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ストレスがあなたをダイエット失敗に導くマジでヤバすぎる理由


ストレスは何となく体に悪いイメージがありますよね。ただ、時間制限をかけ作業に集中するときのストレスなど、短期間のストレスは作業をはかどらせるために使えます。


といっても、今のストレス社会においては、役に立つストレスよりも害しかないストレスが圧倒的に多いです。


例えば、性格も趣味も怒りかたも話しかたも、すべてがなんとなく合わない上司が職場にいたとしましょう。そうなると、毎日がストレスのオンパレードです。また、慢性的なストレスにさらされると、記憶力が低下し頭が悪くなることが分かっています(※1)


つまり、

仕事もできなくなり、さらに上司に怒られ、またストレスがたまり、記憶力が低下し...

というような負のスパイラルが回り始めてしまいます。


この例えをみると、「大げさだろ」と思うかもしれません。ただ、全然大げさではありません。ストレスが負のスパイラルを作り出し、そこから抜け出せない。という事例は探せばいくらでもみつかります。


では、今回のテーマであるダイエットに関連してストレスと負のスパイラルの関係をみてみましょう。


仮にあなたが会社員だとして、職場に「自分のミスを他人のせいにする上司」がいたとしましょう。そうなると、自分は何も悪くないのに勝手にミスを押し付けられるわけなので、当然ストレスがたまりますよね。そのストレスはどこで発散されるでしょうか?


きっと飲み会で飲み食いすることで発散されるのではないでしょうか?アルコールを飲みまくり、高カロリーの食べ物を食べまくる。どれもこれも嫌な上司がもたらしたストレスのせいです。


このように、ストレスは食欲を増やしてしまうだけでなく、アルコールへの欲求も高めます。アルコールは適量ならストレス解消に効果的ですが、たいていの場合飲みすぎます。アルコールは、飲みすぎると逆にストレスをためる働きがあります。


ストレス解消のためにアルコールを飲んでいるのに、逆にストレスがたまる。まさに負のスパイラルです。


また、ストレスによる食欲についても同じことがいえます。ダイエット中に食べすぎれば自己嫌悪におちいります。すると余計なストレスがたまります。ここでもまた負のスパイラルです。


ストレスの負のスパイラルというのは、いたるところでみつかります。正直な話、ストレスがダイエットを失敗に導く理由は探そうと思えばいくらでも見つかります。


ひどいストレスが不眠を作り出し、不眠により代謝障害を引き起こし太りやすくなったり、ストレスで交感神経が活発になりすぎ、呼吸が浅くなり代謝も下がり、全身ががちがちになってやせにくくなる。

などです。これは今思いついたほんの一例にすぎません。


冒頭で、「ストレスは何となく体に悪いイメージがある」と話しましたが、そうではないんです。


ストレスはマジでやばいんです。


特にダイエットにおいては。


ストレスの怖さがわからないのは、今のところ悪影響が目に見えてこないからです。一方で、ストレスはあなたの心と体を確実にむしばんでいます。


僕は自分自身の過去の体験を通じて、ストレスがいかに人間を狂わせるか(暴飲暴食に走らせたり、性格まで豹変させ、うつまで引き起こす)を何度も見てきているので、特にダイエット指導に関しては、徹底的にストレスを排除したダイエット指導をするように心がけています。


だから自分自身、なんでもかんでも「制限制限!」というダイエットはかなりヤバいと思っています。ダイエット自体がストレスになることで、どんどん負のスパイラルにはまりこむ危険性が高まってしまうのです。


でも、多くの人の頭の中では、「ダイエット=制限」or「ダイエット=運動」という方程式が成り立ってしまっている。なぜならそれしか手段を知らないから。本当のところはそうではないんです。きつい制限をせずとも、つらい運動をせずともやせることは可能です。


しかもコツさえつかめば余裕です。実際、「本当に成功するダイエッター」というのはきつい制限やつらい運動をしていないんです。制限や運動に追われるダイエッターというのは、一度やせたとしても、制限や運動に耐え切れずにリバウンドしてしまうのです。


自分にとってつらくないことや、自分の好きなことを無理のない範囲で続ける。ストレスがかからないけどダイエット効果のあることをどんどん活用していく。これだけでいいんです。


サイクリングや登山などの活動。ヨガ。カラオケだってカロリーを消費するので、運動と本質的には変わりません。立派なダイエットになります。お金が許すのであれば、毎日カラオケに行くだけでも十分なダイエットになります(ドリンクやフードを食べすぎないように)。


だから、ストレスだらけのダイエットからはもう卒業しましょう。まずは、ストレスなく自分にも続けられることを探すことから始めてみてください。きっと数か月後には、ストレスも、リバウンドも、何も心配することなく理想の体型を維持できるようになりますので。


〈参考文献〉

(※1) Echouffo-Tcheugui JB, et al. Circulating cortisol and cognitive and structural brain measures: The Framingham Heart Study. Neurology. 2018 Nov 20;91(21):e1961-e1970.

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