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意外と知らないメールの「CC」の正式名称

「メールのCCとBCCの使い分け、個人情報の流出を防ぎましょう」
今週、会社の個人情報研修を受けた。不真面目なわたしは説明内容を7割スルーし、メールチェックをしていた。そんなときふと、説明者の話した「CC」のことばが脳内に引っ掛かった。

メールの「CC」は、毎日メールをしている働く人々にとって共有と保険の意味がある。直接的に関係なくても、CCに含めておけば多くの人に情報共有ができる。CCに上長を入れておけば「共有したんだから責任は取ってよ」といった保険にもなる。きっとCCを使わずメールのやり取りするケースの方が圧倒的に少ない。それくらい、働く人々にとってCCは当たり前の存在だ。

毎日のように使っている「CC」なのに、よくよく考えると何の略だか知らなかった。常識的な大人なら知っているのかもしれないけれど、研修を不真面目にうけているゆとり世代は知らなかった。CC、なんだろうか。きになったわたしは、研修の内容を完全にシャットダウンして意味を調べた。

みてみると、CCは「カーボンコピー(Carbon Copy)」の略だった。カーボンコピー、思ったよりいかつい名前だ。CCの正式名称は常識なのだろうか……「小学生の50%がわかる問題」に出題されるレベルなんだろうか……恥ずかしながら、わたしは初めて知った。

日本語に訳すと「複写」になる。たしかにある人に送るメールと全く同じ内容を別の人に送るため、複写といえば複写だ。わたしたちは毎日大量の複写を製造しているといえる。ちなみにBCCは「ブラインドカーボンコピー」だ。こっちはちょっとした海外のスポーツみたいな感じがする。

CCがこんなカクカクしたことばの略称だったなんて、知らなかった。いまは検索すれば何でも手に入る時代といわれるけれど、逆を言えば「検索しないと何も知りえない時代」ともいえる。あの研修で疑問に思わなければ、わたしは一生CCの正式名称を知らなかっただろう。

退屈だった個人情報の研修には感謝だ。当たり前に使う言葉にも疑問を持てる、そんな過ごし方ができるようになりたい。

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