#9 【作品紹介】模範回答じゃなくて、お客様が楽しめる回答を
お疲れ様です。
YUKOです。
第9回目の投稿になります。
このnoteでは
《どうすれば私の絵は売れるの?》
っていうテーマで記事を更新していきます。
前回に引き続き【お客様の意向を汲み取った作品作り】について、考えていきたいと思います。
先日、オリンピック開催に向けて、こちらの2作品を納品してきました↓
Instagramでも公開中です。
みんなのリクエストに応え、オーダーメイド制で絵の受注を受けてます。
▼Instagram
https://www.instagram.com/yu.ko340
こちらの作品は、オリンピック開催前に無事、納品。
お客様もご満足いただけたようで、納品後には嬉しいメッセージをいただきました。
今回も、この時のエピソードを振り返りながら、お話ししたいと思います。
お客様からリクエスト頂いた、こちらのテーマをもとに描いてます。
難しいけど、チャレンジし甲斐のある、面白いお題でした↓
左側(龍):コロナ×オリンピック
右側(天狗):コロナ×日本
制作で難しかったことは【未来が予測しづらいこと】です。
コロナやオリンピックがテーマだと、観客を描くべきかどうか、などはギリギリまでニュースをチェックしないと分からない状態。
かといって、オリンピック開催までには、絶対お客様に届けたい。
そんな状況の中で、制作を進めてきました。
みなさんの日常でも、こうした課題に直面する方は多いはず。
先の見通しが立たない状態で、企画を練ったり、イベントを計画したり…
下手をすると、今まで進行していた計画が、ふりだしに戻ることだってありますよね。
でも期限は迫ってる。
そんな状況の中、方向性を決めて、話を前に進めるってなると、結構色々考えなくちゃいけないんですよね。
そこで今回は、そうした状況でどうやって、自分の答えを導き出したのかを、振り返りたいと思います。
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【正しい回答】よりも【面白い回答】を
結論から言うと、予測不可能な未来をテーマにした作品の場合は、ここを重要視してます↓
【最適解】を出すことよりも【お客様が楽しめる回答】を出す。
そして【お客様が楽しめる回答】にたどり着くために、この2つの手順を踏まえて、作業していきました↓
(1)【雑談】でお客様の【趣味嗜好】を汲み取る
(2)予測不可能な状況の中から【ほぼ確定】している未来を拾い集める
(1)は前回お話したので、本日は(2)をお話ししたいと思います。
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王斬り感覚で作品制作
私がボケ担当なら、お客様はツッコミ担当
打ち合わせ時に、お客様からいただいたリクエストはこんな感じです↓
コロナ・オリンピック・日本をテーマに、YUKOちゃんが考える【今後の課題】を描いてほしい。
これが、お客様からの唯一のリクエストでした。
この3つがテーマだと、模範解答なんて存在しません。
たとえ、正解が存在したとしても、お客様はそんなの求めてないはず。
お客様が求めているのは、模範回答ではなく【YUKOなら、このお題にどう答えるのか?】ってことだと思うんです。
そこで、いっそ正解を目指すのはやめようって割り切ることにしました。
私が目指したのは、納品時にお客様と会話が膨らむような、そんな【楽しい回答】です。
誤った回答だとしても、内容が面白ければ、結果オーライ。
お客様からの【愛あるツッコミ】が入り、対話が弾むだろう、と考えたわけです。
ただ、あまりに検討違いな回答だと、場がしらけちゃうリスクが大きいので、ある程度の情報収集が必要でした。
そこで、私が優先的に取り組んだのが【ほぼ確定している未来を拾い集める】っていう作業です。
例えばこんな感じ↓
【ほぼ確定している未来/事実】
・東京2020のエンブレムは、紺色の組市松紋で確定している
・東京2020の種目は確定している
・飲食・エンタメ・水商売、etc……が経済的ダメージを受けている
・巣篭もり需要とリモートワークの増加
どれも、ググれば分かるレベルの情報ですが、素材としては十分。
“これだけは変えようがない事実だ”っていうのだけ拾い上げていきます。
そして、あとは【掛け算】の発想です。
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ちぐはぐな要素を【掛け算】で1つの作品に
まず最初に、構想の段階で「ここは絶対に譲れない」ってポイントを決めておきます。
こんな感じです↓
【譲れないポイント】
・人や建物を増やして、情報量の多い作品を描く
・お客様が絶対に予測できない世界観を描く
次に、このポイントを意識しながら、拾い集めた情報を反映させていきます。
例えば上記の龍の絵だと、こんな感じ↓
【情報量の多い作品を描くために】
・オリンピック選手だけじゃなくて、パラリンピック選手も描こう
・オリンピック・パラリンピックの全カテゴリーの競技を描こう
・紙吹雪の代わりに、オリンピックカラーのマスクを散りばめよう
そして、ここであり得ない【掛け算】をやっちゃいます。
お客様が絶対に予測できない世界観を作るために【ちぐはぐな要素】を登場させて「え?なんで??」みたいな、ボケをかましちゃいます。
ずばり
【オリンピック選手】×【龍】
です。
なぜ龍なのか?
この続きはまた次回、お話したいと思います。
それではまた、お会いしましょう。
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