私の人生が報われた。とある往診の日の話。

先日、主治医の先生に往診に来てもらって、じっくりお話ししました。

ここ半年くらい、こだわって動物を飼育するあまり、家族に迷惑をかけてしまったり、自分が本当にやらなきゃいけないことが出来ていないのでは?と考えたりで、ずっとモヤモヤしていました。
それに加えて動物を置いて自分だけ死ぬことも出来ないし、いつでも死ねるように犬猫以外の動物を全員手放そうかと何度も思い、その度にこの子達と離れたくないと大泣きし、しばらく調子が良かったら「なんだ、手放さなくても大丈夫じゃん」と飼育を続行し…また調子が悪くなると「全員手放そう」と、訳の分からないループを繰り返していました。
全員知らない人に貰われて、その後は2度と爬虫類やコリドラスと関わらない人生を(短いけど)歩もうと思っていました。

何年も躁鬱やPTSDや肺高血圧症の治療をして、それでもずっと地獄のように苦しくて、自殺したら天国に行けないけど、今より辛い地獄なんて無いと思っていました。
辛い経験に辛い記憶、今も鬱になれば本当に辛くて、これ以上辛いことは無いだろうと。

私の部屋も風呂も1階にあるのですが、動物達の世話と大掃除をめっちゃ頑張った後、心臓の調子が悪く階段を往復するのが難しかったため、母に風呂は洗ってあるのか、誰かが入った後なのかLINEで聞きました。
が、返事が無いので、バイトに行っている姉にもどうなってるか知らない?と聞きました。
結果的に母は寝ていて、姉からはなぜ母に聞かないのかと返事が来ました。
階段を上がれないとLINEし、風呂を洗い、お湯を溜め、風呂に入ろうとしたら酔っ払った姉から電話が来ました。
なんで階段を上がれないのかと聞かれたので、心臓がきつくて疲れているからと答えたところ、いきなり「それはあんたが体調の自己管理も出来てないからでしょ!!無責任なのがうんたら」と怒鳴り散らして来ました。
即座に電話を切り、姉のアカウントをブロックしました。
悔しかった。悲しかった。
頑張った自分が馬鹿みたいでした。

それからしばらく経ったある日、日付けが変わって父の日になったとスマホに通知が来ました。
昨年はシンプルな動画だったので、今年は何か工夫した動画を作ろうかと姉にLINEしました。
姉から酔っ払って考えられないからお前が案を上げろと来ました。
そしたら私もそろそろ寝るから明日考えようと送りました。
そしたら電話が来ました。
いつも冷静で一歩引いて見てるような態度取るのがうざいとかなんとか散々罵倒してるのを無視し、やっと黙ったので今考えるのは難しいから明日にしようと言いました。
そしたら今度は寝ている母を起こせ、なにのうのうと寝てんだクソババアとか怒鳴り始めたので電話を切って姉のアカウントをブロックしました。笑
次は母に何度も電話が来たので、拒否するよう伝えました。
その日は私が自家繁殖している虫の注文が入ったので、一緒に箱に入れるお礼の手紙を書いていました。
そしたら玄関の鍵が開いて、こりゃあ面倒なことになったと思っているうちに姉が階段を上がってきました。
父の日のことも考えないで知らない人に手紙書いてるあんたは自分のことも解決出来ない不登校で引きこもりでうんたらかんたら、友達や知り合いのこと心配したり解決するの手伝ったりして良い人ぶって自分のことは何も出来ないのがうんたら、ずっと怒鳴り散らしていました。
どんどんヒートアップして、部屋から出ようとすると阻止されるわ、物は蹴るわ投げつけられるわで、ああもうこりゃ殺されるわと仕方なくおまわりさんを呼びました👮

死後私のSNSの管理を家族がしなくて良いように投稿やアカウントをそそくさと畳み、身近な人には詮索してくれるな、私は幸せだったんだから大往生だと伝えました。
しかし、私は5年前に主治医に自殺しないと約束したことを思い出しました。
そこで病院での診察が終わった後往診に来てほしいと母から主治医に電話するよう伝えました。


主治医は自分と私の思考パターンが似ていると言い、私が想像している死後の地獄よりもっと私が恐れるものを提示してきました。
死んだらこうなるかもしれないんだよ、と。
それは正しく、私には想像がつかず、私が1番恐れる状況でした。
その時私は自分が想像出来る地獄よりもっと恐ろしい地獄が存在することに初めて気づきました。
その上で、今どういう状態なのか、これからどうやって生きていくのか、じっくりじっくり話しました。
主治医が話したのは、私はとても能力が高く頭が良く恵まれているが、今は悩みもがくのが正解で、むしろそれが無いと将来の幸せは手に入らず、少なくともあと30年はそうやって過ごさなければならない、私の人生が開花するのは50歳からで、それまでは大変な人生をおくれ、とのことでした。
そして、同じ状況下において、自分は不幸だと嘆いて生きるのと、自分はこんなにも幸せなんだと思いながら生きるのと、どちらが良い人生を送れるのかと聞かれました。

私は中学2年生まで、毎日神様に感謝していました。
どんなに過酷でも、引きこもりでも不登校でも鬱病でも、美味しいご飯があって、屋根と壁がある安全な家があって、清潔な衣服があって、家族もペットも一緒に暮らせて、好きなことを出来て、教育を受けられて…何でも奇跡的なことで、当たり前ではなくて、素晴らしいことなんだと知っていました。
人間関係がめちゃめちゃでも幸せなんだ、学校に行く度吐いても、ストレスで常に水下痢でも、過食が止まらなくて体重が25kg増えても幸せなんだ、どんなに辛くても苦しくても悲しくても、ご飯があって、家があれば…
私は幸せなんだ、私は恵まれているんだ、だからこれくらい我慢しなければ、もっと頑張らないと、そうやって自分を洗脳しました。
ブログやインスタにも書きました。
友達にも家族にもそう言いました。
恵まれているんだ、幸せなんだと。
そして私は壊れました。
暴れて壊して泣き叫びました。
そして小さな幸せを大切にしていた自分が間違っていて、そのせいで不幸になり、ブログやインスタのフォロワーさんや友達を同じように不幸になる道へ引きずり込んだのだと思いました。
恐ろしかった…私は私と関わった人全てが不幸になると思いました。
大好きな人をみんな自らの手で不幸に陥れたと思いました。
それから自分を幸せだと一切思わないようにしました。

話は戻って先生が往診に来てくれた日。
自分は不幸だと思って生きるのと、幸せだと思って生きるのと、どちらが良い人生を送れると思うか?私は問われました。
そして自分を幸せだと思っていた頃の話と、なぜそう思わなくなったのかの話をしました。
私だって小さな幸せを大切にしてた、なのにこんなことがあって考え方が180°変わったんだと。
すると先生は、そうやって考えるようにしてえらかったね。小さな幸せに敏感になっている状態だから、尚更大量の苦痛が刺さって、自分を守るために仕方なくその考え方をやめたんだよね。それは間違ってないよ、そうやって考えられた時期もえらかったし、自分を守るために一旦シャッターを閉じたのも間違ってない。ぎょろめちゃんは自分が自分のこと1番わかってるからね、そういう判断はぎょろめちゃん自身が良いと思う方に進めれば良いよ、と。

先生は以前から、私が私のことを1番よくわかっていると言います。
母がいろんなことを心配して相談してもその度に、それは彼女が自分で理解して行動するから、本人に任せて良いんだよと。
その上で、自分のことを1番わかってあげられる自分を、自分が1番愛してあげてほしいと言います。
それは未だ実現不可能なのですが、今の自分を認めてあげて、愛してあげることが、今後重要になってくるそうです。出来るかなぁ。
たしかに勝手に抱いた理想と現実のギャップで右往左往することが多々あります。
自分の中でそこがズレているのもなんとなく感じています。
それと、考えすぎだと言われました。
頭の回転が速い分ぐるぐるぐるぐるよく考えて行動していますが、もっと直感で良いと思う方に動いてみるのもありなんじゃないかと。
数ヶ月前にそれを狙って躁転の危険性がある抗うつ薬に変えて様子を見ていましたが、確かに前より自分の勘や直感を頼って積極的に選択しながら生活しているように思えます。
自分の経験や知識から感覚でこれはこうなんじゃないか、これをしたらこうなるんじゃないかと予測(想像)するのが得意で、今の時点ではそれが外れたことがないので、このまま躊躇無く良いと思う方に足を進めてみることにします。


先生は最後に、なるようになる、神様を信じて流れに身を任せて良い、あなたは神様から選ばれた優秀な魂だから、自分を大事にしたり良いと思う方に動いて不幸になることは無いと言いました。
その上で、僕がアドバイスしたり医療の面で支えたりすることは可能だから、なんでも相談して良いと言いました。
先生はいつも、あなたなら大丈夫、新たに仕入れた情報を噛み砕いて、勘違いすることなく自分なりに理解出来る、あなたが幸せになれないはずがないと言います。
自閉症の天才タイプで普通の人間と全く違う感覚や感性を持ち合わせている、あなたは選ばれた人間なんだろうと。
そして、病院に行っていろんな負のエネルギーを抱えている人々と会い、私がそれを吸収して帰っているのも気付いていて、病院立ち入り禁止になりました。笑
自分で気付かないけど繊細な人はみんな吸って帰ってるんですよね。
だから病院に行く足が重たくなり、普段思っていることを話せなくなり、一定の間隔で通院出来なくなり、細かい薬の調節が出来なくなり、結果的に体調は良くならない。
私も往診は断固拒否してましたが、今はもう、通院は考えられないです。
幸せを感じられないほど疲れてる人が定期的に病院に通うのは不可能に近いです。
前回病院に行った時に、1回病院に来て悪いものを吸ったらしばらくまともに生活出来なくなるから、2週間に1回の往診以外でも何かあったらお母さんから電話してもらえれば往診に行くから、と言われ、からの今回の往診でした。

私は自分を天才だとも選ばれた人間だとも思いませんが、往診のおかげで2週間に1回褒めちぎられるので、それだけでずいぶん生きる気力をもらっています。
鬱で風呂入れなくてぐちゃぐちゃで寝起きパジャマでも2週間に1回必ず先生が来ます。
体調良くて予定詰めて「往診めんどい!他のことに時間使いたい!」って思ってても2週間に1回必ず先生が来ます。
2週間に1回リセットする(+褒めちぎられる)日があると、生活にメリハリが出来ます。
ありがたいことです。

すごく長くなっちゃったのでこの辺でやめておきます。
死なない方針になったのでこれからもよろしくお願いします。

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