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日本人ムスリム、産後の入院食に苦労

私はサウジアラビア人と結婚をし、イスラム教に改宗しました。

そして前回の記事に書きましたが、このたび4月5日に出産をしました。

今回は、その出産した時のクリニックの入院食についてお話しします。


イスラム教徒は豚肉が食べられなかったりアルコールが飲めなかったり、飲食に様々な制限があります。

また、豚肉だけでなく鶏肉や牛肉に関しても、ハラールのお肉(イスラムの方式で処理されたお肉)しか食べられません。

*イスラム教で許されたもののことを「ハラール」と言います。

人によっては豚肉以外のお肉であればなんでも食べるというムスリムもいますが、私の夫はイスラム教に厳格なためお肉がハラールかどうかにも厳しいです。


日本なので当たり前ですが、産後の入院食は豚肉やハラールでないお肉の料理も出ます。

どうしようか…。

出産前から悩んでいました。

産後は自分の身体の回復や母乳を作ることに専念したいので、なるべく栄養価の高いものを食べたいです。

そのため、今回は最低限、禁止されている豚肉だけは辞めて他のお肉はハラールじゃなくてもオッケーにしようか…と考えていました。

ただ、できれば夫が大切にしている信念は私も大切にしたいと思っていたので、まずはクリニックに相談することにしました。

魚料理なら食べられるので、お肉の代わりに魚メインの料理に変えてもらえるか聞いてみました。

が、やはり厳しいとのこと・・・。

そうですよね。

ただ、変えてもらうことはできないけど、お肉が入っていないメニューは出してくれるとのこと。

これだけでも十分ありがたいです。


そして出産後。

とてもありがたいことに、入院1日目に入院期間中のメニューを全部見せてくれました。

これに肉が入っている、入っていないというのを教えてくれて、確認しながら、これは食べない、これは肉を除けば食べられそうなどを伝えました。

例えば、カツ丼やカレーは作る工程で確実に肉がミックスされているのでそれらは白米だけにしてもらう。

ビビンバ丼や朝食のソーセージなど、トッピングする時に除けば食べられそうなものは除いてもらい食べられそうなものを食べるようにしました。

私がイスラム教徒で肉全般食べられないことを理解してくれて、本当に感謝です。

でも、どうしても肉が無いとタンパク質不足になってしまうので、肉料理がメインの日はお母さんに何かハラールのお肉で作って持って来てもらいました。

本当にお母さんには感謝してもしきれません。

また、今回私が出産したクリニックでは、出産日の夜ご飯にお祝い御膳という豪華な食事を提供してくれるのですが、これはすべて魚料理で対応してくれました🙏本当にありがたい。

料理はどれも美味しかったです!

魚の対応はしてもらえずお祝い御膳は食べられないと思っていたので、とても嬉しかったです。

出産がんばってよかったと思った。

私の出産はラマダン(イスラムの断食)期間中で、朝昼夜の規則正しい時間でご飯を食べていなかったので、いつでも美味しいご飯や飲み物があることがどれだけ恵まれているかをより実感しました。


サウジ夫と結婚してイスラム教徒になって3年。

今まで日本で普通にできていたことができないという困難は多々ありますが、それでも周りの人から支えてもらいながら楽しく生活ができています。

彼と結婚して子どもが生まれて楽しく生活できていることに感謝です。

子どもが成長するにつれて大変なことはもっと増えていくと思いますが、夫と協力しながら乗り越えていきたいと思います。

また文化の違いなど何か感じることがあったらこのnoteに書いていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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