農家というまだ知らない世界
大学を卒業すると
吸い込まれるようにみんな会社に就職する。
「インターンシップ来年はまた早まるんだって」
「いいなぁ~早く就活地獄から抜け出せて」
そんな会話を片耳に私は図書館へ向かう。
留学に備えて気になる仕事を少し調べてみた。
どの会社もそれぞれの創業ストーリーがあって
メッセージや想いが素敵でワクワクした。
エントリーシートを考えているとき、
ふと一年前に農業研修で訪れた農園を思い出した。
その時のインスタグラムのコメントにはこう書いてあった。
「おいしいごはんと静かな場所、
少なくてもいいから人との繋がりがあれば
それで満足やなって思う。」
特に何も考えずに心の中の気持ちを書いた文章。
多分、結局私はこの原点に戻ってくるんだろうなと思う。
それでも今は、社会人として通用する人になったら
どう暮らしや人生の見方が変わるのか
興味が沸いて仕方が無い。
でも農家。やってみたい。
大好きな野菜を毎日頬張りたい。
「今年はこんな野菜が採れたよ~」って言って
家族に段ボールいっぱいの野菜を送りたい。
閉園してしまった農園の
毎年食べていたさくらんぼをもう一度食べたい。
20代前半。なにも分からない。
一時的な着地点があってもいいじゃないか。
会社員もかっこいいし、農家もかっこいい。
誰かのために働くのは素敵だ。
時間を使って働くなら、胸を張って毎日仕事に向かいたい。
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