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読書とアウトプット


読書をすることは脳に刺激を与えるため非常に良い趣味である。知識を増やして考えを深めるためになくてはならない作業でもある。しかし、本を読んだだけで満足してしまうという見えない落とし穴が存在する。

日本の社会人の約半数は1カ月に1冊も読まないという実態、読書をストレスなく続けられているだけでマイノリティである。ただ、そこで満足して終わってしまっては非常にもったいない。

過去の自分ははこんな人間だった👇

本を読む目的が曖昧過ぎる

本を読むだけでほとんど内容を覚えていない

知識が増えるだけで頭でっかちになり、日常は何も変わっていない


ただ漫然と本を読むだけでは読書をしているメリットを最大限抽出することが出来ない。今回はこの3点に絞ってお伝えしていく。



本を読む目的が曖昧過ぎる


僕自身、理系大学生のため周りで本を読んでいる友人をあまり見かけない。図書館に行けば学生はたくさん来ているが本を読んでいるのではなくパソコンを開いて学校の課題をやっている人が非常に多い。よって必然的に本の話で盛り上がれる友人はほぼいないに等しい。

そんなこんなで自分が沢山本を読んでいるだけで周りがやけに褒めてくれるという謎の現象がたびたび起こる。「そんなに本読んでるの凄すぎ!」とか、「おすすめの本教えて!」などなど褒められまくって図に乗ってしまう。

褒められて気を悪くする人は少ない。僕もまんまといい気持ちになり
「一カ月で何冊読んだよ!」とか「去年は総冊数が何百冊だったよ!」と自慢気に話してしまいがちだ。次第に本を読んで謙虚に学ぼうとする姿勢よりも、いかに早く冊数を稼ぐかというズレた目的が前提になってしまった。短めの本を借りてみたり、難しければすっ飛ばして適当に読んだりするようになった。


僕がたくさん本を読めたのは別に凄いことでも何でもない。ただ授業数が少なくてバイトもやっていなかったため時間が大量にあり、ただ暇だっただけである。本を沢山読むこと自体は凄いことでも何でもない。時間に余裕があるなら誰でもできること、その現実を見なければならない。

自分の場合は途中で気づいて考えを変えれたのでセーフだった。ここで学んだことは【本を読む目的を常に意識することが大切】➡自分はなぜ今本を読んでいるのか、そしてこの本から何を得たいのかを頭で反芻する



本を読むだけでほとんど内容を覚えていない


これもよくある失敗だ。人間は記憶力がそんなに芳しくない。だからこそ一度読んだくらいでは翌日になると内容をきれいさっぱり忘れていることも少なくない。忘れていては意味がない。大事だと思ったことはメモするか本の中にペンで書きこむなどして整理して頭に入れる、または習慣化して日常に応用しておくことが不可欠。

読書ノートを作る人もいるが、あまり丁寧にする必要はない気がする。そこに時間をかけすぎると、人間の性でノートづくりが目的となりそこに注力してしまう。そうなれば本末転倒である。あくまでも読書をして自分の生活に落とし込むために読むという前提を忘れないように、記憶を想起できればどんなに汚くまとめても何ら支障はない。むしろ効率的ともいえる。



知識が増えるだけで頭でっかちになり、日常は何も変わっていない


これが最も大きい致命傷だと思う。本を続けて読んでいると確かに知識が増えて思考のサイクルのスピードが上がり、世の中のことを沢山知った気になる。本を読んでいる最中や読み終わった直後は記憶が鮮明で何か沢山のことを学んで成長した気がする。しかし、これは学んだ気がするだけで実際は何も自分の血肉となっていない。明らかな幻想である。

自分自身、大量に本を読んできて痛感したのは【今までで現実を変えられたのは知識だけではなかった。知識を日常に応用して行動したモノだけが自分の世界を変革させた】と言うこと。言い換えれば、本を読むだけでは何も現実は変わらず、エッセンスを日常生活に当てはめて実行してこそ現実を変える力を得ることが出来た。】


自分の記憶に留めてこそ、自分の生活に取り入れて習慣づけられてこそ、今までの自分より成長して現実を変えられた時にこそ読書をして本当に良かったと思える。知識だけ増やして何も本の内容を実践していないと言う人が僕を含め多いが、それでは確かに本を読んでいない人と何ら変わりがない。

読書している人が少ないために読書しているだけでもてはやされる風潮があるが何かおかしいと思う。あくまでも読書は読む人が何か目的を持って読むものであるべきだと感じる。

目的は「小説の世界に溶け込みたい、知識をつけてコミュ力を上げたい、仕事に活かしたい」などなんだって構わない。忘れてはならないのは「その目的を常に意識しながら、目的を常に意識して能動的に読むこと」。小説より新書やビジネス書を読む際に特に重要になる。この本から何を得たいかを常に念頭に置いて何かエッセンスをえぐり取ってやるぞという意気込みで読むと強く頭に残る。


内的世界は豊かになり、他人とは異なった思考方法は身につくかもしれないが、現実の世界で行動を起こさない限り周りは認めてくれないし自分の物理的満足を得ることもできない。我々が肉体を持った人間である以上、精神だけを鍛えても中々幸福は感じづらいと考える。


お金持ちになるために投資の本を買って勉強したり、経済の勉強、会計の勉強、簿記の試験を受けるなど努力しても実際その知識を生かして行動しなければ一生をかけても金持ちにはなれない。

コミュ力を上げるためにどんなに心理学を勉強して脳科学を勉強して、YouTubeでノウハウを集めまくっても、外に出て誰かと会話しようとしない限りコミュ力なんて到底上がりっこない。

スポーツの知識をいくら詰め込んだとて、足や手を動かして実際に練習しない限りプレーが上手くならないように、どんなに音階を覚えてメロディを体に叩き込んでも鍵盤を何度も弾いて練習しないといつまで経ってもピアノが上達しないように、私たちは知識だけでは現実は変えられない。


本を読んだらいかに即座に日常生活に落とし込めるか、アウトプットできるかがカギを握ると思う。読書は人間の性質上どうしてもインプット重視になりがちだ。意識づけてアウトプットをしないと明らかにインプットに傾いてしまう。アウトプットしなければ意味がないということを常に念頭に置いて読書をすることをお忘れなく。


最後に最高の本を紹介(⌒∇⌒)↓
僕みたいにアウトプットが苦手で困っている人はぜひぜひ!
この本を読んだら必ず行動することを僕と約束ですよ(^▽^)/


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