#歌詞
残りの人生をあなたはどうやって生きていくの? 〜 what are you doing the rest of your life? 〜
ミシェル•ルグランが作曲し、映画の劇中歌として歌われ、ジャズ•スタンダードにもなっているこの美しい曲、邦題は『これからの人生』となっていますが、私は敢えて逐語的に "…残りの人生を…" と訳したくて。ひとの一生は、長いように見えて、過ぎ去ってしまえばほんとうに短い… それを感じるいまだから("残り" をどうやって生きるか? 誰と共に過ごすのか?)を自分自身に問いかけながら、私も歌います。
短調/
雨つぶが あたまのうえに ずっと降ってて 〜 raindrops keep fallin' on my head 〜
今年2月に世を去った音楽家バート・バカラックと、作詞家のハル・デヴィッドが共作した数々の名曲のなかでも、最も有名なのがこの『Raindrops keep fallin' on my head』かもしれません。 1969年の映画「明日に向かって撃て」の挿入歌として大ヒットしました。
曲はもとより、その歌詞を味わえば味わうほどに(あゝなんていい曲なんだろう)と感じ入り、《超•ゆき訳》を付してみました
しずかな涙の奥で 〜 inside a silent tear 〜
先日の投稿で Blossom Dearie の歌を紹介しました。彼女の声は、甘くて少女のようで、ちょっと癖になってしまいそうな魅力があります。そんな彼女には、ピアニストあるいは作曲家としての作品もあり、リリースされていることを最近になって知りました。
しずかに、淡々として、さして大きな盛り上がりもなくエンディングへと流れていくようなこの曲『Inside a silent tear』。自身が作曲者
(あなたのために)生きることはたやすい 〜 Easy Living 〜
こうして日本語にしてみると、なんか変な汗がでてきそうなほどの情熱です。
自分で歌っておいてなんですが。よろしければお聴きください❤︎
あなたのために生きること 生きることはたやすい
生きることはたやすい 恋をしているなら
そして私は恋をしている
私の人生にはあなただけ
私は後悔しない 捧げる年月を
捧げることはたやすい 恋をしているなら
私は喜んで捧げよう
あなたのためにならなんだって
私は
光が見えてきたかも! 〜 I’m beginning to see the light 〜
「光 / light」にまつわる言葉あそびみたいなハッピーなラヴソングです。
これも私の歌でお楽しみ頂ければ♪
月の輝く夜空になんて興味なかったし
ホタルの光にウィンク返したこともなかったし
でもいま、あなたの瞳のなかに星が見える
光が見えてきたかも!
夕陽の名残りが好みなわけでもなかったし
ヤドリギを照らすキャンドルの灯りが好みでもなくて
でもいま、あなたがランプの灯りを暗
ネバーネバーランド 〜 Never never land 〜(『ピーターパン』より)
ぼくのとっておきの場所
そこでは夢が生まれて、時なんてなくて
どんな地図にも載ってないから
ハートで探さなきゃならないの
それがネバーネバーランド
そこは月から何マイルも先かもしれないし
もしかしたら、きみが立ってるすぐそばにあるのかも
こころをオープンにしていれば
きっとすぐに見つかるはず
それがネバーネバーランド
そこにいれば宝ものを手に入れることができるよ
黄金よりもっと貴重なものを
き
夜明け前の時間、まだ世界が深い眠りにおちている頃 〜 In the wee small hours of the morning 〜
夜明け前の時間、まだ世界が深い眠りにおちている頃
きみはベッドの中で目覚めて、あの子のことを想っているんだね
羊を数えることなど想いもよらずに
孤独なきみにとっての教訓は
彼女が電話さえしてくれれば、
きみは彼女のものでいられるのにってこと
夜明け前の時間、まだ世界が深い眠りにおちている頃
それはきみが、彼女をいちばん恋しく想う時間
午後の空に陽がたかく昇っているときなら
どうにかして時間を
楽園を旅してきた。けれど、まだわたし自身にたどり着かない 〜 I’ve never been to me 〜
シャーリーンの美しい歌声と「愛はかげろうのように」という邦題で知られる、80年代のヒット曲。日本でもドラマの主題歌として日本語詞で歌われたことがあるので、美しくロマンティックな曲として、かつてはウェディング・ソングとしても人気がありました。ところが、オリジナル曲の歌詞は、実はかなり “壮絶” です。(特に、シャーリーンのバージョンは、曲中の語りもかなりジメッとして)きびしいです。ただ、このきびしさ
もっとみる生きてるうちは愛してる 〜 As long as I live 〜
はじめてこの曲を聴いたとき(ヤバっ、かわいい😍)って思いました。歌詞もメロディもかわいくて、"want to" の "to" のとこなんて、ひゃわ〜ってな感じです。ジャズ・スタンダード・ナンバーのラブソングには「生きるの死ぬの」なんて歌詞も多いですが、これはおなじ「生きるの死ぬの」でも、お気楽で能天気な、"ツンデレ" ならぬ "デレデレ" なバージョン。
そんな "デレ" な曲を、姐御なアニタ
ぼくの愛するたったひとりのきみ 〜 My one and only love 〜
とてもとても美しいバラード。大好きです。数あるジャズ・スタンダードのラブソングのなかでも、これはもう…(ため息。以下略。)歌詞の美しさ・熱量も味わって頂きたくて訳してみました。歌ものとしてなら、女性が歌うことの方が多いのかな? でも歌詞は、私の解釈では、男性目線です。そんな目線で女性が歌うことも、またアリだと思います。(ていうか、ラブに性別関係ないですよね◎)
My one and only l
無頼なやつへ 〜 Desperado 〜
とても好きな曲で。でも、出回っている日本語訳、特にタイトルがどうにも気に入らなくて(『ならず者』って… まぁ、そうだと言えばそうなんだけど…)ならば、と訳してみました。誰かのことを思い浮かべながら。
無頼なやつへ/Desperado
無頼なやつだな、そろそろこっちへ戻ってきたらどうなんだ?
もうずいぶんとそっちへ行ったきりだけど
ほんとにおまえは気難しいやつで
言いぶんがあるのも分かるけど
さよならを言うたびに 〜 Every time we say goodbye 〜
いわゆる「ジャズ・スタンダード・ナンバー」の魅力は、言うまでもなく、その歌詞にもあります。シンプルだからこそ、言葉の選び方・使い方が粋で、遊び心があって、グッと心に迫る… コール・ポーターのこの曲も、甘く切なく、英語の韻の踏み方もたまらなく素敵で、物語が見えるようです。大好きな曲の一つです。3年ほど前に訳にしたものを取り上げてみます。
アニー・レノックスが、ハービー・ハンコックとロン・カーターの