【育成】自分ではない他者を生かす時に必要な視点
こんにちは!フリーランスコーチのゆみです!
人間関係や対人支援でお仕事をしている人へキャリア支援をしています。
今日は、会社から自分の業績や成果を評価されて管理職や育成担当をするようになった方からのお悩みについての回答をしていきたいなと思っています。
よく皆さんから聞く課題感でもあるのですが、元々とっても優秀なプレーヤーとして働かれていた方が、いざ管理職や育成担当者を任されてしまったときに感じることの中でも良く聞くお話です。
「自分がこれまでできていたことは、部下やメンバーも全部同じようにできると思い込んでいた」
ということ。
具体的にいうと、これまで自分自身が成果を出すまでに歩んできた道をそのままロードマップにして教えようとしたんだけど、同じような成果が出ない、それどころか、まっすぐ、その通りに進めてくれないというご相談を頂くことがあります。
一生懸命伝えているんだけど、伝わらない。
フィードバックしているつもりだけど、
相手に響かない。
そして、あまりの届かなさに諦めと疲弊が混じってきて
「正直育成諦めたい。。。。」
「やりたくない」
「もはや育成とか管理職向いてないのでは、、、?」
みたいな感情になってしまうことあるんじゃないかなと感じます。
いや、いや!
自分の強みを発揮することと他者の強みを発揮させる力というのは割と違う筋力を使うだけなんですよね。
あなたに育成の力がないとかではないのです。
じゃあ、どの筋力を鍛えればいいんだい?という話をしたいなと思っています。
生まれ持った特性が違うという視点
簡単なたとえ話をしたいなと思います。
例えばですが、ウサギがある日部下を持ったとします。
その時部長から伝えられたのは、「部下をゴールにたどり着けるように育成してほしい。」ということを伝えられました。
ウサギは自分が誰よりも早くゴールにたどり着くのが得意でした。
だから、その部下をゴールまで早く走れるようにめちゃくちゃ教えるんだけどどうもうまくいかない。
「なんでこんなにうまくいかなんだろう?自分はこんなに早くゴールにたどり着けるのに、なぜこの部下はこんなに何もかもが遅いんだ?」
と考え、一人部下の育成に悩み、一人で落ち込んでいました。
そんなある日、部長からある言葉を投げかけられました。
部長「君、ウサギだろ?相手誰だと思っているんだ?亀だぞ?亀がウサギと同じように速く走れるわけないだろ。相手を同じ生き物と思っていたら育成なんてできないぞ」
ウサギ「Σ(゚д゚lll)ガーン」
ウサギはその時、初めて相手が亀であるということを理解しました。
部下を自分と同じようにウサギの生態で生きていると勘違いしていたのですよね。
ウサギの属性でうまれた人がウサギに早く走る方法を教えれば、間違いなく走ることできるかもしれません。しかしウサギの属性で生まれた人が亀の属性で生まれた人に対して、ウサギが早く走る方法を教えても届かないのですよね。
こんなことあるのかい??って思ったそこのあなた!
あるんです!
本当に!
自分がうまくやれると思っていたことが相手にできなくて本当に意味がわからない。できるはずなのにやらないのは怠慢なんじゃないかと疑って部下を信じることができなくなってしまうこと本当にあるんですよね。
わたしも実際に、プログラミングスクールで働いていた当時、プログラミングどころからパソコンを開く方法からわからないという人にも出会ったことがあります。
彼らにとっては、パソコンに触れるということをしてこなかった、そんな生活環境にいなかった、もしくは言語的な説明では理解できなかったなどが要因として挙げられるのかもしれません。
彼らの属性を分析し、マニュアルを最初にみんなで協力して作成したことで、そういった細かいディレクションは後ほど必要なくなりました。
マニュアル作成に役立ったのは、
「その方たちにとっては、何が阻害になっているのか、どんな世界が見えているかを知ろうとすること」
だったんですよね。
彼らだって好きで「わからない」と言ってるわけではありませんでした。
今回はちょっと極端な例を出しましたが、相手がそもそも亀の姿形をしていることすら、ウサギは認知していないわけなので、そもそもスタートからずれちゃうんですよね。
まずは、相手を育てようと思うのであれば、相手がどんな姿形をしているのかを知る必要があります。
・どんなことが得意でどんなことが苦手なのか
・ハンデがあるのであれば、何があると乗り越えられるのか
・亀がどうなっていると成功したと言えるのか
ウサギが亀を育成するのであれば、やはりなによりも相手を知るということがまずは何よりも必要になってきます。
亀に必要なのは「ただわからない」と放り投げるのではなく、何が「できない」要因になっているのかを考えてウサギに伝え、ウサギに何かをしてもらうのではなく、乗り越えられる方法を考えることが必要になってきます。
育成のまず一歩はお互いを知るということ
今、誰かを育成しないといけない、既にする立場にいる人へ
これまで、当たり前のように自分ができてきたこ戸を相手に伝えても伝わらない、そして響かない、うまくいかないの連続を起こして疲弊をしているかもしれません。
実際正直さじを投げて放り投げたくなる日もあると思います。
わたし自身育成を自分が担当するようになって「ああ、こんなに人を育てるということは、難しいのか」「本当に相手にやる気あるのか」と頭を悩ませました。
なんなら抵抗にあうこともあるし、必要なこと伝えているはずなのに届かなくてつらくて、結果自分の評価が下がってしまうことだってありました。
やってられるか!と思われること正直私も思ったこともありました。
それでも、育成で一番最初わたし自身の大きな躓きポイントは、「こんなにうまくいかないのって相手が理解しようとしていないんじゃないか」と思っていたことでした。
でも、逆に自分が育成される立場の時に、育成する人との関りで難しかったのは、自分自身「何がわからないのかがわからなかった」くて困ってたし自分がじゃあ一切努力していなかったというかというとそうではなかったとも感じます。
実際に私も育成をメインで担当するようになって、わかってきたのはやはり何よりもまず一歩はお互いの特性を理解すること。
何が得意で何が苦手、そして何が好きで何が嫌いなのかを少しずつお互いに開示しあうことが何よりも大事なのだと感じるようになりました。
特性に合わせて関わることで、相手も受け取れなかった言葉を受け取ってくれるようになったり気づきが生まれてどんどん成長していく喜びを見ることができるようになったり。
実際にわたしが育成を担当した子が、最初鳴かず飛ばずだったところから、全国でKPIが一番になった時はめちゃくちゃ嬉しかったです。
結局は相手を理解することが必要だと理解していなかったことや、お互いを知ろうとしていなかったことが一番最初の一歩だったなと今になって反省もしています。
育成は、もちろんこの後にも大変なことは続きます。
乗り越えないといけないことは、きっとたくさんあると思います。
それでも、まず一歩が踏み出せると大きな変化が生まれ、ヨロコビを感じられるようにもなります。
これまで200名以上の育成リーダーを育ててきたわたしだからこそ、ここは伝えられることがあると感じています。
今日の記事を読んでみて、「いや、やっぱり」「だけど、難しい」という思いもきっとあると思います。そんな思いがあったり、個別に質問したいなと思ってくださったときはぜひ、連絡をしてください。
わたしだからこそできる話と、あなたの中で感じてる大変さも聞かせてほしいです。
待っています!!
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