見出し画像

35年前まで共産主義体制だった国で冷戦を学ぶ🇨🇿|映画紹介

チェコの美しい街並み、ヴィシェフラド(「高い城」)という意味からの眺め

map

この日訪れたのはThe Cold War Museum(冷戦博物館)というところ。
map

博物館という名前ですが、わかりやすい建物ではなく、まさかのこのホテルの下に位置しています。私は探すのに少なくとも30分以上かかりました笑
軍服?のようなものを着たホテルの中で立ってるお兄さんに話しかけると、「ようこそ〜」みたいな感じで陽気対応してくれます。枠があるので予約は必須です。
ここの地下シェルターでは共産主義体制の時代に、チェコの秘密警察(StB)が働いていました。これはスーツケースのチェックがどのように行われていたのか、当時の人は何を持って旅行していたのかというのを説明してもらいました。
これがホテルの下にある盗聴室。赤色に塗られた部屋が、チェコもしくは共産主義国家外からきた宿泊者を盗聴するところだそうです。全ては政治体制を維持するため。プライベートなんてありません。
医療器具をいくつか見せてもらったのですが、手術に相応しいものはなく、巨大な注射器があったり、最悪の場合はこのペンチのようなもので切断したりしていたそうです。
今はこのような展示がされているのですが、かつては調理室でした。
この左の台はソ連時代の歯科治療用のものです。
これは私が実際に初めて触ったものなのですが、何かわかりますか?これはゴムでできていて、殴るためのものです。軽く叩かれただけでもゴムの重さが体に響き、これで警察に全力で殴られることを考えると本当に恐ろしいです。
秘密警察(StB)はこのように街中にいることもありますが、警備員や一般人にふん装して秘密裏に市民を監視していることもありました。
ソ連支配時代の機械も見せてもらいました。
モールス信号実際に体験させてもらいました。
原子爆弾の様子を描いたものが展示の中にありました。この日は行けなかったのですが、チェコには核シェルターが存在します。冷戦期には核の恐怖が本当に身近にありました。

【映画の紹介<冷戦・東ドイツ>】

秘密警察による反体制派への監視が行われていた冷戦時代の旧・東ドイツ。秘密警察局員のビースラーは、ある日“反体制派”と目される劇作家ドライマンを監視するように命じられる。


東西冷戦下の1979年の東ドイツで、手作りの熱気球で西ドイツに亡命した家族の実話を映画化した作品。

最後までありがとうございました ^ ^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?