yukki

2つのバンドでボーカルとして活動中。音楽にまつわることについて発信します。普段は会社員…

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2つのバンドでボーカルとして活動中。音楽にまつわることについて発信します。普段は会社員です。

マガジン

  • ソラカラフル

  • WASHBEAR

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夜に咲く花(動画と解説)

なりゆきで引き取った植物に花が咲いて、月下美人だったことがわかりました。一晩だけ咲く花。別の株の花との間で受粉しないと種ができないこと、夜に咲くのはコウモリを呼んでいるらしいことを知りました。 その頃、東京が水没し友達の家の庭だけが残っているという夢を見たので、夜に咲く花はその庭で咲いています。「残された庭」「失われた街」。「深淵の源」は聖書のノアの箱舟に出てくる言葉。天と地は果てしなく分断され、その間をつなぐように雨が降っている。そんなこの世の終わりの情景のなかで、誰にも知られなくても、変わらずに花は咲いています。 歌詞 https://note.com/yukki_music/n/n20c074029f3d

    • 夜に咲く花

      残された庭 誰にも知られず 初夏の夜に咲く花 闇に白く甘いダイヤが輝く 誰かに会うのを朝までずっと待ってた 失われた街 名前も忘れて 月待つ夜に咲く花 遠い記憶なぞり命が瞬く どこかに届くと朝までずっと待ってた 天を見て咲き 地に落ち朽ちる 立ち昇る香り さざ波立つ水面 彼方を結ぶ雨 どこまでも続く 深淵の源 闇に清く淡い命が燃え立つ どこかに届くと朝までずっと待ってた

      • 優しい世界

        今宵酔わせてよライブミュージック 弾けるスマイル多様なカラー 陽気なダンス踊っている 新しい時代祝っている すれ違いざまにハイファイブ あなたのスタイル最高にクール 個性を敬いあっている ばらばらで繋がっている 昔は色々あったけど 知恵を身に付けレベルアップ 傷つけあって辿り着いた 不可逆的な革新 底なしの優しい世界 そんな想像してみるよ 現実は程遠いけど 思い描くことができる それがスタートだ 微かな 確かな 知らなかった もう始まっている 同じじゃなくても大丈夫

        • 新しい絵

          使うことのなくなる文房具 読むことのなくなる厚い本 ここがもうタイムリミットだ 諦めなければいけないようだ 仕方ないとわかっているけど 及ばないとわかっているけど 縋るように握りしめていた手 放さなければいけないようだ 人知れず流した涙の日々が ほんとは報われてほしかった 立ち尽くす開かない扉の前で 今は先など何も見えないけど 大丈夫繰り返す 筆画を重ねて 言い聞かす必ず なんとかなるから 普通とは違う道選んだ 周りとは違う価値選んだ その先につながる夢見た これが運

        夜に咲く花(動画と解説)

        再生

        マガジン

        • ソラカラフル
          14本
        • WASHBEAR
          15本

        記事

          SOREDEMO

          孤独な誓い阻む境界 バブルの中でやっぱ場違い 届けたいくだらないI have a say わからないことから逃げない 理解しあえないことを怖がらない  もっと知りたい笑いあいたい その先に解があると信じたい 傷つきたくないだけじゃない 黙ってたらループは終わらない 古い価値観はアーカイブしたい 呪いでなく希望を残したい ハッピーな未来に辿り着きたい 取りこぼさないで生き残りたい 争わないで一緒にいたい 優しい世界に変えていきたい what if Im wrong もし

          SOREDEMO

          夜の歌

          酷い夢で目が覚めた 午前3時をまわった  いつもの部屋は冷たい 優しいものはみな眠り 反転した世界に一人 生まれ落ちたばかり 静けさの中で際立つ輪郭 孤独こそが世界の裏に走るソースコード やけに目が冴えて困る 深く沈んだ思考は まだ底に着かない 甘美な夢を見ていた 君の気配と残像 刹那の歓び 元いた場所に戻ってきただけ この先ずっと消えずに残るログ抱いて 過ぎ去ってしまうものも 真実であると知った 現し世の正体 バイクの音が近づく 朝刊が告げる世界に  生まれ落

          夜の歌

          アームストロング

          眠りにつくとき横にいよう 怖い夢は見ないよ 心配いらない君のために バリア張っているからね どんな悪者も追い払うよ せめて半径この貧弱な腕の伸びる限り 君を守りたい 何でも知りたがり首をかしげ すぐになんで?って聞くんだ 毎日新しい不思議があり 世界は発見で満ちてるね 待って迷子にならないように  差し伸ばした手を握り返すこの温もり 君を守りたい いつかもう腕だけでは君を守れなくなる いつかもう傷つくことも君だけのものになる それでも思ってるよ余計なお世話だろうけど  

          アームストロング

          あらがいながら

          ねぇあのこに子供が産まれたんだよ 目元と鼻が似ているの 元気に育つように祈る もう連絡とれない人もいるけど 数年ぶりに会うこともあるよ 思い出はだいぶ色褪せてきた 生きてくことはサバイバルで 自分のことで必死だったな 誰かが待つ家に帰る 普通で幸せな大人になるとは あぁ時は流れて 時折伝えたいと思う 些細だけど美しいこと 悪くないよなんていったらあきれるかな 笑うかな ねぇ一人でたくさんのものを見たよ 光をうつす夜の運河 石造りの街を見下ろす空  もう私も若者ではな

          あらがいながら

          選んではいないのにゲームはもう始まっている

          社会のことがなんとなくわかり始めたのは大学に入ってからです。私が生きてきたこの社会って資本主義っていうものだったんだ。だから現状維持じゃだめで、椅子取りゲームを続けないといけないんだ。自分の経済レベルを相対的に意識したのもこの頃。私が1週間の食費1000円チャレンジをしている一方でブランドバッグを持ったり海外に毎年行く人がいたり、お金があると選択肢ってたくさんあるんだな、ということがわかりました。その後、大阪に暮らした時は日本社会vs自分みたいに思い込みがちだったけっこう大変

          選んではいないのにゲームはもう始まっている

          なくなることが怖いから悲しいけど置いていく

          高校では3年間寮生活をしました。ど田舎から出てきて最初は苦労したけど、総じて自分の人間性が開花した時期だったと思う(もちろんそれから開花しっぱなしでさらに成長中)。生まれて初めて人間関係を0から作り上げたからスペシャルで、終わってしまうのがすごく悲しかった。 「ずーと友達だよ」とか「うちらの絆は永遠」とか、言っている人がいたけどそんなことありえないと思っていた。今のこの関係はこの環境がなくなればもう終わってしまい、二度と戻らない。関係性が変わってしまうのが辛くて、それならも

          なくなることが怖いから悲しいけど置いていく

          笑っていても胸のつかえがずっと取れない

          進路。今や全く馴染みがなくなった言葉だけど、高校生の頃は逃れられない重石のようでした。何をしていても、ずっと喉に芋がつまってるみたいで苦しいね、って友達と話したことを覚えている。 『私を離さないで』を最近読みました。主人公は自分たちが無邪気に受けていた教育がどういう意味を持つのか知ることになるのだけど、いずれ社会と呼ばれるところに送り出される、そのために今までのあれやこれやがあるのだということを思い知らされる、という点では私たちも一緒だったと思う。理系か文系か選ばなくちゃい

          笑っていても胸のつかえがずっと取れない

          アンビバレント

          壊れそうな小さな世界 今だけの王国を アンバランスに彩る 危うい振れ幅 それらしく形になってる 不安を隠した者の群れ 笑っていても胸のつかえが ずっと ずっと取れない 若さゆえと言われたくない 忘れたくもない 期待されるほどにわからないことばかりだ 迷いがこぼれ落ちないように  しかめっつら 早足で歩いた 永遠 未来 思い出 夢 なくなることが怖いから 悲しいけど置いていく 道は続くの・・・? 自分探し見つけては間違う 何者でもない 選んではいないのにゲームはもう

          アンビバレント

          スウェーデン人の音楽友達にリミックスをしてもらった話

          初めてリミックスをしてもらった話を書きたいと思います。リミックスをしてくれたtigerbrotherさんは私が通っているスウェーデン語教室の先生の知り合いで、授業で一度お話をしてもらった縁で繋がりができました。最初にWashbearの曲を聞いてもらった時に、citypopというジャンルに聞こえるというコメントをもらったのです。 Wikipedia情報を私なりに解釈すると、citypopとは1970年〜1980年代に日本で流行した洋楽の影響を強くうけたJ-popで、最近ストリ

          スウェーデン人の音楽友達にリミックスをしてもらった話

          シズマヌキボウ

          その言葉 言い方 笑い方 自分が我慢すればと思った 三十すぎて振り返ったらさ バケツリレー列ができていた 悲しいこと傷つくことは 自分だけの問題じゃないと気付いた 誰かを守る  そろそろ私矢面に立つわ

          シズマヌキボウ

          喜望峰

          朝日光る海原 新しい空 またおはよう 今朝の波は穏やか 靄はとうに散り消えた 手に刻まれたしわ 数える年月が経ち 遥か遠い記憶 大切なもの置いてきたあの砂浜 振り返らず行く この目が見たもの全てをいつか伝えたい 今はまだまだ見えない先へ 吹いてゆく風 嵐うねる海原 雨は強く右往左往 ただいつも流されるまま意志は無力 泡と消えた どこにも辿り着けない 震えて目覚める夜 星ひとつ見えない闇の中で思い出す あの砂浜  振り返らず行く 孤独が教えた全てをいつか伝えたい だか

          喜望峰

          世界

          そんな予感がする 胸が騒ぐ 早く早く  駅を抜けて やけに黄色い街 風が西へ 早く早く 自転車こいで 雲が集い焼ける 皆が空を見上げる あのビルの向こうだ まだ終わらないで 間に合うように走るから  ああ ちっぽけな力を知らしめる空だ  追いつけたらこの世の果てを僕に見せて ひとつ願いをかける 西の空へ  どうかどうか 祈るように  影が色を吸い込む  もう誰も空を見ない でもあのビルの向こうだ そのドアの向こうだ まだ終わらないで 切れた呼吸ただす間に  ああ