さよならを言うたびに 〜 Every time we say goodbye 〜

いわゆる「ジャズ・スタンダード・ナンバー」の魅力は、言うまでもなく、その歌詞にもあります。シンプルだからこそ、言葉の選び方・使い方が粋で、遊び心があって、グッと心に迫る… コール・ポーターのこの曲も、甘く切なく、英語の韻の踏み方もたまらなく素敵で、物語が見えるようです。大好きな曲の一つです。3年ほど前に訳にしたものを取り上げてみます。

アニー・レノックスが、ハービー・ハンコックとロン・カーターのバッキングで歌っているライブ版動画を見つけました。…どうぞ。

 
さよならを言うたびに わたしはすこし死んでしまう
さよならを言うたびに わたしはすこし考える

天の神さまはどうして なんでもご存知のはずなのに
わたしのことなど考えてもくれない
そしてあなたを行かせてしまう

あなたがそばにいると 春の風が吹いてくるみたい
どこかでヒバリが鳴きはじめるみたい

これほど素敵なラブソングはないわ
なのに、なぜだか突然に変わってしまうの
メジャー音階から、マイナー音階へと
わたしたちがさよならを言うたびに



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