ぎょろめちゃん

ねずみ、爬虫類、ゴキブリなどのブリーダーを目指しつつ観察と研究を繰り返す毎日。 ちょっとした気付きや日記のような記事からコラムまで幅広く書かせていただこうと思っております。

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ねずみ、爬虫類、ゴキブリなどのブリーダーを目指しつつ観察と研究を繰り返す毎日。 ちょっとした気付きや日記のような記事からコラムまで幅広く書かせていただこうと思っております。

マガジン

  • 爬虫類の生き餌について

    私はこだわりを持って爬虫類の生き餌の飼育を続けている。これはそのこだわりを半年間かけて綴った文書である。これを読んだ誰かが読む前と違う何かを手に入れてくれたら幸いだ。

最近の記事

那須どうぶつ王国と多摩動物公園から見る動物園の在り方について。

父と2人で那須旅行に行ってきました。 お目当ては那須どうぶつ王国に来た日本初公開のホッキョクオオカミ。 ドイツでオオカミと共に暮らしている人の手記を読んで、ホッキョクオオカミの存在を知りました。 人間があまり居ない極寒の土地に暮らしているので、人間との軋轢の歴史がある他のオオカミとくらべて、人間に対する恐怖心が少なく、穏やかなオオカミだと聞いていました。 那須どうぶつ王国に来たのは、ドイツの動物園生まれの兄妹2匹。 私が行った2日間では、うち1匹の通称オスくんが展示されて

    • 動物のQOL向上を「給餌方法」の観点から考える。

      お久しぶりの更新です。 今回はノーズワークマットについてちょろっと書きます。 以前から気になっていたノーズワークマット。 雑誌の付録で話題になった知育玩具です。 本来、イヌは獲物を探す際に地面の匂いを執拗に嗅ぎ、獲物を見つけ、捕まえた後、羽や毛皮を剥いでようやく肉にありつきます。 オオカミに限って言えば、さらに獲物の腹部を分解し、リーダーだけが栄養価の高い内臓を食べ、残りの肉を群れのメンバーが分解して食べます。 内臓と言っても種類は様々、それに加えて毛皮、羽、骨、肉を鼻

      • 自分にとって有益な恋愛とは。同性愛とは。

        女の子が野生のオオカミに恋する映画を見ました。 結果からいうと思っていたのと全然違ってんんん?という感じでした。 しかし、見に行く前にその出来事がきっかけで恋愛について考えました。 私はヒトの女の恋愛対象は必ずしもヒトの男であるとは思いません。 私は物や動物に恋愛感情を抱くことが当たり前にあります。今まで気にもとめませんでした。 そこで考えたのが、恋愛感情とはなにか? 結論から言うと、一般的なヒトの言う恋愛感情とは子孫を残す本能が関わっているものだと考えます。 マッチョ・イケ

        • 私の人生が報われた。とある往診の日の話。

          先日、主治医の先生に往診に来てもらって、じっくりお話ししました。 ここ半年くらい、こだわって動物を飼育するあまり、家族に迷惑をかけてしまったり、自分が本当にやらなきゃいけないことが出来ていないのでは?と考えたりで、ずっとモヤモヤしていました。 それに加えて動物を置いて自分だけ死ぬことも出来ないし、いつでも死ねるように犬猫以外の動物を全員手放そうかと何度も思い、その度にこの子達と離れたくないと大泣きし、しばらく調子が良かったら「なんだ、手放さなくても大丈夫じゃん」と飼育を続行

        マガジン

        • 爬虫類の生き餌について
          5本

        記事

          障害者雇用の在り方とは

          犬と一緒にいつもの公園に行くと、障害者施設の方々が草むしりをしていました。 4分の3くらいの人はおしゃべりしたりわーきゃー言ったりしながら楽しそうに草むしりしていました。 熟れるとベタベタになる草が生えたり、毛虫が発生したりする地域なのです。何度か草むしりしているところを見かけたので、ありがたいなぁと思ってました。 4分の1の人はごみ拾いしていたのですが、職員さんに手を引かれて職員さんが拾っているだけで。広範囲を歩き回っていました。職員さんも障害者の方と話す様子は全く見られず

          障害者雇用の在り方とは

          第六感は五感の集まり?感覚過敏と自閉症

          私、昔から地震の予知したり動物と話したりしてたんですけど、それってすごい能力なんかじゃないんです。 ただ動物が当たり前に持ってるいわゆる第六感に近いものなんだと思います。 でもね、その第六感さえ、五感の集まりにしか思えません。 五感の中で個体や種類によって得意不得意あるじゃないですか。視力聴力とはちょっと違う、感度とか情報の入りやすさのことで。 その得意が集まって同じ反応をしたときに「これからいつもと違うことが起こる」とわかるんだと思います。 耳から入った異常と鼻から入った異

          第六感は五感の集まり?感覚過敏と自閉症

          飼育のこだわり

          さて、ここまで読んで、私も生き餌の飼育を始めよう!と思ってくれた方がいるだろうか。 いてくれた時のためにも、私が生き餌を飼育する上でこだわっている点について紹介する。 ・清潔で生態に合った快適な住居 ・新鮮な水と健康的で嗜好性の良い餌 ・与える前のガットローディング ・自分のキャパシティに合った種類を選ぶ ・増えすぎた場合、辞める場合の対策を具体的に決めてから始める ・継続が難しくなったら無理せず辞める ・近隣住民や同居している家族への配慮 特筆すべきものはざっとこんな感

          飼育のこだわり

          生き餌と冷凍餌の栄養面の違い

          最近は爬虫類向けの人工飼料の開発も進み、それに比例するかのように冷凍餌の品質も向上し、生き餌とほぼ同じ栄養が摂れる(とされている)ものも増えてきた。 一般の爬虫類オーナーの中では、人工飼料が発達するまで昆虫は養殖したものを与えるのが一般的だが、マウスはどちらかというと冷凍が普通で生き餌の方が後から発達してきたように思う。 それゆえ、冷凍マウスの栄養価が基準として設定され、活マウスの栄養について日本語で詳しく書いている文書は少ない。 なので「一度冷凍したマウスより絞めたばかりの

          生き餌と冷凍餌の栄養面の違い

          活マウスは可哀想〜冷凍マウスの生前〜

          10匹パックの冷凍マウスを冷凍庫から取り出して解凍し、ヘビにあげる。 爬虫類飼育者の日常風景だ。手馴れた作業は淡々と進む。 メインはヘビで、ヘビに餌をあげるのが楽しみだからだ。 優良なメーカーは医療実験用のマウスと同じ製造元から仕入れている、国内の清潔な施設で生産しているなどとアピールし安全で健康的なマウスを販売している。 一方で、解凍するとアンモニア臭い、変色、脱毛がある、中には腫瘍があるマウスを冷凍して販売している業者も居る。 冷凍マウスを複数の店から買ったことがある人は

          活マウスは可哀想〜冷凍マウスの生前〜

          冷凍マウスが可哀想に見える理由〜カラーマウスは可哀想?〜

          キャットフードやハムスターフードなどのペレットは一見ただの「エサ」に見えるが、原材料は牛・豚などの動物や、穀類・野菜などの植物である。 ペレットの原材料となった牛や豚にも、1匹ずつ感情があり、人生があり、それはかけがえのないものだ。植物も同じである。 それらが殺され、原型を留めない姿になり、ペレットになる。 このペレット1粒のためにどれだけの命が犠牲になっただろう? 一食分では?一年分は? 飼育個体が生まれてから死ぬまででは、数えられないほどの絶望的な頭数になるだろう。 そし

          冷凍マウスが可哀想に見える理由〜カラーマウスは可哀想?〜

          爬虫類の餌について

          私は爬虫類の餌となる虫やマウスを自家繁殖し、ヘビやトカゲにあげている。 虫やマウスの飼育には爬虫類以上に多額の資金と手間をかけている。 私からしたら虫もマウスも可愛いもので、餌にする瞬間まで家族として大切に育てている。 しかし、その心情や行動を理解出来ない人がほとんどだろう。 私自身もこんなことが出来るのは自分の頭のネジが足りないからだろうと思っている。 私は植物も動物も命の重さは平等だと思っているし、そこは個人の価値観次第で変わるので、それについてここで議論するつもりはない

          爬虫類の餌について