喜望峰

朝日光る海原 新しい空 またおはよう
今朝の波は穏やか 靄はとうに散り消えた

手に刻まれたしわ 数える年月が経ち
遥か遠い記憶 大切なもの置いてきたあの砂浜

振り返らず行く
この目が見たもの全てをいつか伝えたい
今はまだまだ見えない先へ 吹いてゆく風

嵐うねる海原 雨は強く右往左往
ただいつも流されるまま意志は無力 泡と消えた

どこにも辿り着けない 震えて目覚める夜
星ひとつ見えない闇の中で思い出す あの砂浜 

振り返らず行く
孤独が教えた全てをいつか伝えたい
だからまだまだ見えない先へ

振り返らず行く
旅路が教えた全てをいつか伝えたい
今はまだまだ見えない先へ

口ずさむ歌
君のもとへ乗せて行け風

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