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意思決定権は誰にある?

ゆーです。

マネジメント、コーチングが、ボクは好きです。
得意かどうかはわかりませんが…。

本当は企業に入ってからの話をしたいんですが、まだ部下がついていないので少し昔話を…(と言っても数年前ですが。笑)

学生時代は、研究室に入ってから卒業までの6年間で、全部で(たしか?)8人ぐらいは指導した気がします(修士1年生のころには、すでに後輩をつけてもらったので実質5年間)。

ホントいろんな人がいました。
理屈で考える人、逆に感覚でなんでも進める人、他に首席の人もいれば、逆に学年最下位なんて人(2〜3人いたかな?)も。

あえて最下位なんて書いたので彼らの名誉のために…。
みんな理由もちゃんとありますし、話してみると漏れなく地頭が良くて、会話もスムーズですし、一緒に研究してて普通に楽しかったですね。
勉強が“できないわけではなかった”です。
研究において、勉強が全てではないことを示してくれました。
ある意味、勉強になりました。笑

話を戻します。
後輩は、もちろん性別もバラバラ。
いろんな個性がありましたが、みんなよく慕ってくれましたし、良い後輩たちでした。

なので、そんな彼らをマネジメントする事が、ボクの中では一番重要だったんです。
正直、自分の研究に対しては「ある程度、結果が出てくれればいいや」ぐらいに思ってました。笑
(博士号取得を目指すくせにそんなんでええんかは疑問ですが。笑)

そんなボクが特に意識してたのが、意思決定
もちろん、彼らの研究を進める上でボクが先導してましたので、彼らのデータを把握してましたし、変な方向に行ってしまわないように気をつけてました。

それでもですね、最終的には実際にその研究をやっている彼らの方が詳しくなるのは当たり前
ボク自身、まだ社会に出たことは無かったですが、それでも「自分で考えることが大事」というのは、自分自身の経験からなんとなく思っていたので、彼らにも”とにかく考えてもらう”ようにしてました。

なので、“自分が一番詳しいし、さらにその先も自分で考える”という流れを作りました。
無論、1日をどうやって行動するかも、全部自分で管理してもらう。

そうなってくると、“役割をどのように分担するか”が重要になると思います。
一般的には、マネージャーが全てを把握し、意思決定をして、指示を出し、その通り動いてもらう。
その中で、ある程度の自主性を持たせる、という感じでしょうか?

ボクは違いました。
基本全部、後輩に任せます。
好きにやらせる。
意思決定まで全て、です。
そのほうが、ちゃんと自分で研究してる感覚もあって、ゆくゆくは1人の研究者として、彼らが自分の力で生きていけると思ったからです。

さすがに指導してる人間がデータを把握できていないのはマズイので、ちょくちょく進捗を聞きに行ったり、呼んで聞いたりしてました。

ただそうは言っても、現代は情報に溢れすぎています
研究一つとっても、彼らがボクと似たような研究をしていようが、やはり進めていくと少しずつズレていきます。
そもそも全然違う研究をやろうものなら、もうボクの理解できる範疇なんて軽く超えます
ですので、そりゃやってる本人たちが一番詳しくもなります

なので、いつも彼らに「コレってどういうこと?」って聞いてました。
“教えてもらったものを咀嚼し、彼らに意見を投げて任せ、進んだらまた教えてもらう”という繰り返し。

たまーに、気になることがあれば「コレやってくんない?」とお願いもしました。
ただ、ボクは“新しい研究テーマになりそうな突拍子もないこと”を、平気で彼らに投げます。笑
この時、彼らの気持ちを考えてお願いするので、「めんどかったら、やらんでもええんやけどさ?」と前置きすると、優先順位が低いので大体やってくれない。笑
彼らも忙しいですし、「まぁこれはこれで良いか」ということにしてました。
本当に気になれば、自分でも確かめられましたし?
彼らの研究に関係のあることは、すぐさま確かめてくれたので、ボクもいつも満足できていて、何も問題はありませんでした。

と、こんな風に、どうせ全てを把握なんてできないし、担当の彼らの方が詳しくなるなんて当たり前。
なんなら、研究者としてそのぐらいになってもらわないと、この先心配です!

でも、コレだけ任せてると、「あんたの役割はなんなの?」というところ。

一つは、全てを把握できなくても経験では彼らに勝るので、ある程度の情報を貰えば、それなりの判断はできます。
”彼らの研究が大きく道を外れてしまいそうなら、修正をかけていく”、そんな感じ。
なので、アイデアマンとしての一面はあったかもしれません。

もう一つが、”責任”ですね。
意思決定権は彼らにありますが、その意思決定権を彼らに与えたのはボクです
なので、それでうまくいかないなら、ボクのせいでしょう
やり方を間違えたのです。

もちろん、これで先生に思いっきり怒られたこともあります。
でも怒られた原因は、ボクが修正を間違えたことであって、彼らに全てを任せたことではないです。
彼らは何も間違えていない。
今でも間違ってないと思いますし、後悔もしてません。

自分の言う通りに動いてもらうと、どうしても指導している人の枠から飛び出すことができません。
マネージャーの役割は、自分を超えられるぐらいに力を発揮してもらうことだと思ってます。
その結果、チームから物凄いものが生まれるのが理想です。

ある程度の方針だけ示し、あとは責任だけを持つ。
これが、ボクの思うマネージャーの理想像です。

正直、結果が出てこないと、もどかしくもなりますし、自分で手を動かしたくなっちゃう時もあります。
でも、グッと堪えて、チームのメンバーに任せる。

自分1人の頭から生まれてくるものなんて、大したものではありません。
多様性を活かして、どんどん新しいものを生み出していくのが良いんじゃないでしょうか?

とか、偉そうに語ってますが、ボクもまだまだです。
もっと勉強しないと…。

こうやって振り返ってると、また彼らと仕事したくなるんですよねー。笑
まぁでも無いものを見ても仕方ないので、今あるところで、いつかまたチームを作りたいと思います。

“チームの”可能性は無限大だぁ!

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