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私のポートレートの撮り方

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我流でやってきた私のポートレート、ヌードに対する愛と技術のエッセイに、写真作品を付けています。
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2023年8月の記事一覧

相川みさおさんの写真、見つかる。

相川みさおさんの写真、見つかる。

ネガは依然として見つからないが、相川みさおさんの写真が見つかった。
プロラボの手焼きプリント、六つ切り。

彼女は、雑誌『クリーム』の大物の一人。
二冊出している写真集は、今もヤフオクでさかんに取り引きされてるし、雑誌の切り抜きもオークションに出てる。

そんな彼女が、栃木県の足尾までなぜか一人でやってきたロケ撮影。

経緯は覚えてないけど、別の日にマネージャーと三人で食事をした事はある。

私の

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ポートレートはロケ地だよ。腕は関係ない。

ポートレートはロケ地だよ。腕は関係ない。



【見てもらいたいなら市場規模を考える】

例えば、ゴキブリの写真を見たい人はいない。

その市場規模が小さい。
ようは『人口』のことだ。

ゴキブリ写真を見たい人はその研究者か害虫マニアしかいなく、市場規模は僅か。
逆に、美しい鳥を見たい人は多い。前者が100人だとしたら、後者は100万人かも知れない。
すべての写真作品に言える事だが、プロとして、またはプロのように売りたいなら、まずはそこを考

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写真家のミューズを考える

写真家のミューズを考える

【カバー写真・撮影 山宮健(里中李生)】

『ミューズ』とは女神の事だが、人物を描く芸術家のモデルになる女性のこともミューズと呼ぶ。
特に、その芸術家の恋人、妻、愛人、妹などが積極的にヌードなどになり、尊敬する男性芸術家の作品創りのために人生をかけるほどの女を彼らは、作品を創りながら彼女らを愛し、「私のミューズ」と思っている。

平成の時代、荒木経惟という有名な写真家がいた。
同年代の篠山紀信と対

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ポートレートに必要なレンズは?プロに騙されるな

ポートレートに必要なレンズは?プロに騙されるな

私がプロ写真家として活動していた頃、レンズは200mm超を除いてすべて持っていた。
たまに風景を撮るから広角レンズも。
70~200mmの大三元も含め、マクロの100mm(micronikkor105mm)、85mm、50mm、35mm、150mm前後。それぞれカメラメーカーは違うが、10本は持っていた。

だが、ポートレートやヌード撮影で使うのは、あくまでも私の場合は50mmがほとんどで、前後の

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こだわりの構図『ポートレートでの立体感、動き』

こだわりの構図『ポートレートでの立体感、動き』

いつでも、『空間』を作れる構図が見つかるわけではないけど、私がずっとこだわってるポートレートの基本を無視した作品を解説します。

太陽の光が出てくるまで、ずっとモデルさんがここに座って待っていた。それくらい、この構図にこだわった作品。

車から降りたら、すぐに見つけた場所。
真ん中に一度も座らせてない。

これもモデルは手前。光が漏れてたのは一ヶ所だけで、西陽だったからすぐに暗くなった。

カメラ

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