僕はLGBT。女から男に性別を変えたFTMトランスジェンダー。
1980年生まれの41歳。
LGBT社会人交流会「BRUSHUP」ブラッシュアップの代表と本業である性別違和、主に同じLGBT・FTMのスタッフを雇用した飲食店Venusの経営をしている。
活動でも仕事でも沢山の性別違和で悩む子に会う。
相談に乗る機会も多い。
内容は、親へのカミングアウト、恋愛、仕事、将来の事、治療との向き合い方など実に様々だ。
同じLGBTの当事者と言っても、性格も環境も人それぞれで一筋縄ではいかない。
でも僕が一貫して伝えている事。それは..
自分の心のままに生きればいい。
人と比べなくてもいい。誰かの目を気にしなくても良い。誰かの意見になんて振り回されなくても良い。
色んなことを突破らって、シンプルに
「なにをしたい?」
「どんな自分でいたい?」
そこが大事。何ならそこしか大事じゃない。
僕もさんざん悩んだ時間があったからわかる。考えすぎて何をしたいのか分からなくなる気持ちもわかる。
そんな時は「自分を見つめる」
悩みの一枚一枚を取り除いていくと、その先にあるものはかなりシンプルな事だったりする。
自分の人生。
好きなように生きる。
それは自分の本能のままに自分だけの思いで突き進め!というのとも違う。思いやりや常識は忘れてはいけない。
それがしたい子は簡単。僕のところに来なくても、もうとっくに自分らしく生きている。
誰かの為に生きると決めた人たちへ
親も大事。好きな人も大事。優先順位は人それぞれ。
親の為に親が死ぬまでカミングアウトをしない。治療もしない。と決めた子もいた。
FTMで性別変更までを希望していたけど、彼女から「長生きして欲しいから治療はしないで」と言われて、ホルモン治療以外は何もしないと決めた子もいた。
それはそれで、その子が決めた自分のなりたい人生。
否定はしない。でも約束して欲しい事がひとつ。
今後上手くいかなかった時に、決して誰かのせいにしないこと。
そこを考え、覚悟をして決めて欲しいと補足を、しておく。
時間は戻らない。
だからこそ、後悔のない生き方をして欲しい。誰の人生でもない。一度だけの自分だけの人生だから。
人の為に生きるのは素晴らしい。でもそれは並大抵の覚悟ではできないことを知っていて欲しい。
決断は自分自身。それぞれが選んだ人生を僕は応援する。
※2021.4.16(土)LGBT社会人交流会「BRUSH UP」第7回無事終了。沢山のご参加ありがとうございました!
鈴木優希監修 LGBTに特化したボードゲーム LGBTQセレクトライフ ついに販売開始!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?