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【地方で挑むDX②】優れた地方紙を有力な全国紙へ。ワシントン・ポスト紙の復活から考える地方のDXとは?4-6

ご覧いただきありがとうございます!
2019年に渋谷でウェブ制作会社で起業。
現在、愛媛県で地方ベンチャーを立ち上げ中の
元戦場カメラマン社長 出口友子です!٩( 'ω' )و

▼前作は、こちら。初めての方はこちらの先にご覧ください。

上記では、DXを第四次産業革命、と定義し、産業革命を成功させるためには「離陸」と「飛行」の両方に役立つ必要があると書きました

DXの最終目標は、デジタル化ではなく、イノベーションを通じて「市場で永続的なリーダーシップ」を発揮すること

分かりやすいのは、トヨタのモビリティカンパニーの事例です。

逆にDXについて、疑問を抱くのは、自分たちの製品やサービスを「これぞDX」と過剰にアピールするコンサルタントの存在です。

そのようなお金儲けのために「DX」を使う広告代理店や
コンサルタント風の人たちを許すことはできません。

▼愛媛県宇和島市のマダイ養殖場からのライブコマース風景

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【地方で挑むDX】ヒント1:ジレンマ「デジタルをする」と「デジタルになる」の決定的な違い

デジタル技術は多くのことを可能にしますが、選択肢は下記の3つと考えます

1)新しいビジネスモデルを追求すべきか?
2)現在のビジネスモデルの延長線上にある新しいアイデアを試してみるべきか?
3)既存のビジネスのデジタル化を追求するべきか?

この30年間、多くのシェアードサービスが3つの段階を経て進化してきました。通常の場合、出発点となるのは断片的なシェアードサービスで、この段階では、サービス内容や地域が限定されている。

それが成熟すると、全てのサービスを提供するまたは、グローバルで提供するステージ2へと入る。さらにステージ3でっは低コストで「サービスプロバイダー」だけではなく、企業に対して積極的に変革を促すエージェントになる。

▼日本の時価総額1位。
トヨタは「ウーバーイーツ」をどう思っているのか?

【地方で挑むDX】
ヒント2:DXにおけるリーダーの重要な役割

デジタル技術は新しく急速に進化している。したがってDXのマネージャーとなる人はそれに特別な注意を払わなくてはならない

特にDXの場合、
デジタル技術が新しく急速に進化をしているためにリーダーは下記の3つに特別に注意を払わなくてはなりません。

・ビジネスの課題を明確にすること
・その課題がDX戦略と結びつくようにすること
・そしてDX中に直面する障壁を打破すること

たとえ、善意で部下に権限委譲した結果であったとしても、過度に権限を委譲してしまうと、事態の複雑さを招いてしまい、失敗してしまう。

その理由は、DXとは産業革命であり、単なるイノベーションとは異なるから。会社の根本を変えなれければならないとき、大きな権限を持つリーダー以外が遂行しようとすると「障壁」を打破することができず中途半端な改革で終わってしまう。

【DX】成功事例:『ワシントン・ポスト』紙の業績回復

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『ワシントン・ポスト』紙が近年、業績回復している背景には、アマゾンの創業者兼CEOのジェフ・ベソスが主導する巧みな活用がる。

ワシントンポスト紙が、業績を悪化させた時、
アマゾンのジェフ・ベソスが買収すると発表された。

そのとき、市場はこれが単なる善意の寄付なのか、
それとも他者には理解することができないビジネス上の賢い判断なのかで意見が分かれた。

結果、現在。
購読者は75%増加し、デジタル版の契約者も倍増したと言われている。
▼アマゾンCEOジェフ・ベゾスが語る、ビジネスを成功に導くマインド

【DX事例】優れた地方紙を有力な全国紙へ、そして世界へ名の知れた存在へ。ワシントン・ポスト紙の復活とは?

世界最大級の小売業と宇宙探査会社を経営しているジェフ・ベソス氏は同紙のデジタル領域を改善し、読者中心とする考え方を社内にもたらした。

その取り組みのテーマは「優れた地方紙を全国紙へ、そして世界で名の知れた存在へ」という、説得力のあるビジョンを掲げた。

具体的には、

「ワシントン・ポスト」紙のエンジニアリングチームの規模を3倍にし、テクノロジー企業に匹敵するほどのIT技術を持つようにした。

変革に向けた権限強化「野心的な変革目標(MTP)」がDXの初期段階のステップ

MTPとは?野心的な変革目標と訳され、高い志を掲げた組織全体が目指す目標を意味する。それは従来の気の利いた言葉を並べるビジョンと違い、インパクトの大きな変革を目指すことを宣言している

MTPは人々を引き寄せ、不可能に近いことに向けてやる気を引き出す力をもっている。変化を促す力や積極的に活動するメンバーに「使命」という空気を生み出す。

MTPの事例)
・グーグル:世界中の情報を整理する
・マイクロソフト:あらゆる家庭、そしてあらゆる机の上にコンピュータをもたらす
・テスラ:持続可能な輸送手段への意向を加速させる

そして、変革の影響を受ける人に対しても、彼らが変革の中でどのような扱いを受ける可能性があるのか、周知させる必要がある。

・私たちはどのような姿に変わるのか?
 どうしてそれが自分たちの利益になるのか?
・変革のなかで私たちが果たすべき役割は何か?
・変革を促すために、私たちの報酬がどう変わるのか?

【地方で挑むDX】ヒント3:リーダーによる個人的関与
ブタは自らの身を投げ出し、ニワトリは卵を提供する

ジェフ・ベソス氏の業績回復と、それ以外のDX失敗事例におけるリーダー関与の違いは明白である。

失敗事例におけるリーダーの多くは、自ら手を動かそうとはしなかった。
それとは対照的に、ベゾス氏は「ワシントン・ポスト」に多額の資金を投じているがそれだけではない。関与は金銭的なものだけではない。自分の時間を費やすこともまた、同じくらい重要である。

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【地方で挑むDX②まとめ】優れた地方紙を有力な全国紙へ。ワシントン・ポスト紙の復活から考える地方のDXとは?

変革を担うリーダーが直面する問題は、目標に向けた流れに勢いをつけることである。地方においては特に、この「勢い」がキーポイントとなる。

多くの地元の人にとってDXは必要がないものであり、
手間がかかり、難しいもの。

それを超える「利益」を提示しなければ、DXの成功という目標には到達できない。DXが成功した暁には地元にどんな良い効果が現れるのか、またその成果に対するコミットメントをオープンに宣言することも必要だと考える。

例えば、広告を従来の紙メディアやテレビではなく、デジタルプラットフォームに切り替える場合、単に企業レベルの目標を掲げるのではなく、デジタルメディアへの予算額と、目標達成へのコミットメントを組み合わせるほうが、移行は早くすすむ。

・DXの実現は容易ではない。変革のリーダー権限を強化するのを怠ることは失敗を招く要因となる。
・「ワシントン・ポスト」紙のリーダーたちはDXを推進するうえで、オーナーであるジェフ・ベソスの強いコミットメントを受けることができた
・変革に向けた実現には
 1)MTP(野心的な変革目標)
 人々の意欲を高め、ゴールに向かって引っ張っていけるような野心的で高い心ザウィを掲げた目標を明らかにする
 2)リスクを冒し、失敗を可能にすることで、変革チームに試行錯誤しながら進む自由を与える

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