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ホームステイの朝。幻想的な田園風景【インド旅行記2】


こんにちは!yukiです。

今回はインド旅行記の2回目です。

インドに入国して早々に、
思いがけずホームステイ
させてもらうことになった前回。


今日は、
その続きをお話ししていきますね。

インド東部の農村風景を
多めにお届けします。

楽しんでいただけますように!


田園の朝


アラームが鳴って目が覚めました。

窓から入る弱々しい光に、
レンガの壁が浮かび上がっています。

あれ、ここ、どこだっけ。

・・・そうだ、
アルパンの家に泊めてもらったんだった。

旅のあいだは、朝起きると、
どこにいるのか忘れることがあるのです。

時計をみると、朝6時。
6時半に目覚ましをかけたのですが、
バングラデシュと時差があったのでした。

「早いね、もう起きたんだ」

アルパンも目を覚まし、
眠そうに身体を伸ばしています。

「起こしちゃってごめん、
 ちょっと外の空気吸ってくるよ」

朝靄の濃い田園

外に出ると、まだ夜明け前。
辺りは深い朝もやに包まれていました。

静かで、幻想的な光景。

隣の家の10歳くらいの女の子が、
「Good morning!」
と声をかけてくれます。

「ねえ、うちの牛を見にこない?」

牛を見にこないかって、
なんかステキな質問だなあ笑

牛の元へ案内してくれる少女

女の子についていくと、
立派な牛がいました。

「可愛いでしょ。」

犬や猫を撫でるかのように
大きな牛を撫でている少女の姿は、
なんだかエモーショナルです。

「あなたも撫でてあげて!」

まじ?
よそ者に触られて、暴れないかしら。

おそるおそる近づいて、
つやつやの毛を撫でてみます。

すべすべしていて気持ちいい。
角で突かれないか心配でしたが笑

そうしているうちに、
アルパンが呼びにきました。

「朝ごはん食べて、
 バイクできれいな景色見に行こう!」

わあ、それは楽しみ!

朝のお庭


紅茶とフレークとビスケットをいただき、
気持ちのいい庭で少しゆっくりしてから、
バイクで出発します。

弟のアビシェク、妹のアルピタ
近くに住む友達のビクラム
一緒に来てくれました。

僕はアルパンの後ろ、
アビシェクとアルピタはビクラムの後ろ。

靄のかかる田園風景

バイクは林を抜け、
朝靄の中に浮かび上がる田園地帯を
走っていきます。

アルパンがバイクを停めて話します。

「ここの道路、こっち側はインドで、
 向こうはバングラデシュなんだよ。」

「え、じゃあ道路の間が国境なの?
 普通に越えられちゃうじゃん!」

「うん、でもバレたら捕まるよ笑」

柵もない、バングラデシュとの国境

国境って、
こんなゆるいところもあるんですね。

両国がいい関係だからかな。

インドから見たバングラデシュ

夢のように景色が移り変わっていきますが、
ときどき現れるゴミの山が
心を現実に引き戻してきます。

ただ美しいだけじゃない。
人が生活していれば、
汚れる部分もあるのが現実ですね。

とはいえ、
本当に気持ちのいい朝。

アルパンのバイクから撮影


「ちょっとお祈りしていこうか。」

バイクを寺院の前に停め、
皆で中に入ってお祈りをしました。

田舎の寺院

ヒンドゥー教では、
ブッダは神の化身とされています。

なので、
僕がヒンドゥー教の寺院で祈っていても、
そんなに違和感ないのだそう。


その後もしばらく、
広々と気持ちの良い道を
巡ってくれました。

アルパンたちの写真


家に戻る途中、
アルパンが道端の売店に
バイクを停めます。

魚を買ってくれる

「魚食べられるよね?
 今日のお昼はこれにしよう!」

いつしか陽は高くのぼり、
それでも空には薄靄がかかったままで、
光を和らげているのでした。

白い花の咲く景色


穏やかな時間


家に帰って、
のんびり穏やかな時間を過ごします。

おじいちゃんは、
軒下でくつろいでいたりしますが、
出かけている時間のほうが多い感じ。

たまに会うと、
にこやかに挨拶してくれます。


アルパンが、

「日本の写真、
 コピーしてくれない?」

というので、
HDDをアルパンのPCに繋いで、
欲しいという写真をコピーしていきました。 

やっぱり桜の写真は、
外国の人にとって魅力的なようです。

スイカとカリン

おばあちゃんが、
カリンとスイカを切ってくれました。
爽やかな甘み!

これから、買ってきた魚を使って
お昼を作ってくれるそう。

ありがとうございます…!

今朝、牛に会わせてくれた女の子が、
男の子と井戸の近くで
遊んでいたので声をかけます。

「帰ってきたのね、おかえり!」

「ただいま!
 そこ、めっちゃ絵になってるから、
 写真撮っていい?」

「うん、ちょっと待ってね」

2人は、
ああでもない、こうでもないと、
楽しそうにポーズを考えています。

少年と少女


あら、いい感じですね!

ポーズををとる少年


ポーズをとる少女

2人とも素敵だね!

コルカタへ行くつもりが…


お昼は、
フィッシュカレー、
エッグカレー、
ダル(豆のスープ)と、
たくさん作ってくださいました。 

美味しそうなお昼ご飯


美味しい、本当に美味しすぎる。

「おかわりもあるわよ。」

と、おばあちゃんが
何度も声かけてくれます。

ついつい、
おかわりも頂いてしまいました。

ご飯を食べ終わると、
アルパンが言います。

「午後、コルカタに行くんでしょ?」

何日もお世話になるのは申し訳ないので、
午後にはここを出てコルカタへ行くと
言っておいたのでした。

「アルピタとアビシェクが、
 学校に行くための部屋を
 コルカタに借りてるんだけど、
 そこに泊まりなよ。」

「え、さすがに申し訳ないよ!!
 それに、皆ここにいるじゃん。」

「いや、さっき2人とも話したんだけど、
 せっかくだから皆でコルカタ行こうって!
 もちろん僕も行って泊まるよ。」

電車で数時間かかる街に、
わざわざ一緒に来てくれるってこと?!

もう決めたことらしく、
さも当たり前のように話すので、

「無理しないで…
 僕は大丈夫なんだよ…」

と言いつつも、
一緒に来てくれることになったのでした。

どこまで親切なんだ…!


次回で、
アルパンたちと過ごした時間は
最後になります。

本当に温かい時間でした。
お楽しみに!




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

それでは今日も良い1日を!



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