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自由研究 エシカルにクリエイティブ

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クリエイティブでもエシカルな選択をするために、自分で調べたことや実践してみたことはシェアしていきます。
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環境への影響が気になる、油絵の具の中身を調べてみた

環境への影響が気になる、油絵の具の中身を調べてみた

気持ちよく絵を描きたいので、画材の成分と環境への影響について自由研究で調べているシリーズ。今回は油絵の具です。

油絵の具はよくわからない。扱いが大変そう。子どもが使うには危ないらしい。

こう言った声をよく聞きます。小さい頃から絵を描くことが大好きだったわたしも、ロンドン留学をするまで26年間、油絵の具には一切触れることがありませんでした。でも使ってみると、水で溶く絵の具とは全く描き方が違って、

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壁の塗りかえ。できれば自然にやさしいペンキを使いたいから

壁の塗りかえ。できれば自然にやさしいペンキを使いたいから

ついに、部屋の壁をぜんぶ塗り替えることができました。白く、広く、明るくなった部屋は気持ちがいい。

さて、このペンキ選びに悩みました。創作活動にもエシカルの視点を入れていきたい、と考えるようになってから、材料を選ぶときに一旦立ち止まり、とくに環境への負担を調べるようになりました。

その延長で、今回のペンキ選びもできるだけ環境負荷の少ない選択をしてみよう!と調べてみたのでシェアしようと思います。

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キャンバスの歪みと木の生命力

キャンバスの歪みと木の生命力

展示中、知らぬ間に絵が歪んでいった。紙に大きくシワが寄り、背を丸めてちぢこまるようになっていった。理由はおそらく、絵の土台にしている木材、50年越えの古民家から出た廃材だ。50年越えの木材でさえ、自らの在りように戻ろうとしているのだろうか。

この歪んだ絵を展示している企画は、アーティスト・イン・レジデンスというANA企画の地方滞在型のアートプロジェクト。わたしは長野県塩尻市という豊かな山と川に恵

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ブドウで絵を描く

ブドウで絵を描く

ブドウ "の" 絵を描く、ではない。ブドウ "で" 絵を描く、というチャレンジをした。

エシカルにクリエイティブがしたい。と思いはじめてから、絵の具の成分やら環境への影響などを色々と調べていて、自然のもので絵を描いてみたい という気持ちが強くなっていった。

布を染める草木染めがあるのだから絵を描くことも... と、元ファッション業界の者なりにぼんやり考えていたそんなとき。オラファー・エリアソン

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アクリル絵の具で汚れた水をどうしよう?

アクリル絵の具で汚れた水をどうしよう?

アクリル絵の具はとても便利。ここ数年、透明水彩絵の具をメインに絵を描いているものの、昔はアクリル絵の具もよく使っていました。こんもりと絵の具をのせていくのが楽しかった。

エシカルに創作活動をしていきたい。と考えるようになって、絵の具の成分についてコツコツと調べていると、ふと「アクリル絵の具ってプラスチックの一種では...?」と思うようになりまして。

わたしが気になっているのは、アクリル絵の具を

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プラスチック包装の代わりを探して

プラスチック包装の代わりを探して

ピカピカで透明な袋に包まれていると、ハンドメイドに「商品」っぽさが増して「ちゃんとしてる感」が出る。表面が均一で工業くささが出るせいだろうか。プラスチックを嫌悪しているはずなのに、「ちゃんとしてる感」を覚えてしまう自分がいる。

今回、ギャラリーでの展示販売でオリジナルのグッズを置くときに直面した課題が、どうしたらゴミになるだけのプラスチック包装を避けられるか?だった。

結果として今回の展示販売

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名刺をサトウキビの搾りかすを使った紙で作ってみた

名刺をサトウキビの搾りかすを使った紙で作ってみた

先日、名刺を新調しました。はじめてサトウキビの搾りかすを使った紙、「ハイブリットバガスFS ラフホワイト」という紙を使ってみたので、仕上がりの感想と紙選びで調べたことをシェアします。

絵描きの視点で、色味の再現性や紙表面の質感、個体差など名刺の仕上がり感だけではなく、エシカルにクリエイティブをしたいという想いから「エコな紙選び」という視点もある。サトウキビの搾りかすを使った紙ってどんないいことが

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#エシカルにクリエイティブ の自由研究はじめました

はじめにエシカルであること。これは日々の選択で大切にしたいポリシーです。日々絵を描く上でもエシカルな選択をしていきたい、という強い想いがあります。(エシカルとは何か?を含めて想いを綴った記事が以下リンク)

絵の具のこと、使う紙のこと、印刷のこと、作品を届ける包装紙のこと。疑問に思っていることをひとつずつ少しずつ、コツコツ調べたことはシェアしていきたい。少しでもエシカルに関心を持つきっかけとなった

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毒入りブルーは選ばない

毒入りブルーは選ばない

ちょっと強めのタイトルをつけてしまった。

コバルトブルー、セルリアンブルー。その言葉の響きだけでも美しいイメージが浮かぶ。けれど、美しい絵の具には毒性のものがあることを、どれくらいの人が知っているだろうか?

クリエイティブの領域に「エシカル」を持ち出すならば、絵の具選びは気にしたいところだ。絵を描くことを楽しむためにも、絵を描く本人に対する安全性だけでなく、その周辺にも目を向けたい。絵の具選び

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エシカルにクリエイティブ

エシカルにクリエイティブ

エシカルであること。作品を届けるときも。
これはわたしが絵描き活動をする上で、とても大事にしていることです。

エシカルってどういうこと?エシカルな絵描き活動って具体的にどんなこと?を、これから少しづつ伝えていきたいです。

・・・

よく分からないけど、わたしたちは生きている。ある時から、とても大きな循環の輪をイメージするようになった。自然とか動物とか、沢山のいきものの内に人間がある。人間という

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