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『マインドフルネスストレス低減法』もう自分を傷つけないで

それは、冬の始まりの頃。

いつものように会社の掲示板を開いた私は、絶句した。唐突に、新卒同期の訃報を知ることになったのだ。

27歳の時、自殺だった。

どこかから聞こえてくる。

「ミュージシャンは27歳で命を落とす」とか

「大人になるほどに、大切な人との別れ、死に直面する回数が増える」とか

本人のtwitterを見ると前日まで投稿があり、感謝のような言葉があった。

いつの日か、「ゆりちゃんには話すけど実は薬を飲んでいる。夜は眠れない」と教えてくれたこともあった。

私に、何かできることはなかったか。

自分を責める。

生きていれば、人は環境も自分も変えられる。

この先、楽しいことはたくさんあるのに...

一緒にいろんなところに行けたのに...

命を絶ってしまったら、その日は訪れることはない。

誹謗中傷によって、命を絶つ人。その周りの人々。

みんなが辛い。ご家族のことを思うと居た堪れない。


それから月日は流れて、

私は自分自身もギリギリのところで踏ん張ったり、大切に思うメンバーが心の病になってしまったりする経験をしました。あの時は、自分のこと以上に辛かった。

その過程で、ヨガを知り、コーチングを知り、マインドフルネスを知り、そして心理学を学ぶことになりました。


今、声を大にして言いたいことは、心をコントロールすることは、自分をすり減らして、頑張ることや強くあろうとすることではなく、知っていれば対処することができるスキルなのだということです。

7日間ブックカバーチャレンジ4日目は、心のコントロールをマインドフルネスの角度から具体的に書かれているジョン・カバットジン『マインドフルネスストレス低減法』をご紹介します。


本の中には、ボディースキャン、瞑想、ヨガのアーサナなど、かなり具体的にマインドフルネスの実践方法が、紹介されています。

付録についてある「嬉しいことや悲しいことの記録」「むずかしいコミュニケーションの記録」のノートもかなりわかりやすく、自分の観察はこんな風にすることができるのかと理解することができます。

本当は、そうじゃないのに。

必要以上に周囲の声に囚われて、自分を否定してしまう。

このような思考から、心の病気になってしまったり、命を自ら絶ってしまったりすることは、とても悲しいことです。

筆者は、「瞑想は生き方をも変える」「自分を癒すのは自分しかいない」と言い切ります。

マインドフルネスを実践できれば、「今」の捉え方は変わります。

他人にジャッジされる必要はないし、誰も「今」のあなたを奪うことはできないのです。

もう二度と、大切な人が自分で自分を傷つけることがないように。

私がこれからの事業の主軸としていきたい領域です。

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