Yuki

22歳。人生は長い暇つぶし。ドイツに留学中🇩🇪

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最近の記事

迫害された人々が住んでいたところに残る「つまずきの石」、そしてナチスの極秘計画

ここドイツでは街中を歩いていると、タイルの中に紛れて、金色の四角形のプレートが埋め込まれているのをよく見つけました。 「これは何?」とドイツ人の友達に聞くと、その友達は 「これはホロコーストで犠牲になった多くのユダヤ人を忘れないために、こうやって住んでいた場所に埋められているんだよ。私はこの石を見つけたら絶対に踏まないようにしている。」と教えてくれました。 ホロコーストで犠牲になったのはユダヤ人だけでなく、多くのロマ人(東ヨーロッパを中心に住んでいる移動民族)、ポーランド

    • ドイツ的な芸術と退廃芸術|ナチス時代の芸術展について

      課題をするかのんびりとこのnoteを書くか迷った挙句、noteを書くことにしました。今日は第二次世界大戦下のドイツの芸術について。 「戦争中に芸術???」と思う方もいると思います。ナチス政権は芸術をも政治利用し、芸術を通して理想のドイツ民族像を国民に示そうとしました。ヒトラーは「大ドイツ芸術展」を開催する一方、ヒトラーの思想に合わない芸術は「退廃芸術」というレッテルが貼られました。 ナチス政権によって好まれたのは、「ドイツ的」で「健康な」「北方民族の精神」を表しているよう

      • 誰もが加害者な人間世界|📍🇩🇪ミュンヘンの戦争博物館

        こんばんは。訪問ありがとうございます☺︎ 留学に来て一ヶ月以上が経ったのですが、寮から一番近い都会であるミュンヘンをまだ散策してなかったので、今日は電車で2時間かけてミュンヘンに。 観光ガイドはおそらく他の人の方が上手なので…私は趣味で勉強している戦争の歴史を学びに「NS-Dokumentationszentrum München」(直訳するとNSドキュメンテーションセンター…あんまりしっくりこない笑)のシェアをゆるくしていきますね〜 博物館の外見と室内はこんな感じ。言

        • 分断だらけの歴史📍ベルリン|壁の博物館(ベルリンの壁)

          博物館の詳細 【名前】Mauermuseum an der East Side Gallery(壁の博物館) 【ジャンル】 歴史:ベルリンの壁の建設から崩壊までの歴史 【言語】 ドイツ語、英語 【値段】 オンライン事前予約の場合 大人10€(1600円)、学生5€(800円) ブースで直接購入 大人12,50€(2000円)、学生6,50€(1000円) 【営業時間】 10:00〜17:00(16:30最終入場) 【形式】 パネル、ビデオ、音声 【難易度】 ★

        迫害された人々が住んでいたところに残る「つまずきの石」、そしてナチスの極秘計画

        • ドイツ的な芸術と退廃芸術|ナチス時代の芸術展について

        • 誰もが加害者な人間世界|📍🇩🇪ミュンヘンの戦争博物館

        • 分断だらけの歴史📍ベルリン|壁の博物館(ベルリンの壁)

          中庸は良いことか

          中庸。 確か高校の授業で初めて聞いた。 ある哲学者が言ったそう、 「偏ることなく何事も中間に立つことが大事だ」 当時の私は「???」だった。 でも22歳の今、何となくわかる気がする。 人生、分からないことばかりで、 何かにしがみつくか、居心地の良い椅子に早く座りたいって思う。 それが偏りの始まり。 居心地の良い場所なんて1日経ったら変わるでしょ。 心を動かされることがあっても、 感情に振り回されることは少なくなった。 コントロールできるようになってきた

          中庸は良いことか

          「楽しさ」が全てじゃない

          大学が京都にあるので、 三年前くらいから京都に住み始めた。 京都はそこまで都会でもなく、 美味しそうな飲食店や小洒落たお店がたくさんある 古いものと新しいものが混在している場所。 私は普通にバイトと大学の授業を頑張り、 普通に将来の仕事ややりたいことを考える普通の大学生。 周りのみんなもそう暮らしているように、ちょっとやそっとしんどいことがあったって、これは誰もが経験することで、毎日「頑張ろう」って思えた。 そんな大学生活の中で何度か、宮津や舞鶴、伊根、和束など京都の

          「楽しさ」が全てじゃない

          人間は平和のために戦争を望んできた

          今まで密かに戦争の勉強をしてきて、ようやく自分の中で一つの考えがまとまってきたので、小学生から今までの十年間ほどかけて感じた「戦争」をまとめてみることにした。 ドラマや映画で見る戦争の多くは感動的・衝撃的で、人道に反する出来事が「悪」であることを学ぶ。歴史の中で繰り広げられる戦争が、その悲惨さから「間違い」であることを私たちは何度も確認する。 でも、第二次世界大戦で人間の大量虐殺を行ったヒトラーは、演説の中で「平和」を訴えた。初めて見た時、私は耳を疑った。 ヒトラーのよ

          人間は平和のために戦争を望んできた

          農家というまだ知らない世界

          大学を卒業すると 吸い込まれるようにみんな会社に就職する。 「インターンシップ来年はまた早まるんだって」 「いいなぁ~早く就活地獄から抜け出せて」 そんな会話を片耳に私は図書館へ向かう。 留学に備えて気になる仕事を少し調べてみた。 どの会社もそれぞれの創業ストーリーがあって メッセージや想いが素敵でワクワクした。 エントリーシートを考えているとき、 ふと一年前に農業研修で訪れた農園を思い出した。 その時のインスタグラムのコメントにはこう書いてあった。 「おいしいごは

          農家というまだ知らない世界

          雲の中にいるとき|今の自分を見る視点の話☁️

          山の頂上付近に雲がかかっていた。 「今日は雲があって山が全部見えないねぇ~」 おじいちゃんがそう言った。 その後、車で一時間くらいその山を登った。 当り一面白い霧に覆われて何も見えなかった。 「久しぶりに霧に囲まれたなぁ」と私は思った。 朝早く学校に登校していた小学生の記憶がよみがえった。 その瞬間、「あ、これ雲の中にいるんだ」私は気づいた。 自分の視点が高くなったことを忘れてしまっていた。 私は今大学生。志望していた大学に受かり、海外の友達にも恵まれ、仕事も

          雲の中にいるとき|今の自分を見る視点の話☁️

          【映画鑑賞】社会について考えさせられる映画の紹介🎬

          夏休み終盤、家にいる時間が長いのをいいことに普段ならあまり見ない映画を観るようになりました。 今日はヘビーなものからほっこりするものまで 社会や人生について考えさせられる映画を紹介します! 【ちょっと暗め、、、】 MOTHER マザー/2020年公開 TRUE NORTH トゥルーノース/2020年公開 SHINDLER’S LIST シンドラーのリスト/1993年公開 【ほっこり系】 かもめ食堂/2006年公開 リトルフォレスト 日本 2014年2015年

          【映画鑑賞】社会について考えさせられる映画の紹介🎬