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パリこでかけ 建築・アート好き必見!ロッテルダム建物探訪 _パリ節約自炊生活番外編

今回も旦那様の出張でオランダはロッテルダムに行ってきました。前々から聞いていましたがロッテルダムは建築の街!右を見ても左を見てもオシャレで斬新で、ちょっとひねった建物が満載です。というわけで今回は、ロッテルダムの有名な建物や観光地をご紹介します。ブリューゲルの「バベルの塔」やドガの「14歳のリトルダンサー」も出てきますので、建築好き、アート好きさんは必見です!

◆マルクトハル(Markthal)

英語ではマーケットホール(Market Hall)となるこちらの建物は、2014年10月に建てられた新しいロッテルダムのランドマーク、中には屋内型の食品市場や飲食店が立ち並び、側面はオフィスや住宅になっているとてもオシャレな建物です。

中には魚介類をふんだんに使ったオランダ料理を始め、世界各国のレストランが並びます(寿司レストランだけで3つも発見)。ランチでもディナーでも大満足できる素敵な場所です。

こちらでは、オランダ名物「ハーリング」というニシンの塩漬けをいただきました。脂が乗っていて美味しい!

◆立方体の家(Kijk-Kubus)

こちらは1984年に設計された住居で、なんと35年経った今も人が住んでいて住居として活用されています。見ただけでは全然どうなっているのかわかりませんが、建物は3階建てで、1階(柱状の部分)は入口、2階にはオープンキッチンとリビング、3階はバスルームと寝室が2部屋あるそうです。

広場から上を見上げた様子。各家が重なり合っていて、何とも不思議な情景です。建物の一部はミュージアムになっていて中の様子が見学できるほか、宿泊することもできるそうです!平衡感覚が麻痺しそうですが、建築好きさんにはたまらないですね!

◆ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館(Museum Boijmans van Beuningen)

ロッテルダムの中でも有名なこちらの美術館、入って正面にあるのがこちらのロッカールーム?。壁面に据えられたステンレス製のロッカーは鍵はかかるものの格子状担っていて中が丸見えの状態で、背景から照らされるライトが何とも印象的です。そして中央にあるこれ、アート作品ではなく、コート掛けです。手の高さに鍵があり、鍵を開けると紐が動くようになり、緩めると天井にあるハンガーが下がってくるので上着を掛けて、再び紐を引いて上にあげて鍵をかけると固定させるという仕組みです。通常は裏の方にひっそりとあるロッカールーム自体を作品にしてしまうとは、オシャレすぎてため息が出そうです…

実はこちらの美術館、営業は2019年5月26日まででその後大規模な改修工事に入ってしまうということで、伺った日も半分以上は閉まっていてあまり期待していなかったのですが、この美術館の目玉でもあるブリューゲルの「バベルの塔(小バベル)」を見ることができました!しかもめちゃめちゃ空いてる!というか誰もいない…上野の東京都美術館にこの「バベルの塔」が来た時は、ものすごい行列だったと友人から聞いたのですが、ゆっくり細部まで鑑賞でき、とても幸運でした。

さらに進むとドガの「14歳のリトルダンサー(La Petite Danseuse de Quatorze Ans)」が!パリのオルセー美術館ではガラス越しの展示でしたが、こちらはむき出しで置かれていて、リボンやチュチュの質感を間近で見ることができます。ちなみにブロンズのリトルダンサーは世界に28体あるそうですが、この子が一番静かで落ち着いた美術館にいるかもしれません…

企画展として、バウハウスとオランダのつながりに関する企画展が開催されていました。バウハウスというとドイツのイメージが強いですが、教師や生徒の中にはオランダ人も多くいて、バウハウス解散後はオランダに戻り活躍したそうです。
今日のオシャレすぎるロッテルダムの街は、バウハウスで共に学んだ建築家達の想いが流れているという事を感じさせる素敵な展示内容でした。

◆ヌホウ・ロッテルダム

川の向こうに見える3本の複雑に重なったり重ならなかったりしているビル、こちらはヌホウ・ロッテルダムというホテルとオフィスやレストランがが入った複合商業施設です。重なるのか重ならないのか、微妙なところがオシャレです。7階にあるバー&レストランにはテラスもあるようで、対岸からロッテルダムの街が一望できます。

◆フローティングパビリオン(Floating Pavilion)

こちらはヌホウ・ロッテルダムの近くの川に浮かぶ謎の半円形。昼間はただのガラス張りの建物でしたが、夜になるとピンク色に怪しく光りだしました。こちらはフローティングパビリオン(Floating Pavilion)というイベント施設で、中では結婚式や会議、パーティーが行えるようになっているそうです。こんな会場の会議なら飽きずに参加できるかも…

◆ちょっとひねった街の建物たち

まだまだ見所満載のロッテルダムですが、ここからは街で見つけたちょっと気になる、ちょっとズレてる建物達をご紹介したいと思います。まずはこちらのオフィスビス。
ちょっと…ズレてる…旦那様曰く「こういう風におもちゃ片付けたらお母さんにめっちゃ怒られるやつ」だそうです。

こちらも、ちょっとずつ、4段階にずれている…もう後半戦になり緊張が止まらない時のジェンガのようです。

街にあるベンチも、ちょっとずつズレてる。視線が合わないようにという配慮だと思いますが、このスペースに椅子3脚しかないとは、オシャレにもほどがあります。

観光できたのはほぼ半日でしたが、半日だけでもこれだけたくさんの素敵な建物やアートを見る事ができました。ロッテルダムはこじんまりとしている分周りやすく、犬も歩けば素敵建築状態です。ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館が閉館してしまうのは残念ですが、作品は近隣の美術館に分散して展示・保管されるそうなので、ぜひ機会があればロッテルダム建物探訪してみてください。

個人的には、アムステルダム2日間、ロッテルダム1日の合わせ技がおすすめです!以前書いたアムステルダム編はこちらからご覧ください。


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