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爬虫類の生き餌について

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私はこだわりを持って爬虫類の生き餌の飼育を続けている。これはそのこだわりを半年間かけて綴った文書である。これを読んだ誰かが読む前と違う何かを手に入れてくれたら幸いだ。
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記事一覧

爬虫類の餌について

私は爬虫類の餌となる虫やマウスを自家繁殖し、ヘビやトカゲにあげている。
虫やマウスの飼育には爬虫類以上に多額の資金と手間をかけている。
私からしたら虫もマウスも可愛いもので、餌にする瞬間まで家族として大切に育てている。
しかし、その心情や行動を理解出来ない人がほとんどだろう。
私自身もこんなことが出来るのは自分の頭のネジが足りないからだろうと思っている。
私は植物も動物も命の重さは平等だと思ってい

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冷凍マウスが可哀想に見える理由〜カラーマウスは可哀想?〜

キャットフードやハムスターフードなどのペレットは一見ただの「エサ」に見えるが、原材料は牛・豚などの動物や、穀類・野菜などの植物である。
ペレットの原材料となった牛や豚にも、1匹ずつ感情があり、人生があり、それはかけがえのないものだ。植物も同じである。
それらが殺され、原型を留めない姿になり、ペレットになる。
このペレット1粒のためにどれだけの命が犠牲になっただろう?
一食分では?一年分は?
飼育個

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活マウスは可哀想〜冷凍マウスの生前〜

10匹パックの冷凍マウスを冷凍庫から取り出して解凍し、ヘビにあげる。
爬虫類飼育者の日常風景だ。手馴れた作業は淡々と進む。
メインはヘビで、ヘビに餌をあげるのが楽しみだからだ。
優良なメーカーは医療実験用のマウスと同じ製造元から仕入れている、国内の清潔な施設で生産しているなどとアピールし安全で健康的なマウスを販売している。
一方で、解凍するとアンモニア臭い、変色、脱毛がある、中には腫瘍があるマウス

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生き餌と冷凍餌の栄養面の違い

最近は爬虫類向けの人工飼料の開発も進み、それに比例するかのように冷凍餌の品質も向上し、生き餌とほぼ同じ栄養が摂れる(とされている)ものも増えてきた。
一般の爬虫類オーナーの中では、人工飼料が発達するまで昆虫は養殖したものを与えるのが一般的だが、マウスはどちらかというと冷凍が普通で生き餌の方が後から発達してきたように思う。
それゆえ、冷凍マウスの栄養価が基準として設定され、活マウスの栄養について日本

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飼育のこだわり

さて、ここまで読んで、私も生き餌の飼育を始めよう!と思ってくれた方がいるだろうか。
いてくれた時のためにも、私が生き餌を飼育する上でこだわっている点について紹介する。

・清潔で生態に合った快適な住居
・新鮮な水と健康的で嗜好性の良い餌
・与える前のガットローディング
・自分のキャパシティに合った種類を選ぶ
・増えすぎた場合、辞める場合の対策を具体的に決めてから始める
・継続が難しくなったら無理せ

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