、そんな刺激的な光景も一度経験すれば満足で、年越しはベルリンの街を離れ自然を体感すると決めている。 夏の誕生日も自然に行くと決めている。 クリスマスは街を走ると決めている。 ベルリンに来て変なルールが増えたなぁ、と思うものの自分がそ

          年越しドイツベルリンからドレスデン 岩山の森ザクセンスイスへ1人旅 地獄の年明け

          突然のお誘いベルリンクリスマスマーケット、ゼンマイコーラスおじさん

          2023年のクリスマスも目前、クリスマスはドイツで一番と言っていいほど大きなイベントじゃないだろうか。 クリスマスマーケットやクリスマス特有の焼き菓子、チョコレート、マジパン、シュトーレン、温かいグリューワイン、 網に包まれたもみの木を抱えて帰路につく人。 ドイツに来て4回目のクリスマス、ようやく賑わいを取り戻しているんではないだろうか。 2019年、あんなに目をキラキラさせて見て回ったクリスマスマーケットも、今年は正直「どこ行っても一緒ですわ〜」とスレたような発言をし

          突然のお誘いベルリンクリスマスマーケット、ゼンマイコーラスおじさん

          ベルリンで2回目の個展開催、指の感触の家出

          膝の爆弾は太ももの筋肉、股関節の筋、腰の神経とつながっている。 小学生の頃ジャンプ力をつけまくることだけにこだわり、筋肉をよくほぐさなかった代償はでかい。 見て見ぬふりを続けてきたものの、股関節周りは柔らかくしとくにこしたことはないと、32歳にしてようやく股関節集中ストレッチ、ヨガを1ヶ月ほど続けてみた。 YouTubeで見よう見まね、なかなかに硬い筋肉、効いているのがわかる。 ある朝起きてヨガマットに右足の甲をつけた時に違和感があった。 どうやら右足の中指と薬指の感覚

          ベルリンで2回目の個展開催、指の感触の家出

          ベルリン生活日記 打ち合わせ 作品売れた 友達とお茶

          ドイツ、ベルリン2023年6月6日の日記 最高気温24°最低気温14°心地いい気温 朝、二度寝 最近は朝6時に目覚ましをかけて、そこからの二度寝を楽しんでいる。 二度寝とは「本当は起きたいのに、ついまた寝てしまう」という現象であり故意的に生まれるものではないという自分の見解がある、 なので6時に一度起きた後、再度目覚ましをかけてしまうとそれは二度寝にならない。 睡眠を延長しよう、何時までには起きよう、という意志と行動が生まれてしまうとそれは二度寝にはならない。 ああ、起

          ベルリン生活日記 打ち合わせ 作品売れた 友達とお茶

          現代写真家宇田川直寛の作品を見て 故郷恋しい 背景とは

          4月ごろから徐々に陽が出てきたので大きめの鉢をいくつか買って花の種や球根を植えて育てている。 咲いた花を叩き染めに使いたい。 最近では窓際でぐんぐん苗を伸ばしているものの、ここ数日土に小さい虫が沸いていることに気がついた。 水をあげすぎたのだろうか、どこからともなくやってきた小さい虫は柔らかい土に卵をうんで羽化させているみたいだ。 どうすればいいのかわからなくて、キッチンの部屋の窓を開けて窓の向こうに鉢を置いた。 風を当てて、1日直射日光に晒し熱でどうにかならないだろうか。

          現代写真家宇田川直寛の作品を見て 故郷恋しい 背景とは

          ベルリン初夏 白い虫との逃避行

          バス停でバスを待っている、 なんとなく家を出て次に来るバスを待つので目の前で逃すこともあるし、ちょうどいいタイミングで来ることもあるし、待てど暮らせど来ないこともある。 今日は来ない日だった。 友人とイベント会場で落ち合う予定だが、すでに少し遅れている。 もう5月だというのにここ数日は少し寒い。 ベルリンの天気はここ5年で大きく変わっているらしい。 太陽の光が差している、木の枝にはたわわに緑の葉が茂っている、コンクリートには木漏れ日が揺れている、 待ち望んだ陽の光が差

          ベルリン初夏 白い虫との逃避行

          叩き染め 冬から春

          ベルリンはまだ寒い、寒いけど既に春である。 冬と違うのは外に出れば川沿いに黄色い花が咲き、木の枝先にはピンクの花びらが咲いては雨で散っていく。 冬の間はどこを探せど剥き出しの木の枝と水分の少ない葉ばかりだったが、今は新芽の黄緑色が水々しく柔らかく枝を彩っている。 道に散ったピンクの花びらを拾い集めた、600枚数えたところで腰が痛くなってやめた。 600枚でも、小さな花びらは集めたら一握りにしかならない。 これが全部100ユーロ札だったらいいのにな、と思った。 地面に座って花

          ベルリンの道、拾い食い

          0時過ぎには帰るつもりだったが朝方4時になっていた。そもそもサマータイム導入の日と被っていたので夜中の2時になった瞬間にiPhoneの表示は3時になった。 1時間先へ進む。 2時に帰ればまだ遅い夜中だが、3時となれば早い朝だ。もうヤケクソだ。 友人の誕生日パーティー、友人宅で酒を飲み音楽を流し踊った。 壁には映写機を通し踊る芝犬が永遠と映し出されていた。 外に出ると雨が降っていて、3月といえど寒かった。 駅から家までの10分ほどの道を早歩きで進む、寒いし眠い、おまけに酒ば

          ベルリンの道、拾い食い

          世界的クラブベルリンのベルグハイン体験記(月日は百代の過客にして、行き交うベルグハインの客もまた旅人なり)

          こんにちは、Yurikaの地球生活ピーポーです。 2019年から住んでいるベルリンにてアーティストフリーランスビザの更新が先週あり、無事3年のビザ更新を取得。 ビザ更新までの数ヶ月、焦りと不安と同時にたくさんの人に支えられていると実感。 一旦肩の荷が降りたので世界的有名なクラブ、ベルグハインに初めて行ってきた、そんな記録。 クラシックからアングラ系まで、音楽もアートもなんでもござれなドイツベルリン。 ここまで音楽文化が盛んな街だとも知らずにノリで訪れたベルリンも気がつけば

          世界的クラブベルリンのベルグハイン体験記(月日は百代の過客にして、行き交うベルグハインの客もまた旅人なり)

          砂糖奴隷からの解放にて身体が干からび路上でいきなり飯食え!とパンをもらう日

          こんにちは、Yurikaの地球生活ピーポーです。 最近2月のベルリンはめっきり寒くなりました。 川の表面もめっきり氷が張ってきました。 noteの更新頻度もめっきり下がりました。 noteに関しては去年の夏に訪れたドイツ、カッセルの芸術祭体験記の続きを書きつつ、 12月に東ベルリンの古き良き映画館で実験音楽家と映像作品のコラボをした話、 年越しに森にこもって一人で糸と遊んでいた話など 書きたいことがありすぎて残す行為が間に合っていない状況。 1月も新作を作り合同展示に参加し

          砂糖奴隷からの解放にて身体が干からび路上でいきなり飯食え!とパンをもらう日

          雪のベルリン、方向音痴で凹む

          -8℃ほどの気温が続く12月のベルリン。 白い風が吹き抜ける駅のホームで1人心を凹ましていた、東京の駅でもよく凹んでいたあの気持ちを思い出し懐かしく思う。 少し高い所に位置する駅のホーム、向こう側に真っ直ぐ突き抜ける通りと、その脇に伸びる木、両サイドには東ドイツ的な5階建ての建物が続いている。 木の頭も、建物の屋根も、うっすら白く霜のような細かい雪が積もっている。 雨なんだか雪なんだか分からない白い粒が風に舞って自由に飛び回り、遠くの景色を霞ませ、曇り空を白く覆っている。

          雪のベルリン、方向音痴で凹む

          女心と秋の空、芸術の秋と展示のお知らせ

          秋晴れ続きのベルリン、とても気持ちのいい10月の終わり。 移ろいやすいものの例えとして「女心と秋の空」という言葉があるが、最近のベルリンの天候で当てはめて考えるととても安定した心地のいいものの例えになりそうだ。 そもそも江戸時代にできたこの諺は、「男心と秋の空」として使われていたというのをどこかで聞いた覚えがある。 いつの間にか性別が入れ替わったのは、イギリスの諺 「A women's mind and winter wind change often」 (女心と冬の風は変

          女心と秋の空、芸術の秋と展示のお知らせ